もくじ
1. はじめに
こんにちは。エントリーシート研究所の金野です。前回は電力業界全体について記事を書きましたが、今回は実際に就活生のみなさんがエントリーする電力各社に焦点を当てていきたいと思います。
2.電力会社各社比較
では、さっそく電力会社を比較してみましょう。なお、年収については、「年収ラボ」のデータを参考にしました。また、原子力発電所の状態については、2015年11月14日現在のものです。
■北海道電力
- 資本金:1142億9100万円
- 社員数:5,709名
- 売上高:6,046億円(2014年3月期単独)
- 原発の有無:有(柏:3基とも定期検査中)
- 平均年収:656万円
- 福利厚生:総合預金制度、貸付金制度、財形貯蓄制度、財形住宅融資など、各種制度あり。寮、社宅もあり。
■東北電力
- 資本金:2,514億円
- 社員数:12,577名
- 売上高:1兆9,516億円
- 原発の有無:有(女川:3基とも定期検査中。東通:定期検査中)
- 平均年収:716万円
- 福利厚生:社宅・独身寮完備、住宅取得助成制度、企業年金、カフェテリアプラン等あり。
■東京電力
- 資本金:1兆4,009億円
- 社員数:33,853人
- 売上高:6兆8,024億円 (2014年度)
- 原発の有無:有(福島第一:1~4号基は廃止、5・6号基は停止中。福島第二:停止中。柏崎刈羽:7基とも定期検査中)
- 平均年収:709万円
- 福利厚生:時間外手当、作業手当など
■北陸電力
- 資本金:1,176.4億円
- 社員数:4,956人(平成27年3月31日現在)
- 売上高:連結 5,327億6000万円(個別 5,130億800万円)(平成27年3月期)
- 原発の有無:有(志賀:2基とも定期検査中)
- 平均年収:705万円
- 福利厚生:社宅・独身寮あり、住宅取得助成制度、財産形成に関する各制度あり、社会保険などあり
■中部電力
- 資本金:4,307億円
- 社員数:17,782名
- 売上高:2兆6,382億円(単独)
- 原発の有無:有(浜岡:1・2号は基運転終了、3~5号基は定期検査中)
- 平均年収:680万円
- 福利厚生:不明
■関西電力
- 資本金:4,893億円
- 社員数:22,313名
- 売上高:3兆324億円(単独)
- 原発の有無:有(大飯:4基とも定期検査中。美浜:1・2号基運転終了、3号基は定期検査中。高浜:4基とも定期検査中)
- 平均年収:588万円
- 福利厚生:独身寮、社宅(各地にあり)
■中国電力
- 資本金:1855億2700万円
- 社員数:9,648名
- 売上高:1兆2218億円
- 原発の有無:有(島根:3基とも定期検査中)
- 平均年収:764万円
- 福利厚生:独身寮、社宅、総合グランドなどあり。各種財形貯蓄制度、各種貸付金制度、企業年金制度、選択型福利厚生制度など各種制度あり。
■四国電力
- 資本金:1,455億円
- 社員数:4,739名
- 売上高:5,945億円(平成26年度)
- 原発の有無:有(伊方:3基とも定期検査中)
- 平均年収:661万円
- 福利厚生:不明
■九州電力
- 資本金:2,373億円
- 社員数:13,186人
- 売上高:1兆8734億6700万円
- 原発の有無:有(玄海:1号基運転終了、2~4号基定期検査中。川内:運転中)
- 平均年収:590万円
- 福利厚生:寮、社宅あり。財形貯蓄制度、各種貸付金制度、カフェテリアプラン、育児・介護支援制度など
■沖縄電力
- 資本金:75億8600万円
- 社員数:1,604名
- 売上高:1,850 億 100万円(平成26年度)
- 原発の有無:無
- 平均年収:737万円
- 福利厚生:転勤者用社宅(沖縄本島・東京・宮古・八重山・その他各離島)、保養施設、野球グラウンドあり。各種制度(各種社会保険、財形貯蓄制度、社員持株会制度、医療共済会制度、育児休業制度、介護休業制度等)あり。
以上から電力会社についてまとめると、
- ・福利厚生は整っている会社が多い
- ・沖縄電力以外の電力会社は原発を持っているが、川内原発(九州電力)以外は稼働していない
- (2015年11月14日現在)
売上TOP3は
- 東京電力
- 関西電力
- 中部電力
年収TOP3は
- 中国電力
- 沖縄電力
- 東北電力
ということがわかりました。また、データを公開していない企業もありますが、2015年版の四季報によれば、有給の消化率も比較的高く、3年後離職率も低い傾向にあるようです。
また、おそらく電力会社を受ける人は、自分が生まれ育った地域に電力を供給していた電力会社か、今いる、またはこれから行ってもいいなと思える地域に電力を供給している会社を受ける人が多いと思います。しかし、これからは自由化の時代(自由化についてはこちら)。そのため、今までの基盤を活かしつつ、他の地域にどう展開していくのかということをしっかり考えている電力会社に入ることをおすすめいたします。
3.まとめ
いかがだったでしょうか。私自身電力会社を何社か受けていましたが、社員の方は他の業界と比べ真面目で信念の強い方が多かったような気がします。しかし、各社ごとにカラーが違うという話も聞きますので、絶対に電力会社に行きたいという思いを持っている方は、自分に合う、または自分のやりたいことが実現できそうな会社はどこなのか、しっかりと見極め、就職活動を進めてみてくださいね。応援しています。