
商社の違いとは?求めている人材像を知ろう!

商社は毎年多くの就活生から人気を集めている業界ですが、その一方で業界内の仕事内容について正しく理解されていない現状にあります。
さらに総合商社と専門商社の違いも答えられないという就活生がいて、詳細を知らなければ入社したい気持ちがあっても内定を獲得することは難しいでしょう。
そこで今回は、総合商社と専門商社の違いについて紹介するだけでなく、商社業界が求めている人材像についてまとめていきます。
商社系を志望する就活生はぜひ参考にしてもらって、自身の就職活動に役立ててください。
目次
総合商社は企業間のパイプ役

多くの就活生が目指している三菱商事や伊藤忠商事といった総合商社ですが、中では企業間のパイプ役として材料や資源の調達を行っています。
企業が欲している材料や資源を調達するために日本国内だけでなく、海外を飛び回ることもあるため、基本的には総合商社=グローバル企業という認識もできるでしょう。
そんな総合商社はどのような事業を展開しているのが、その詳細について迫っていきます。
多種多様な商品やサービスを取り揃えている
総合商社の大きな特徴は単一のものを扱わず、非常に幅広い商品やサービスを取り扱っていることにあります。
そのため、総合商社の規模はとても巨大になっていることは珍しくなく、国内だけでなく海外にも関係企業が存在しているケースも珍しくありません。
企業が求めるものを届けるために、ありとあらゆる材料や資源を常に扱っているのが総合商社であり、時には卸売業の範囲を超えた事業展開をしていることもあります。
他企業への投資や研究開発も盛んに
2015年頃から中国経済が不調になっている影響で、総合商社の業績も不調になっている傾向にあります。
そういった中で、総合商社では既存のビジネスモデルだけでなく、自社での研究開発を行う企業があれば、将来性をみて他社への積極的な投資を行う企業が増えてきています。
今や材料や資源を調達するのが総合商社だけの役割ではなくなっており、既存の枠にとらわれないような幅広いビジネス展開を行っていると言えるでしょう。
専門商社は特定分野に特化した商社

総合商社に対して、専門商社では特定の分野に特化した商品やサービスを扱い、主に総合商社や大手メーカーの子会社や関係会社という立ち位置にいることが多くなっています。
特定の分野に特化していることこそ専門商社の強みであり、事業規模が総合商社と比べて小さい分、事業への投資が積極的に行われているといった特徴も窺えます。
また専門商社といえども、総合商社よりも多くの売上を誇っている企業が存在しており、日本ではなく海外をメインに活動している企業も存在しています。
狭く深く事業を展開している
特定分野に特化している専門商社では、扱っている事業内容に対して狭く深く事業を展開しています。
だからと言って総合商社に劣っているわけではなく、前述したように売上が総合商社を大きく上回っている企業もあるため、一概に優劣を付けることができないと分かるでしょう。
専門商社独自の商品やサービスを求めて、日本国内はもちろん、海外からも買い手がやってくることも珍しくないため、総合商社同様に海外で活躍するケースも珍しくありません。
商社が必要としている人材とは?

商社への入社を目指すため、就活生は志望動機や自己PRに磨きをかけているでしょう。
しかし同時に意識してほしいのが、商社が求めている人材像を理解するということで、能力が高ければ有名企業から内定を獲得できるとは限りません。
商社から求められている人材とは一体どのようなものなのか、自身には適性があるのか向いているのかなどを知るためにも、一度チェックしておきましょう。
コミュニケーション能力や第一印象を重視
商社に勤めると様々な人と出会うことになるため、そこで笑顔や身だしなみといった第一印象は取引結果にとても大きな影響を与えます。
人と人、企業と企業を結び付けるのが商社の仕事であるため、同時にコミュニケーション能力も求められるのは言うまでもないでしょう。
もちろん交渉をまとめるために話術なども重要ですが、それよりも気持ちよく取引できるために笑顔など印象の部分が大切になるため、面接では笑顔を始めとした第一印象を決定づけるように意識するといいかもしれません。
外国語スキルの有無
総合商社も専門商社も、海外を飛び回って仕事をすることが珍しくないため、外国語スキルは当然のように必要となります。
海外にいくことがなくても、海外企業との取引が必要になる部分は必ず遭遇するでしょうから、英語を始めとした言語スキルを鍛えておくといいでしょう。
なお、留学経験がある人はエントリーシートや面接で評価が高くなる傾向にあり、海外赴任も珍しくない商社では重宝される人材となります。
体力に自信がある人物
様々な企業との取引、さらに海外出張や赴任といった事実から、商社では激務が待っていることが想像に容易いのではないでしょうか。
どんな業界においても体力が求められることは変わりませんが、商社系企業では人一倍体力がなければ務まらないと仕事と言って過言ではありません。
営業職だけでなく事務職も次々に仕事が舞い込んでくるため、体力は必須能力と言えます。
まとめ
商社は毎年就活生から応募が殺到していますが、その中で内定を勝ち取るためには業界研究を進めることはもちろん、自己PRを磨いておく必要があります。
何より激務で体力に自信がなければ務まりませんが、それでも商社では自分の考えや行動で仕事を進めることができ、一連の取引を完了させればやりがいは格別です。
そのためにはまず商社から内定を獲得する必要がありますが、事前の業界研究から志望動機・自己PRの作成をしっかりと対策しておけば合格可能であるため、入念な準備で就職活動に臨んでいきましょう。