リクルーター面談に向けたマインドセット

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就活と面接
2019年10月03日
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もくじ

1.はじめに

 
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こんにちは、エントリーシート研究所の三浦です。

就活を始めると、周囲で「リクルーター」という単語が飛び交うようになると思います。

「リクルーターって何者?まあ、自分には関係ないか」なんて思っていませんか??

私自身、「東大とか早慶の超優秀層にしかリクルーターはつかないだろう」と思い込んでいたので、初めてリク面の連絡が来た時はびっくりしました笑

今回は、特段優秀だったわけでもないMARCH層の就活生が、リクルーター面談を突破し、本選考に進むためにとったマインドセットについて紹介します。

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2. リクルーター面談とは

 
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リクルーター面談とは、端的に言うと「カジュアルな形態をとった1次面接」です。

  • ”建前上は”選考に関係のない面談であり、
  • 「就活生と立場の近い若手社員が仕事紹介をします! 」
  • 「大学のOBに就活相談に乗ってもらいましょう♪」
  • と、メール・電話等で学生を呼び出します。

しかしながら、実際に行ってみると志望動機や自己PRを聞かれたり、評価次第で次の面接やセミナーに呼ばれたりといったことから、リクルーター面談はれっきとした選考の1つであると言えると思います。

私の周りにも、

  • 「仕事紹介を聞きに行ったら志望動機を聞かれて、上手く答えられなかった」
  • 「必須じゃないというから断ったら、それから音沙汰がなくなった」

と、リク面を軽視してしまったがためにチャンスを逃した就活生が何人かいました。

そのため、「先輩社員との懇談会」・「就活相談会」といった名称に惑わされることなく、「リクルーター面談は選考の第1ステップである」として、しっかりと対策をとることが必要になってきます。

参考記事

就活で”実は選考されている”フラグの見分け方

1次面接で見られているポイントと対策方法

3. リクルーター面談の実例紹介

 
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ここでは、実際に私が体験した5社のリクルーター面談を紹介します。

A社(大手電機メーカー)

この企業はリクルーター面談を重視していることで有名だそうで、リク面を4回突破しないと人事面接に進めないシステムが取られていました。

(みんしゅうを見ていると3回の人もいた?みたいです。信ぴょう性はなんともですが、もしかしたら出身大学等によって違いはあるかもしれません)

1回目

 ESを出した2~3週間後くらいに、若手リクルーターの携帯から電話がかかってきました。

その場で日時を決め、当日本社に伺いました。

当日は社員食堂にて、若手女性社員と1対1で面談をしました。まず、リクルーターのキャリアについて伺い、私からもいくつか質問をさせていただきました。

その後、

  • ・「なぜ志望度が高いのに個別説明会に来ていないのか」
  • ・「なぜ完成車メーカー等のB to C業界を受けないのか」
  • ・「なんで営業志望なのか、コーポレート部門で幅広く事業に関わりたいとは思わないのか」

などと、とことん深掘りされました。

当時は就活の初期段階で、志望動機の深堀対策やB to B業界・営業職の仕事に関する理解が浅かったため、かなり苦戦しました。

しかし、たどたどしい説明ながらも必死に自分の考えを伝えたところ、「次はどんな社員と話してみたい?」と、その場で通過を言い渡されました。

2回目

1回目のリク面の次の日に、別の若手リクルーターの個人アドレスから連絡がきました。

 当日は本社の食堂にて、若手男性社員と1対1で面談をしました。業界志望動機をとことん深掘りされた1回目とは打って変わり、ガクチカ・ゼミの内容・スポーツ経験などについて詳しく聞かれました。

ここでは

  • ・「営業に通ずる経験をしたことがあるか」
  • ・「粘り強く物事にとりくめるか」
  • ・「自分のキャラクターを理解しているか」

を確認されている印象でした。

自己PR・ガクチカに関してはある程度テンプレートを作ってあったので、学生団体や武道の経験をもとに、自分の強みをアピールできるように心がけました。

その場で結果は言われなかったものの、その日の夜に、リクルーターからフィードバックを含めたお疲れ様メールをいただきました。

3回目

2回目のリク面の2日後に、中堅世代のリクルーターの個人アドレスから連絡がきました。

当日は指定されたカフェにて、中堅世代の男性社員と1対1で面談をしました。あらかじめメールでキャリアパスを伺っていたので、前半30分ほどはひたすら逆質問でした。

その後、

  • 「他社と比べて当社に魅力を感じる点は何か」といった志望動機関連や、
  • 「他のリクルーターから、◯◯力のある子だときいているが、自分ではどう思うか。裏付けできるエピソードはあるか」などの自己PR関連

について深掘りをされました。

1回目・2回目よりも深い業界理解・自らの強みの裏付けを求められたので、難しかったです。

1時間ほど話したのち、その場で通過をいただきました。

4回目

3回目のリク面の2日後に、ベテラン世代のリクルーターの携帯から電話がかかってきました。

当日は本社の会議室にて、課長クラスのリクルーターと1対1で面談をしました。

仕事紹介をしていただいた後、ひたすら

  • 「文系は少数精鋭な分、仕事は大変だけど大丈夫?」
  • 「競合他社も受けてるよね?両方内定出てもうちにくると断言できる?なんで?」

等の、「志望度は高いか」・「根性はあるか」に関する質問をされました。

志望度に関しては、その会社が顧客としている業界や製品の強み、どのような戦略で海外進出しているのか等の情報をもとに、ロジックを組み立てて説明することを心がけました。

また、根性に対しては、スポーツの経験をもとに、逆境を楽しめる人材である旨をアピールしました。

その場で通過をいただき、次の日に本社から人事面接の連絡がきました。

B社(大手電子部品メーカー)

この企業はESを出す前に1回、ES通過後にもう1回リクルーター面談が行われました。

リクルーター:学生=1:3の形式で、大変和やかな雰囲気での開催でした。

1回目

プレエントリーから1~2週間後くらいに、企業のマイページに「リクルーター懇談会」という名目で連絡が来ました。

基本的には自分の大学のOBが紹介されるらしいのですが、私の大学出身者の都合がつかなかったのか、近隣の大学出身の中堅社員の枠から好きな日時を選び、マイページ上で予約する形式でした。

当日は指定されたカフェで、中堅の男性社員1 : 学生3で1時間ほどお話しました。最初の方で「当社になぜ興味を持ったの?」・「志望職種は?」などと聞かれた後は、ひたすらリクルーターが仕事のことを話し続ける&ところどころで学生が質問するという流れでした。

リクルーターから「質問があったら是非連絡してね!」と名刺をいただいたので、お礼とともに質問をメールしたところ、詳しく教えていただけました。

2回目

ES・WEBテストの通過連絡がきてしばらくした後、企業のマイページに連絡がきました。1回目と同じリクルーターで、日時・場所ともに指定されていました。

 当日は指定されたカフェで、1回目と同じくリクルーター:学生 = 1:3で1時間ほどお話ししました。2回とも「選考には全く関係ありません!」と念を押されたほか、他社と比べ物にならないくらい和やかなリク面だったので、同席した他の学生たちは、「とりあえず話をきいてみるか」くらいの雰囲気でした。

しかし、2回目のリク面からしばらくして「早期選考のお知らせ」が届き、リクルーターからも「推薦出しといたからね!!頑張ってね!!」と電話がかかってきたので、なんだかんだしっかり選考されていたみたいです。

C社(大手化学メーカー)

 この企業は、ES→GD→リクルーター面談2回→人事面接→最終面接というフローをとっていました。

1回目

GD通過の連絡が来た次の日に、リクルーターの個人アドレスから連絡がきました。

日時を決めたのち、「1時間のうち、前半30分は逆質問、残りの時間で社員から質問をします」と指示があったので、あらかじめ質問を用意していきました。

当日は、本社の会議室にて、中堅世代の男性社員と1対1で面談をしました。

お仕事の内容やキャリアパスを伺ったのちは、化学系素材メーカーのイメージや営業職の仕事理解を問われ、志望度の確認をされました。

また、

  • 「サポート役とリーダーだとどっちをやることが多かった?」
  • 「どんなキャリアパスを歩んでいきたい?」

など、自分自身の今までとこれからについてきちんと考えているか確認されました。

その場で通過をいただいた後、話し方や会話の組み立て方に関するフィードバックをいただきました。

2回目

 

1回目のリク面の次の日に、別の若手社員の個人アドレスから連絡がきました。

 当日は本社の会議室にて、若手女性社員と1対1で面談をしました。

ジョブローテーションが盛んな企業のため、興味のある業務内容を複数挙げ、それぞれの志望動機・そこで活かせる強みについて詳しく聞かれました。

 

2回目のリク面の1~2時間後くらいに電話がかかってきて、リク面通過&人事面接の案内を伝えられました。

D社(大手エネルギー系企業)

 

プレエントリーの2週間後?に、企業のマイページに「キャリアアドバイザーインタビューのお知らせ」という名目で連絡がきました。

お話をする社員は指定されておらず、興味のある職種・部門・社員の年代をマイページ上で選択しました。

その後、リクルーターの携帯から電話がかかってきて日時を指定され、当日本社に伺うといった形式でした。

 

当日は本社のカフェテリア?にて、若手男性社員と1対1で面談をしました。

エネルギー業界(ガス・石油・電力など)それぞれのビジネスモデルについて説明をうけたのち、キャリアパスやガス自由化に伴う今後の戦略などについてお話を伺いました。

さらっと志望職種を聞かれ、理由を深掘りされました。

 

後日ESは通過しましたが、私が1次面接に行かなかったので、リク面がどの程度選考に影響するのかはわかりません。

4. リクルーター面談に向けたマインドセット

 
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以下に、私がリクルーター面談準備として行っていたことや、注意していたことについて紹介します。

「選考に関係ない」わけがない

 

リクルーター面談のお誘いを受けると、これでもかというくらいに「選考には関係ありません!」と念を押されます。

なら、なんでやっているの?という話ですよね笑

もちろん、入社後のミスマッチ防止という側面はゼロではないでしょうが、それだけのために忙しい若手社員の時間をとるのは、企業としてもメリットは少ないと思います。

そのため、どんなに「選考には関係無い」と言われても、忙しい中時間をとってくれたリクルーターに敬意を示すとともに、「選考される立場にある」ことを意識して面談に臨む必要があると考えられます。

「なぜその会社に入ったのか?」を引き出す

 

就活生の間でよく交わされる愚痴として、「説明会やリク面で『どうして御社に入社を決めたのですか?』と聞いても、みんな『人に魅力を感じたからです!』しか言わない」というのがありました。

正直、就活生はそんなこと聞いてないですよね笑

 私はこのことに気づいてからは、思い切ってストレートに聞くことにしました。

  • ・「就活をしているとき、志望動機はどう言っていましたか?」
  • ・「他の業界は併願していましたか? どういった軸でその業界を選んだのですか?」
  • ・「内定が複数出たり、面接が被った時、どうして御社を選ばれたのですか?」

と、面接官ばりにリクルーターを質問攻めにしていました笑 でも、リクルーターと共通点を見つけられた時にはそこで話も盛り上がりましたし、多少ぐいぐい質問してしまっても大丈夫だと思います!

下調べを徹底した上で質問を用意する

 

リクルーター面談では逆質問の時間が長めに取られることが多いですが、そこで「海外拠点はどこにありますか?」・「主力商品は何ですか?」といった、ホームページを見ればわかることを聞くのはナンセンスです。

せっかく現役でお仕事をされている&年代が近く話しやすい社員の方からお話を聞けるのですから、「そこでしか聞けないエピソード」を聞き出さない手はありません。

また、リクルーター面談に限らず、企業から与えられた逆質問の機会は、自らをアピールするチャンスでもあります。

私はリクルーター面談に臨む際には、以下の3つの準備を行い、逆質問を考えていました。

  • ・リクルーターの所属カンパニーを事前に確認し、「どんな製品を・どんな顧客に」売っているのかを調べる。また、最新orトップシェアの技術等があれば、「既存製品とどう違い、何を実現しようとしているのか」を勉強しておく。
  • ・ジョブローテーションが盛んな企業であれば、志望職種以外の仕事についても、基本事項を押さえておく
  • ・IR(中期経営計画、株主通信など)・プレスリリースを読み込み、「今後その企業がどのような戦略(海外展開、技術開発、多角化etc.)をとろうとしているのか」を把握する

上記の基本事項を押さえた上で、主にリクルーターの所属カンパニーに関する質問をすることで、よりその企業について詳しくなるだけでなく、「意欲的な就活生」として印象付けることに努めました。

参考記事

逆質問を通じて見ていることと、してはいけない逆質問の例と対策

就活生が企業研究をする前に読んで欲しい話

IR(投資家情報)の見方と効率のよい企業研究のやり方

新聞を読まない圧倒的に効率の良い企業研究のやり方

志望度の高さを実証するロジックを組み立てておく

 

私はリク面に臨む際には、「この企業が第一志望であることを証明してみせる」くらいの心意気で準備をしていました笑

というのも、企業が知りたいのは

  • 「うちで活躍するポテンシャルのある学生か否か」
  • 「内定を出した場合、他社を蹴ってでもうちにくるかどうか」

の2点であるからです。

そのため、本選考前のリクルーター面談であっても、「本当に第一志望かどうか」に関係なく、「御社が第一志望です!」と自信を持って言うための根拠を、ロジカルに説明する必要がありました。

私が志望度の高さを証明するために気をつけていたのは、以下の2点です。

  • ・ 競合他社(似たような製品を扱っている企業&戦略の取り方が類似している企業)との比較から、その企業の強みを説明できるようにしておく
  • ・ 中期経営計画を読み込み、それに則ったキャリアプランや、実現したい未来像を組み立ておく

これにより、「競合他社も含めて業界・企業研究を行ったところ、特に◯◯という点に魅力を感じたため、御社を第一志望としています」と、自信を持って宣言できるように心がけました。

(本選考においても言えることですが、中途半端な知識を披露することは命取りになりかねません。企業戦略について触れる時には、深堀に対応できるように想定問答集を作っておくことをお勧めします)

滑り止め企業で『本当に当社が第一志望ですか?』と聞かれた時の3つの答え方

実際の仕事内容を教えてもらう

 

面接では

  • 「営業職の役割はどんなものだとイメージしていますか?」
  • 「志望職種で活かせる強みは何かありますか?」

と「仕事理解」を問う質問を投げかけられることが多くありますが、ホームページでの調べ学習のみでこれらに対応するのは、少々無理があると思います。

私はリクルーターとお話しするときには、

  • 「今までの経験のなかで、特にやりがいがあった/難しかった業務は何か」
  • 「顧客とのやりとり・社内でのやりとりにおいて、気をつけていることは何か」

と、現役でお仕事をされている方にしか聞けないことを教えていただくことを心がけていました。

                                                             

自己PRの精度をあげる

 私はリクルーター面談を、「自己PRの精度を上げるチャンスである」とも捉えていました。

詳しくは以下の記事に書いたので、合わせてご覧ください。

他己分析のススメ

「一緒に働きたい」と思ってもらえるように

 

私が4社のリクルーターとお話しする中で感じたのは、面談を通して「後輩として一緒に働きたいと思えるか」を見極められているということでした。

もちろん、TOEICのスコアや学歴も選考の要素ではありますが、新卒採用ではポテンシャルや人間性が重視されます。

そのため、自己PRやガクチカに基づく人間的魅力や、志望動機から垣間見える意欲が、どれだけリクルーターに響くかが、その後の選考を左右すると考えられます。

私はもともと人と話すのがあまり得意ではありませんでしたが、

  • 「とにかく笑顔でハキハキと話すこと」
  • 「自己PRや志望動機の深堀対策を徹底し、意欲・根性を伝えること」

を心がけていました。

5. 終わりに

 
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いかがだったでしょうか??「リクルーター面談」は最後まで実態をぼかされた状態で行われることが多く、就活生からしたら得体のしれない行事であるとも言えます。

しかし、その目的や開催形態を理解した上でしっかり対策をとることで、選考を有利に進めることができるラッキーチャンスでもあるのです。

リクルーター面談の機会を得た就活生の皆さんは、是非この記事を参考に、リク面を突破し本選考への切符をGETしてください。