研究職で4社内定した僕が研究職や製薬会社を目指す理系大学院修士課程の学生に伝えたいこと

就活を終えた先輩から後輩へ
2019年09月05日
研究職で大手から4社から内定を獲得した学生の就活体験記

もくじ

  1. はじめに
  2. 就活前に考えていたこと
  3. 就活を終えて感じたこと
  4. 最後に伝えていこと

1. はじめに

こんにちは。2017年卒の採用で、旧七帝大の理系大学院を卒業後、東証一部上場製薬企業の研究職として内定を頂いた者です。

研究職の選考は非常にクローズドで不透明な部分が多いため、あまり情報がweb上に出まわらない傾向にあります。

そこで、僭越ながら理系大学院修士の学生として就活戦線に臨んだ私が体験し、感じたことが一人でも多くの理系就活生のお役に立てばという想いで書かせていただきます。

最後に『研究概要の書き方』などの理系用の記事をまとめていますので、こちらを読み終わってから参考にしてもらえると嬉しいです。

ここで簡単な自己紹介をします。私のスペックは、

  • ○ 旧帝大薬学部修士
  • ○ 浪人留年なし
  • ○ TOEIC 735点
  • ○ ボウリングベストスコア238
  • ○ 性格は明るい方で他人とのコミュニケーションに不自由を感じたことはなし
  • ○ 国語が苦手(センター試験は125点)で理系を選択
  • ○ 血が苦手なので医学部はダメ
  • ○ 機械いじりができないので工学部はダメ
  • ○ 残った中で何となく花形っぽいから薬学部を受けて合格

そして人並みに忙しい大学生活を送っているうちに大学院生となり、就活の時期を迎えました。

私は最終的に、新薬メーカー2社、大手ジェネリックメーカー1社、大手茶飲料メーカー1社の計4社から研究職として内定を頂きました。そんな私の就活を振り返り、就活に悩む理系学生の力になれればと思います。

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2. 就活前に考えていたこと

 

「どこかには受かる!」

 理系大学院生の多くは、大学での研究が学生生活の中心になっていると思います。私もそうでしたし、今もそういう日々を送っています。昼夜土日なく実験をすることも少なくありません。

ですが、その分、研究者としてのスキルに関しては自信があり、就活に対しても、「研究職ならどこかには受かるだろう」という根拠のない自信がありました。

3. 就活を終えて感じたこと

3-1 修士卒で研究職に内定をもらうことの厳しさ

 私就活中に痛感したことは、ズバリ修士卒で研究職に内定をもらうことの厳しさです。

就活スタート前には、どこかには受かるとなめてかかっていた自分を深く反省するほどです。今回は私の実体験と、同期学生らの体験談をもとにその原因について考えてみました。

《原因Ⅰ》 採用枠の狭さ

 研究職を目指す理系大学院生の多くは、大学で専門的な研究を行っています。研究を通じて培われた技術・知識・経験を活かすために、企業の研究職に就くことを夢見る方がほとんどだと思います。

しかし、その専門性の高さゆえ、「自分の研究内容的に行ける研究分野」が絞られます。そしてその枠は、多くの場合、「若干名」となります。

つまり、全体として20名程度の研究職の募集があったとしても、あなたが入る可能性がある枠は1つか2つですよという場合がほとんどなのです。

企業によって枠の大きさは異なるものの、大手製薬メーカーでも各分野で1~3名の採用が多いのが現状です。この枠の狭さが研究職の最大のネックだと私は考えます。

《原因Ⅱ》 博士課程の学生の脅威

 大学院には、修士課程の上に博士課程が存在します。そして製薬企業の場合、「博士課程の学生の採用活動は自由」となっているため、就活解禁日よりも早く選考を始めるところがほとんどです。

よって、もともと若干名の枠しかなかったところに、一部の優秀な博士の学生のために、「今年は修士を採りません」という場合も起こりうるのです。これは私の実体験ですが、とある抗がん剤メーカーの話をします。

企業説明会やエントリーシート上でも見かけの採用枠があった分野では、実は今年度の修士の募集はなく、研究職で応募した修士の学生は全てES落ちにしたようです。

ではなぜ企業側が博士の学生をそこまで求めるのでしょうか?

その一番の理由は、世界に目を向けた時に、「博士号のない研究者は研究者として見られない」という現状があるからです。このように、企業側の需要から考えても、修士卒であることは何一つプラスには働かないのです。大変な世の中ですね。

《原因Ⅲ》 運の寄与率が思いのほか高い

 他の職種に比べ、研究職の場合はそもそもの採用枠が狭いため、「運」の寄与率が大きいと感じました。

例えば、たった1つの採用枠を争う場合、

  • ・同世代に自分よりも優秀な人が一人でもいればそれで終わり
  • ・そもそもの募集がなければそれで終わり
  • ・他社との選考がかぶったらそれで終わり
  • ・自分の研究スキルを持った人がその企業に一人でもいればそれで終わり

などなど、いかに優秀な学生であったとしても、能力にプラスして御縁がないと入れないのだと感じました。

例えば、私が内定をもらった中堅新薬メーカーでは、私の専門分野の場合、最終面接に3人が呼ばれ、内定は2人。一方、前年度は6人呼ばれて内定1人だったそうです。一年早く生まれていたらどうなっていたことか、考えただけで震えます。

また、企業によっては、「教授推薦者しか面接に呼ばない」というところもありました。私の同期が内定をもらった製薬企業では、一次面接時に30人おり、30人全員が教授推薦書を手にしていたようです。教授推薦のあるなしもまた運です。ギャンブル要素が強い就活だということを感じました。

3-2 修士卒が研究職に内定をもらうためにやるべきこと

次のページではギャンブル要素の強い狭き門な研究職で内定をもらうために、私がすべきであると思うこと、またはしてよかったと思うことをまとめます。

◇ 企業説明会、web説明会、インターンシップは可能な限り参加する。

 先にも述べたように、若干名の採用枠を獲得するためには、何百というライバル学生の中で一番になる必要があります。そのために、企業に自分をアピールする場があれば、積極的に参加すべきです。

一方で、選考を兼ねない説明会に行くことは意味がないと言われますが、私は間口が狭く選考フローが不透明な理系研究職志望においては、どんなに面倒でも足を運ぶべきであると考えます。

私はこの部分をおろそかにしたために、いくつかES落ちを喰らいました。

例えば、とある企業では、選考に関係ないと明記したweb説明会を受けなかっただけでエントリーシートをダウンロードできなくなりました

選考を兼ねない研究所見学に行かなかったところ、その後の一切の連絡が来なくなったところもあります。

企業にとっては志望度を測る重要な指標の一つになっているのでしょう。企業説明会をおろそかにしたことは、私の最大の後悔です。

◇ 学生時代にいろんな実験手技を習得する。

 研究職として採用される以上、研究者として企業側が求めるスキルを身に着けていることは必須条件です。面接でも、どんな機械を使えるか、どんな技術を持っているかを聞いてくるところがほとんどです。

したがって、皆さんが所属する研究室にある全ての機械を使いこなし、そこで得られる全ての実験手法を身に着けておくことは必ず有利になります。

私はもともとアクティブな性格なので、積極的に技術を学び、機械操作を勉強しました。時には、他分野研究室まで足を運び、実験手法を学んだこともあります。

これにより、「たくさんの技術を持っていますね」と面接官に言われることも多く、ここに就活を乗り越えられたポイントがあったのかもしれません。

◇ 学生時代に希望職種に合った実体験を積んでおく。

これはあらゆる職種に共通することになるかもしれませんが、実験ばかりしている大学院生にとって不足しがちなポイントだと思うので、あえて書きます。

私が就活をしていてよかったと感じたことは、面接でネタになる実体験を持っていたことです。それは、「大学病院で実際の脳腫瘍患者さんにお会いした経験」です。

そこで実際に眼で見て感じ、患者さんと話をして考えたことを面接で訴えることができた時に、面接を勝ちパターンに持っていけたと感じていました。

ですが、この経験は就活中に経験した事です。父方母方両祖父母は病気も怪我もなく健在、昨年末に103歳で亡くなった曾祖母は老衰であったため、私の身近に病気や薬はほぼ皆無でした。

しかし、それではエントリーシートや面接のネタとしては不十分と考え、就活の合間の時間を割いて、大学病院の脳神経外科に足を運んだのです。このような実体験に基づいて志望度をアピールできるようなネタがあれば、面接は非常に有利に進められると思います。

◇ 想定質問には完璧な答えを用意しておく。

 研究職として採用面接を受ける時に、必ずと言っていいほど頻繁に聞かれたことがあります。それは次の4つです。

  • (1) 研究概要を分かりやすく説明してください。
  • (2) その研究の自慢・売りは何ですか?
  • (3) その研究はどのようなことに応用できますか?
  • (4) あなたの能力はこの会社のどのような研究に役立ちますか?

これはどの会社の採用面接でも、最終面接までのどこかでは聞かれる質問です。そのような「聞かれると分かっている質問」に対しては、完璧な回答を用意しておくべきだと思います。

また、面接の質問としてはっきり聞かれなかった場合でも、

  • その研究は科学の進歩にどう貢献して、
  • 企業での研究の発展にどう貢献できるか

を面接官に伝えることで、社会や企業のことまで考えた学生なのだなという印象を与えられると思います。

参考記事

理系大学院卒の就活生のための研究概要の書き方

想定質問に対してきちっと対策をしていくことのメリットとして私が最も感じたことは、面接の場を自分のペースに持って行けることです。面接で失敗する時の典型例は、緊張し過ぎて話がまとまらず、普段の自分が出せないことでした。

想定質問に対して練習通りの回答ができれば緊張は和らぎます。緊張さえ除ければ自ずと普段の自分が出せます。想定質問に対する対策だけは怠らなかったことが面接通過率を高めたポイントだったと思います。

参考記事

面接対策の仕方

4. 最後に伝えたいこと

伝えられることは全部出そうと思い、自由に書いていたらこんなに長くなってしまいました。

最後まで読んでくれた方、少しはためになったでしょうか。もしかしたら不安になる方もいるかもしれません。

ですが、上記のような面倒で時間も手間も費用もかかることを全てやる大学院生など、ほとんどいないのが現状です。

逆に言えば、それが全てできていたら、面接官に「こいつは他の学生と違うな」と思わせることができ、狭き門を争う中で、他の学生よりも有利になることは間違いないと思います。

 私が就活体験記の寄稿を依頼されたこのエントリーシート研究所上には、

  • 企業研究の仕方
  • エントリーシートの書き方
  • 面接対策や内定後に行うべきこと

など、就活の川上から川下まで役立つことで満ち溢れています。

無料会員登録で一部のESと記事の全ては無料で閲覧できるので是非それらをフルに活用し就活を有利に進めていただけたらと思います。

と同時に、普段の研究もおろそかにしないでください。研究職として採用されることを目指す以上、研究者としてふさわしい知識・経験・能力・発想力を持っていることは大前提となります。

しかし、それは、就活本や就活情報サイトで得られるものではなく、普段の研究生活の中でのみ養われるものです。

是非、就活が本格化するまでに、研究室で養うべき能力は磨いておいてください。末筆ながら、皆さんの就職活動のご健闘を心からお祈り申し上げます。

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■ 志望動機がうまく言えない
特定の製品や素材、部品に対しての興味は言えるものの、そこから「何故その会社が第一志望なのか?」の言語化に苦戦している
■ 研究テーマの説明が苦手
学部生であれば、まだ取り組んでいないものをどうやって伝えればいいのかに苦戦している。大学院生であれば専門的な研究内容を背景知識が異なる社会人にどう伝えればよいのかに苦戦している
■ 研究テーマに基づいた強みのPRが苦手
間違いなく文系の学生より研究や学業に力を入れてきたのに、その経験から何を学び、企業でどう活かすのかを言語化することに苦戦している。
■ 部長や代表になったことがなく自己PRできるエピソードがない
団体で役職についた等のわかりやすい自己PRのテーマをもっておらず、自己PRや自己紹介で苦戦してしまっている

この様な理系ならではの悩みに対しても、「どう対処していけば最短で内定がつかめるか?」のノウハウをカウンセラーの方々が熟知しています。

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