1.はじめに
こんにちは。エントリーシート研究所の金野です。最近元気が欲しくて、アツいあの人のアツい言葉に励まされる日めくりカレンダーを購入したのですが、
使う元気と勇気がありません。つらいです。さて、今日は、安定志向の就活生は要チェック!就活生向けに日本郵政グループの基本情報を紹介していきたいと思います。
2.日本郵政グループってどんな組織?
そもそも、日本郵政グループってどんな組織なんでしょうか?以下2つの出来事で基本を押さえ、理解を深めていきましょう。
(1)2007年郵便事業が民営化され日本郵政グループが誕生
日本郵政グループは郵政民営化(小泉元総理らが推進し行われた、郵便・簡易保険・郵便貯金の郵政三事業を民営化することを目的とした政策。郵便や金融事業を民間で経営することで、経済合理化を図り、事業の活力を将来にわたって維持することが狙いだった。)で2007年に発足しました。興味がある人は詳しい沿革ググってみてくださいね!笑
(2)日本郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀行の東証上場(2015年11月4日)
郵政民営化の動きを受け、日本郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀行が上場しました。これは、1987年のNTT以来となる大型民営化案件の上場として注目されたので(日本郵便は株を発行しているものの、法律に基づき日本郵政によって全株保有されています)、記憶に残っている方も多いかと思います。なお、海外では、郵便物の減少等を受け、民間の経営手法を導入するなどして経営を強化するのが主流になっているようです。
3.主要4社の特徴
では、主要グループ4社の基本情報を確認していきましょう。
(1)日本郵政
日本郵政の会社概要
- 時価総額:8,392,500(百万円)(2015年12月30日現在)
- 資本金:3兆5,000億円
- 従業員数: 3,062名(2015年9月30日現在)
- 主な事業所:共通事務管理事務所1、健康管理事務センター1、健康管理施設47、施設センター7、逓信病院11、宿泊施設55
【事業内容】
日本郵政グループの経営戦略策定を行っています。そのため、企業研究等でグループ全体の今後の方向性を確認したいときには、日本郵政のホームページをのぞいてみるといいかもしれません。現在上場してはいますが、筆頭株主は財務大臣のようです(日本郵政ホームページ:2015年11月4日現在)。
(2)日本郵便
日本郵便の会社概要
- 資本金:4,000億円
- 従業員数: 194,688名(2014年3月31日現在)
- 主な事業所:支社13、郵便局約24,000
【事業内容】
- ・グループ3社の商品、サービスの取扱い
- ・郵便配達、国内物流事業
- ・ロジスティクス事業
- ・国際物流事業
- ・不動産開発事業
日本郵便が提供する郵便事業はユニバーサルサービスであり、どこでも、だれでも、ほぼ同一の条件や価格で受けることができます。世界的に郵便物の数が減少する中、どのように郵便事業を支えていくかということが課題となっています。その対策として、日本郵便では、不動産開発事業に力を入れたり、他国の物流企業を買収するなどして国際物流ネットワークを拡大しているようです。
(3)かんぽ生命
かんぽ生命の会社概要
- 時価総額:1,869,000百万円(2015年12月30日現在)
- 資本金:5,000億円
- 従業員数: 7,153名(2015年3月31日現在)
- 主な事業所:エリア本部13、支店82
【事業内容】
かんぽ生命は生命保険業を営んでおり、具体的には以下のようなサービスを提供しています。
- ・保険商品、各種サービス(学資・養老・終身・定期・年金保険、入院・災害特約など)の提供
- ・資産運用
(4)ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の会社概要
- 時価総額:7,875,000(百万円)(2015年12月30日現在)
- 資本金:3兆5,000億円
- 従業員数:13,215名(2015年9月30日現在)
- 主な事業所:本社、営業所234
【事業内容】
銀行業を営んでいるのがゆうちょ銀行です。ゆうちょ銀行の預金残高は日本一で、177.7兆円(2015年3月末現在)であると公表されています。また、世界有数の機関投資家の側面を持つ銀行でもあります。具体的な事業は以下の通りです。
- ・基本サービス(貯金業務、貸出業務、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務等)
- ・資産運用
以上、日本郵政グループ主要4社の概要をまとめましたが、なんといっても、日本郵政グループの強みは「圧倒的な全国ネットワーク」です。
なんと、郵便局はすべての市町村に、つまり、日本全国に24,470カ所もあるんです(2015年3月末現在。日本最大の銀行である三菱東京UFJ銀行の支店等は2015年3月末現在で国内766、海外75です)!日本郵政グループのサービスの窓口は郵便局なので、郵便局が全国にあることで、様々なサービスを地域に密着した形で提供できるんですね。
4.まとめ
いかがでしたか?上場企業としての企業統治と利益還元、収益力や生産性、競争力を今後どう向上させていくのかなど上場後の課題も残されているとの指摘もあるようですが、この記事を読んで日本郵政グループに興味を持っていただけたら幸いです。なお、応募段階では各社併願可、選考途中で志望会社を絞ることになると思います。選考を受ける方は、その点を注意して選考に臨んでください。応援しています。