独立行政法人宇宙航空研究開発機構(事務系総合職)(不通過)のES 2020卒 2

ES研究所

自分の専攻分野やテーマを選んだ理由、今後どのように活かしていきたいか:

「ローマ帝政初期の家内奴隷の生活について」を論文のテーマとした。古代ローマの奴隷主人の書いた文字史料とポンペイに代表される考古学史料とを照らし合わせ、邸宅内における奴隷は主人の秘書や子どもの教育係として活躍していたことを見出した。また、文字史料の多くは読まれることを事前に想定した上で書かれているため、アメリカ南部の奴隷主人の書いた文字史料もいくつか参照し、共通して見られる「自分をよく見せたい」と考える奴隷主人の感情を取り除こうとした。その結果、古代ローマにおける奴隷は単なる「労働力」としてではなく「財産」として扱われていたということが分かった。また、「奴隷に教育を施すこと」は奴隷側・奴隷主人側双方にとって良い効果をもたらしていたということが分かった。テーマに選んだ理由は、古代ローマを舞台とする映画でしばしば見られる虐げられた奴隷の姿と、『ローマ人の物語』を読んだ際に見つけた「奴隷主人から教育を受け、スキルを生かして報酬をもらい、その後自らの手で自由を買い戻した奴隷」、「奴隷に教育を施した上で再び市場へ売る主人」という記述との間に、違和感を覚えたからだ。この研究を通して、「固定概念にとらわれずに物事を見ること」の大切さを実感し、それを実践するには一つ一つ情報を集めて、根気強く見比べることが必要だと学んだ。この経験を活かして、パートナー企業との調整役として活躍したいと考えている。

志望動機:

貴機構で自分の宇宙に対する好奇心を満たしながら、日本の航空宇宙産業の更なる向上に貢献できると思っているからである。私は幼いころから宇宙に対して強い関心を抱いていた。貴機構の相模原キャンパスや筑波宇宙センター、NASAのケネディ宇宙センターを見学していく中で、「宇宙に関係する仕事がしたい」という漠然とした夢を抱いた。しばらくその夢を忘れていたものの、民間企業によるロケット打ち上げや中国の宇宙開発における技術の向上のニュースを耳にする中でその夢が再燃し、貴機構に再び興味を抱くようになった。その中で、貴機構が掲げている「宇宙科学・探査分野における世界最高水準の成果創出及び国際的プレゼンスの維持・向上」という事業方針に共感した。貴機構は航空宇宙産業における技術の研究を行い、そこで得られた結果を民間企業や教育機関に還元し続けることで、日本の航空宇宙産業の更なる向上に貢献している。私はその橋渡し役として、民間企業の宇宙産業の利用を促すとともに、教職課程での経験を活かして教育機関との連携に携わりたいと考えている。

20年後のJAXAで実現したいこと、その時の自分の役割:

貴機構が蓄積してきた技術や研究成果を民間企業や教育機関に提供して、宇宙事業をより身近なものとして感じられるような環境づくりをしたいと考えている。海外では様々な企業が宇宙事業に乗り出しており、日本でも同様の流れが起きている。20年後には規模の大きな企業だけでなくベンチャー企業も宇宙事業に乗り出していると考えている。新規に参入しようと考えている企業に、どのような技術や研究成果などを提供すれば、最大限の利益を社会に提供できるかを考える役割を担いたい。また、国内外の教育機関・研究機関との連携を通して、日本の航空宇宙事業の地位を向上や次世代を担う人材育成に携わりたい。その際、私は人材育成の方針や連携の在り方を考える役割でありたいと考えている。どちらも、日本の宇宙事業の中核を担う貴機構でしか実現できないことだと考える。これらの役割を担うために、与えられた条件や提供できる技術など複数の情報から最大限の利益を創出する「分析力」とともに、パートナーとの良好な関係を築くための「関係構築力」を発揮することで貢献したいと考えている。

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