2018卒の就活動向!就活生はいつ何を行うべきか

※本サイトでは、プロモーションが含まれている場合があります。
就活と知っとくべきこと
2023年02月15日
就活 2018卒 スケジュール
  1. はじめに
  2. 2018卒の就活のスケジュール
  3. 2018卒の就活もスケジュールは形骸化
  4. ルール形骸化が生む高学歴有利の就活
  5. まとめ

はじめに

2018卒の皆さんにとっては勝負の1年。就活後ろ倒し以後の、流れについて解説します。

一方、2018卒の就活のスケジュールも変更が入った。いわゆる「就活前倒し」だ。

就活6月解禁、大学側も容認 経団連方針を受け入れへ

来年度の就職活動で、企業の採用選考の開始時期を今年の8月から6月に前倒しする経団連の方針について、大学の団体でつくる「就職問題懇談会」(就問懇)が20日、事実上受け入れる見通しになった。開始時期について、「決定するのは企業側」としてゆだねた。ただし、学生の学修環境を守るよう求めた。

2015年11月20日朝日新聞デジタル

この就活のスケジュール変更の動きは2016卒からの「後ろ倒し」が発端だ。

もともとは

  • 夏休みに選考時期を重ねることで大学生が勉学に集中する環境を作る
  • 留学帰国後に選考に参加出来るようにし、大学生が海外留学しやすくする

という2つの的はずれな目的のもとに行われた。これが、2ヶ月ほど前倒された。

これらを踏まえて、2018卒の就活生は今年、どのようなすスケジュールをたどり、各月でどのような努力や準備を実践すれば良いのかについて解説する。

2018卒の就活のスケジュール

今年の就活のスケジュールを改めて見てみよう。

2018卒 就活スケジュール

出典:産経ニュース「指針出すなら企業に守らせろ」 経団連の就活ルールに大学側から不要論噴出

昨年より2ヶ月ほど前倒しとなったとはいえ、長く続いてきた2015卒以前の就活スケジュールと比べると

  • 2016卒の面接選考期間=2015卒の3分の1
  • 2018卒の面接選考期間=2015卒の3分の2

となっており、昨年よりマシとはいえ、企業は2015卒の3分の2の時間で必要な人材を選定・確保しなければならないという状況に変わりはない。

スポンサーリンク就活の証明写真を撮るのにおすすめの写真館の選び方とまとめ
スポンサーリンク就活の証明写真を撮るのにおすすめの写真館の選び方とまとめ

2018卒の就活もスケジュールは形骸化

じゃあ、就活後ろ倒しの一体何が問題なのだろうか?

それは、大学生のギャップイヤー(内定後の自由な時間)が減ってしまうこと以上に、採用市場が高学歴に有利なシステムに戻ってしまうことにある。

実は、上記の就活スケジュールを順守するのは経団連と呼ばれる、古くから日本の成長を支えてきた名のしれた大企業に限定される。

経団連

正式名称は「日本経済団体連合会」。自動車や電帰鉄鋼、商社、銀行など約1300社が会員。企業に有利な税制や規制緩和などの政策要望をまとめて政府に働きかける。「財界の総本山」と言われるが、近年は存在感の低下が指摘されている。
(2014-06-03 朝日新聞 朝刊 1経済)

従って、楽天等のベンチャー企業、アクセンチュア等の外資系企業はこのルールを守る必要が無い。また、マスコミ・出版等の日経企業も協定を守らず早期に選考を開始してきた。ベンチャー企業も外資系企業も「自社のビジョン実現・売上利益最大化に貢献する人材を採用したい」という目的は経団連の日系大手企業と同じ。

であれば、早期から就活に目を向ける優秀層へのアプローチを日系大手企業に先んじて行うことになってしまう。

しかし、日系大手企業の採用担当者達も、ベンチャー企業や外資系企業の自由な採用活動を指を加えて見ているわけではない。「採用活動とは一切関係がない」という建前の下、

  • インターンシップ体裁での選考会
  • OBの相談という体裁でのリクルーター面接

は、激増しているのが現状だ。従って、上記のスケジュールのルールはあってないようなもので、就職活動の火蓋はと優秀層の間ではとっくに切って落とされており、激化しつつあるといえる。

ルール形骸化が生む高学歴有利の就活

では、インターンシップやリクルーター面接の増加の何が問題なのか?

それは、「就活が高学歴に有利」になってしまうからだ。

一般に、エントリーシート→数回の面接という手順で行われる通常選考に比べて、インターンシップやリクルーター面接はコスト(金・手間)が高い。

通常選考は一気に多数の就活生をふるいに掛けることが出来るのに対し、インターンシップやリクルーター面接は少数の学生にしか接触することが出来ない。

更に、採用を検討する学生に対しては自社への入社意欲を維持してもらうための「アフターフォロー」のコストもかかる。

従って、インターンやリクルーター選考をコストに見合う採用にするためには、「そもそも接触する時点でフィルターを掛け、接触する母集団の質を高めておく」ことが必要になる。

このフィルターとは何か?

そう「学歴フィルター」だ。

一定の学歴を下回った学生に対しては、インターン参加やリクルーターから声が掛かることのハードルは極めて高いものとなってしまう。

インターンやリクルーター選考を経由した内定者が増えるということは、通常選考の椅子は減るということを意味し、これは同時に、高学歴に有利な就活システムが継続してしまうということを意味している。

参考記事

うざい学歴フィルターの考え方と回避法

じゃあ、こういった2018卒の就活の状況を踏まえ、就活生はどのように準備を行うべきなのか?

全体的な動き

2018卒の就活の全体的なスケジュールは、以下のチャートで確認するのがわかりやすい。

以下ではそれぞれの月ごとの何が起こり、どんな備えをするべきかを解説する。

就活の流れ

マイナビ2018「就活スケジュール」

《1月・2月の就活の動きと準備》

1月・2月の就活の動き

外資系企業やマスコミ(経団連方針を受諾しない)の選考が本格化。採用の広報(いわゆるリクナビ解禁)がまだ済んでいないので企業単位での説明会はあまり開かれることは無い。そのかわりに、インターンの選考が積極的に行われる。

就活生が1月・2月に行うべき準備

  • ロクな準備もせずに焦ってインターンに参加しない
  • 自己PR・志望動機を書く対策、話す対策、テスト対策
  • 1回だけで良いのでインターンの選考に参加してみる

就活生はついつい外資・マスコミ系への選考参加やインターン選考へ焦って参加してしまいがちだが、エントリーシート研究所としてはあまり推奨しない。

自己PRを書くことや志望動機を書くこと、面接対策も一切なしに選考を突破できるほど就職活動は甘くはない。

もちろん、上記の準備がすでに完了している意識の高い学生は積極的にインターンの選考へ参加し、経験を積むことを推奨する。しかし、「自らの現状を知る」という意味で1度ぐらいはインターンへに参加してみるのも良いだろう。

また、この時期に実は重要なのは、就活の準備物を揃えておくこと。靴、時計、カバン、スーツ、名刺入れなどなど、準備すべきものは沢山ある。

参考記事

インターンへのエントリーシートが書けなければ、過去に実際に提出されたESも参考にして欲しい

《3月・4月・5月の就活の動きと準備》

3月・4月・5月の就活の動き

採用の広報(いわゆるリクナビ解禁)となり、企業はプレエントリーを受け付け開始、「企業説明会」を積極的に開催する。おそらく、4月、5月がエントリーシートの提出〆切ピークとなり、就活ルールを守らない企業(一部日系大手企業含む)の「座談会」等と称した水面下での採用活動が開始される。

就活生が3月・4月・5月に行うべき準備

  • 企業説明会に参加して就活した気にならない
  • 説明会参加よりエントリーシートをとにかく出す
  • 自己PRの合理的準備と志望動機の合理的準備の実践
  • 実践を通じた面接対策
  • 高学歴就活生はリクルーター面接を行う

就活生がこの時期に行うべきことは企業説明会に参加しまくることではない。

企業説明会への参加回数は「自社の売上利益最大化に貢献する人材を最適数確保する」という採用サイドの目的を考慮すると、選考の通過には影響しない。従って、無理に参加する必要はない。

むしろ、エントリーシートの質や面接での受け答えが選考の通過度に直結する。エントリーシートは後々になって提出することは出来ない。そこで、エントリーシート研究所としては出せるときに一定数(50社以上)出しておくことをおすすめする。50社以上提出することは、自己PRの準備を合理化することで十分に可能な数字だ。

参考記事

就活における成果は内定数で、見るべき指標はESの提出数

「本当に50社も出せるのか!?」と考える学生も多いかとは思うが、徹底的な事前準備による合理化(記事:を通じて全然可能な枚数だ。また、行き詰まった時は過去に実際に提出されたESを参考にしてしまったほうがアウトプットのイメージが具体化され、早いし、ラクだ。

参考記事

ESを10秒で出せるようになる自己PRの書き方3つの工夫)

また、5月の後半から実際の面接に出向くことが増える。この時点までに自らの「面接力=話す・聞く力」を高めておかなければ通過率は低く内定が遠のいてしまう。

参考記事

面接対策と頻出質問回答集まとめ

志望企業への接触頻度をいたずらに増やして精神的安定を保ったり、空虚な優越感や憧れにひたる前に、「やるべきことを淡々とやる」重用な時期だ。

6月・7月の就活の動きと準備

6月・7月の就活の動き

いよいよ大手企業の面接等による選考が開始される。6月1日には日本生命三菱東京UFJ銀行三井住友銀行等の大手金融機関が水面下で選出した就活生に内定を出す。三菱商事などの総合商社も2~3週目には内定を出し終えているだろう。7月の1~2週目ごろにはのきなみ内定が出揃い、各社、内定者へのフォローに入っていく。

就活生が6月7月に行うべき準備

  • 体調管理
  • 安直に選考を切らない
  • 選考結果に一喜一憂しない精神的安定を保つ
  • とにかく面接・選考に行きまくる
  • 面接1回1回を練習試合に見立て、振り返り、次に活かす

6月に入ると悠長なことは言っていられなくなる。一定数のエントリーシートを、きちんと提出できていればおそらくほぼ毎日、2~3社の選考が立て続けに入ることだろう。

不慣れな就活と精神的負担は確実に君の体力をむしばむ。まずは、体調管理を徹底し、「だるい」「めんどい」といった安易な理由で選考を辞退し、自らの可能性を狭め、貴重な成長機会をドブに捨てるような行為は避けよう。

立て続けに面接が行われるとはいえ、面接の事前準備と振り返りは徹底しなければならない。

スケジュールに身を任せ、流れるように過ごすのではなく、主体的に面接の通過可能性を最大化させるような事前準備と、

  • 「何故上手くやれたのか/ダメだったのか」
  • 「もっと上手くやるにはどうしたら良いのか?」

という面接後の振り返りはかかさず行い、必ずメモに残して見返すようにしよう。

参考記事

ESの質問と回答集

7月に入ると順次内定が出る。この時期になってはじめて、どの企業に入るべきか?と実を伴って迷うことになる。内定が出る前に「どの会社に行くべきか」を悩んでも全くの無意味だ。
2018卒は大方、7月頃に内定が出揃うと想定し、8,9月に関してはこの記事では割愛し、10月1日に正式内定、内定式となる。

まとめ

どうだったかな?以上が、2018卒の就活のスケジュールと、各時期に就活生が行うべき行動についての解説だった。

「自分の行きたい企業にいく」という目的、成果にこだわりつつ、「自分で納得した最も合理的な方法で就活を行う」というプロセスにもこだわって、公開のない就職活動を送れることを心から祈っているよ!がんばれ!!

就活で成果をあげるための情報は以下から

参考記事

就活の戦略