目次
1.はじめに
こんにちは。
今回は、就活生に人気の業界の1つである「自動車業界」の中でも、自動車メーカーと自動車部品メーカーの違いについて紹介していきたいと思います。
車づくりに携わりたいけれど、自分には自動車メーカーと部品メーカー、どちらが向いているのか分からない・・。といった様な就活生も多いのではないでしょうか。
また、自動車業界は、「車が好き」という理由で志望する就活生が多いですが、ただ車が好きという理由だけでは内定を勝ち取ることができません。
受験者が「車が好き」というだけで面接官の方は入社への熱意を感じることが出来るでしょうか。
車に携われるならどこでもいいの?と思われてしまう可能性が高いです。
そこで、それぞれのメーカーの役割と自分が入社したらどんな仕事をするのかを理解した上で、志望動機につなげることが大切です。
2.自動車メーカーとは
自動車メーカーとは簡単に言うと車の企画・組み立て・販売を行うメーカーです。
具体的には、担当する車種のコンセプトに沿って、各部品メーカーを調整しながらプロジェクトをまとめることが主な役割です。
自動車は、2~3万点の部品で成り立っている為、多くの企業をコントロールする力が求められます。
自動車メーカーの社員として働くやりがいの大きな1つに、実際に自社の製品である車が街で走っているところを見ることができる点を挙げることが出来ます。
自動車メーカーの中には、エンジンは自社で作っているという企業もあるので、自動車メーカーだからモノづくりに深く関われないという偏見は持たずに各企業を調べてみましょう。
3.自動車部品メーカーとは
自動車部品メーカーとは簡単に言うと自動車を製造するために必要とされる様々な部品を作り、供給する会社(いわゆるサプライヤー)のことです。
このメーカーは、部品づくりと向き合っているので、高い技術力と開発力が求められます。
したがって、自動車メーカーよりもモノづくり色が強い傾向にあります。
なお、自動車部品メーカーはトヨタ系列、日産系列、ホンダ系列といった様に、大手自動車メーカーの系列会社が多くあります。
基本的には、系列での取引が主なものとなっています。
しかし、近年では自動車部品メーカーも海外展開を積極的にし、世界的な取引をする企業が増加しています。
部品メーカーに就職するメリットとは、何なのでしょうか。
人によって意見が分かれるかと思いますが、最大のメリットは、1つの部品や専門分野について深く追求できることはないでしょうか。
通常、部品メーカーは、自動車メーカーから「こういう性能の部品が欲しい、作りたい」という依頼を受け、「依頼された性能を満足すためにはどうしたらよいか」を考え部品を作っていきます。
そのため、部品を作るための材料や形の1つ1つについて追求できることが部品メーカー社員として働く大きなやりがいの1つだと言えます。
また、自動車メーカーでは、その会社のブランドのクルマづくりに注力できます。
一方で、自動車部品メーカーは、自動車メーカーに限定されないフィールドで、常に最先端の市場で仕事をし続けることが来ます。
この点も自動車部品メーカーで働くやりがいの1つです。
4.営業の働き方の違い
まず、自動車メーカーの営業の働き方について述べていきます。
会社によって違いはありますが、自動車メーカーの営業の主な仕事はどうやって・どんなふうに売るのかを考える、営業企画や、販売の数字の管理などをします。
具体的には、直接車を消費者に売っているディーラーを、まとめるポジションとなり、目標台数を達成するために会社と販売店との橋渡しをするような仕事内容です。
次に、部品メーカーの営業の働き方について述べていきます。
営業先は、自動車メーカー、その中でも自動車を開発する技術職の方が営業先になり、自動車メーカーのニーズを把握し、社内とお客様をつなぐ役目を果たしています。
具体的には、自動車メーカーの要望に対し、自社製品の改良を試みます。
部品一つ一つがオーダーメイドであるために、お客様とは長期的に取引をする傾向にあります。
営業は、単にモノを売るのではなく、更なるいいモノを創り出す為に、工場の生産スタッフさんや、設計、生産技術等、多くの方たちを巻き込んでいくので、いわゆるコーディネーターの様な役割を担っています。
5.おわりに
いかがだったでしょうか。
簡単に言うと、自動車業界において、自動車メーカーが車の仕様やコスト等を決め、部品メーカーはその製品を完成させるための部品を作り込んでいくというイメージを持っていただければと思います。
自動車業界は、毎年就活生に人気の業界の1つであるため、内定を得るのは、そう簡単なことではありません。
多くの就活生は「自動車が好き」という理由を主に、志望動機としています。
したがって、他者と差別化を図り、内定を得るためには、ただ自動車が好きなだけではなく、なぜそのメーカーなのか、なぜその会社なのか、なぜその職種なのかという理由をしっかりと整理することが大切です。
自動車業界は、非常に裾野の広い産業です。
したがって、今一度自分がどの様な仕事をして社会に影響を与えていきたいのかを考えてみましょう。