NHK【内定】のES 2016卒 2

ES研究所

NHKを志望した理由と、やってみたい仕事

ある物事に対して多角的な視点を提供することのできる番組を作りたい。ケニアの現地NGOでのインターンをしていた際、日本で抱いていた「アフリカ=貧しく、悲しい大陸」という印象とは異なる現実に衝撃を受けた。同時に、未知の世界で自分自身に新たな視点が身に着いたことに感動を覚えた。私は、テレビという影響力の大きいメディアを通して、情報が限られているがために社会に間違った印象が受け付けられているもの、矛盾を孕んでいるものに対して正しい情報を提供し、人々の心を刺激したい。そして私の想いを実現するために挑戦することができるのは、視聴率だけではなく「伝えるべきことを伝える」部分にこだわる公共放送ならではだと思い、貴社を志望した。
具体的には、「頑張っている障害者」というありきたりな視点を覆す「最新鋭の機能を搭載した義足ランナーvsアスリートの陸上対決」など、今までとは異なる切り口で、社会に溢れている偏見と向き合い、かつ視聴者に楽しんでもらうことのできる番組作りを目指したい。

学生時代に取り組んだことや、あなた自身について

私は周囲との積極的なコミュニケーションを通じてあるべき姿を追求してきた。テニスサークルの代表を務めていた私は、より多くの人にサークルに参加しテニスを楽しんでもらいたいと考えていたが、「練習の参加者が限定されている」という課題があった。部活とは異なり、「試合に勝つ」といった明確に共有できる目的がないながらも、ある程度の緊張感を持ち、真剣にテニスというスポーツを楽しむことができる環境を作るために、個人的にコート外でも各メンバーと対話をする機会を設けるようにした。例えば、朝の空き時間に一緒に課題を進めるための「朝勉会」を実施するなどして、先輩から後輩に向かって歩み寄ることで、距離感を縮めることに努めた。結果として同期や後輩問わず、自分に対して意見を遠慮なく発信してくれるようになり、初心者として大学からテニスを始めたメンバーの多くが、試合形式の練習など、経験者寄りの練習内容に負担を感じていることが分かった。メンバーからの意見を反映するため、従来は全てのコート一律でおこなっていた練習内容を変更し、初心者コースと経験者コースというようにコート別に練習内容を分けた結果、より多くのメンバーの練習への参加へとつながった。

「私はこうして壁を乗り越えた」をテーマに論述

ケニアの現地NGOでのインターンにおいて私は二つの壁を乗り越えた。
一つ目は「未知への挑戦」である。インターン先のNGOにおいて新規事業の企画を任されたが、当初は日本と全く環境の異なる地にどのようなニーズがあるのかが分からずに戸惑うほかなかった。そこで、私はまず現地の人々の生活を理解しなければ何も始まらないと考え、村の市場に出向き、よく販売されている食糧の種類や、人々の購買活動の様子を2か月間毎日観察することにした。観察を進めるなかで「牛乳の需要が高い」という事実を発見したため、牛の飼育に関する情報を調査しようと、更に詳しくアンケート調査を実施することにした。
そして、調査において経験した二つ目の壁は「他者とのコミュニケーション」である。なぜなら、現地の人々の多くは調査に対して不信感を露わにし、「部外者に話すことはなにもない」と口を閉ざす人々が多数だったのだ。そこで私は友好的に相手を理解しようとしている姿勢を示そうと、現地で使用されるスワヒリ語を学び用いるようにした結果、現地の人々がより協力的になり、現地住民が抱えている課題や家計の安定している家庭とそうでない家庭、また牛乳を多く生産するための秘訣など、企画の成功に役立つ情報を約300人から収集したアンケートから導き出した。それらの情報を基にスタッフと議論を重ね、最終的に家畜の飼育を通じた収入創出事業を企画することができた。
 「自分の頭で考え、その時できることを実行すること」、また「自分自身の要望を相手に押し付けるだけでなく、相手を理解しようとする姿勢を持つこと」の重要性を学んだ経験である。(674)

NHKのニュースや番組について

「バリバラ」

障碍者の方々が自らの障害をネタにして笑いに変えているということが非常に斬新な番組と感じた。私自身も本当にこれは笑っていいのだろうかという戸惑いが徐々にほぐれていったことに、テレビの力が依然として強いものだと痛感したことを覚えている。放送直後、「障害者を馬鹿にしている」という批判の声や、「こういう番組はNHKだからできる。健常者と障害者の間にある見えない壁を取り払った」という称賛の声が上がったというが、どちらが正しいという問題ではないのではないか。ただ、改めて自分の在り方や社会の在り方について考えるきっかけを提供したという点が意義のあるものである。

最近関心を持った社会的な出来事や疑問に思うことをあげて、あなたの考えを述べよ

「自己責任論」という概念とメディアとの関係に関心がある。なぜなら、今年発生したISILによる日本人拘束事件の際に、若干の日本社会の変化を感じたからだ。というのも、2004年に発生したイラクでの日本人人質事件の際の世論の反応と比較をして、今年の事件では、「自己責任論」に基づいた人質や家族に対するバッシングだけではなく、個人の活動を評価するような声も目立った。2004年の事件当時、私は小学校6年生だったが、拘束された人質の姿を映したビデオや、うろたえながら政府に助けを求める家族の姿、そして彼らに対して「危機管理の意識が足りない。」と冷たく切り捨てるコメンテーターたちや日本政府という構図が存在していたことは鮮明に思い出すことが出来る。個人の自由というものは「国」や「政府」など社会に対して迷惑をかけない範囲で成り立つという意識の基に、イラクで拘束された彼らの活動やその背景についてはあまり触れられていなかったことに、恐怖を感じた。あれから約11年後、危険地域で日本人が再び拘束をされるという事件が起き、勿論テレビや新聞などで「自己責任論」に基づく批判もあったものの、今回はそれだけに終わらなかったことが、個人的に国民の進歩のようにも思えた。恐らくネットやSNSの普及によって様々な情報を手にすることが容易となったため、国民の情報に対する感度は高まり、テレビとの付き合い方も変わっているのではないか。それらのメディアが普及したことでテレビ離れが加速しているといっても、質の高い情報を提供し続ける役割がテレビにはあると考える。「スピードのネット、質のテレビ」という風にそれぞれの役割を果たすことでネットとテレビが両立していくことも可能だと感じた。(710)

自由記述

・高校受験。尖がっていたい。
進学先の選択にあたって、先生方のほとんどに地元の進学校への進学を勧められた。しかしこのまま普通の進学をするより、感性の若いうちに海外で広い世界を体感した方が面白いのではないかと思い、留学制度のある学校への進学を選択した。挑戦をしなければ失敗もできないという考えのもとに周囲の人間がなかなか挑戦しないことや未知の分野にこそ挑戦をすることを大切にしてきた。
・イメージの破壊。常識への疑問
幼いころから、「困っている人を助けるのが仕事になったら格好良い」という単純な理由で、国際協力に憧れを持っていたが、大学3年次の就職活動中、「そもそも今支援されている人々は本当に困っているのか」と疑問を感じ、実際に現地で生きている人々の温度を感じようと、ケニアの現地NGOでのインターンを決めた。実際に現地で生活したからこそ、「途上国=貧しい=不幸」という常識と異なる活気を体感することができた。
以上のように。私は自ら行動を起こし、知識の幅を拡げていくことに楽しみや感動を覚える挑戦者である。

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