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主流となる4つのWEBテストの特徴を把握しよう!
WEBテストには様々な種類がありますが、主に企業が採用試験として利用しているのは大きく4種類になっています。
それぞれ異なる特徴があり、また難易度から出題内容まで幅広くなっていますが、その全てをカバーするのも難しいでしょう。
そこで、主流となる4つのWEBテストについて、それぞれの特徴から出題傾向、どのような業界・企業で利用されているのかを紹介していきます。
WEBテスト対策はそこまで時間をかけて行う必要はありませんので、要点をしっかりと押さえて就職活動の準備を進めていきましょう。
どんなWEBテスト?特徴や傾向を知って対策を練ろう!
多種多様な企業があれば、WEBテストにも様々な種類の問題があります。
ここでは多くの企業がWEBテストとして採用している主流の4種類を紹介しており、それぞれどのような特徴や出題傾向にあるのかをまとめました。
特徴を知れば対策も立てやすくなるため、就職活動において必ず把握しておいてほしい部分となります。
SPI
SPIは多くの企業が採用しているWEBテストで、主にメーカーや商社、銀行系などの業界を目指している学生ならば避けては通れません。
実施された企業
- ・三菱商事
- ・トヨタ
- ・三井不動産など
出題される問題
- ・言語科目(国語)と非言語寡黙(算数・数学):約35分
- ・性格検査:約30分
テスト形式は3種類あり、
- ・専用会場で用意されたパソコンで受験するテストセンター
- ・自宅のパソコンで受験するWEBテスティング
- ・企業で受験するインハウスCBT
があります。
形式が異なるといっても、問題の傾向が変わることはありませんが、自宅でのパソコン受験の場合は電卓の使用が前提になっていて、入力形式の問題が多いのが特徴に。
一方で、テストセンターでは受験者のレベルに応じて出題問題が変化していくことから、最初の問題でつまずいてしまうと結果を出しにくいという特徴があります。
玉手箱
玉手箱はWEBテストではトップシェアを誇っており、大手企業から人気企業まで多くの企業が採用しているWEBテスト。
実施された企業
- ・野村證券
- ・日立製作所
- ・日産自動車
- ・富士通など
大きな特徴が1問あたりの回答時間が短く設定されていることで、回答スピードはもちろん、正確な回答ができるかどうかが試される試験となります。
そのため、正確性とスピードが要求される金融やコンサル系の企業が好んで利用しているという特徴があります。
出題される問題
- ・四則演算や図表読みとりの計数問題
- ・理論的読解などの言語理解
- ・英語理解
- ・性格や意欲を測る性格テスト
基本的には自宅での受験が一般的な玉手箱ですが、まれにテストセンターでも玉手箱が出てくることもあるため、筆算などを利用して素早く正確に解く能力が重要に。
どちらも満点狙いに固執するのではなく、解ける問題は確実に解いて、分からない問題は後回しにするなど、工夫が重要になってきます。
CAB
CABは、
出題される問題
- ・法則性
- ・暗号
- ・命令表
- ・暗算
など非言語に関する内容が出題されるので、主にSEやプログラマーといった職種の就職活動で登場します。
実施された企業
- ・JA全農
- ・NTTデータビジネスシステムズなど
筆記テストとWEBテストの両方がありますが、どちらも出題内容に大きな大差はないため、制限時間内にしっかりと解答していくことを心がけましょう。
TG-WEB
TG-WEBは対策必須の高難易度テストとなっており、有名企業・人気企業では足切りとして実施されるだけでなく、採用する企業も不特定となっています。
実施された企業
- ・三井住友銀行
- ・三菱東京UFJ銀行
- ・資生堂など
出題される問題
- ・非言語
- ・言語
- ・英語
- ・性格テスト
出題される問題は上記のような内容になっていますが、この内言語と非言語の科目は「従来型」と「新型」の2種類が存在。
従来型では、言語科目で空欄補充や並べ替え、長文読解といった内容、非言語科目では暗号・展開図の分野が出題され、難易度は比較的高めに。
一方で新型は大量のもんあいを短時間で解いていくことが重要となっており、言語科目では同義語・対義語、ことわざといった内容で、非言語科目では方程式や図表といった内容が出題されています。
TG-WEBの問題は一見して難しい内容ですが、解き方さえ理解すればスムーズに解答することができるため、知っているか知らないかで大きな差が生まれると言えるでしょう。
WEBテストの勉強はどうやってすればいい?
採用試験の過程において、どの企業もWEBテストを使用していることは珍しくありません。
結果次第では次の選考に進めない場合もあるため、しっかりとWEBテストの対策は進めていきたいところであり、就職活動本番までに済ませておきたいところ。
一体どんな風に勉強すればいいのか、またWEBテストで大切なことをまとめてみましたので、不安に思っている学生は参考にしてみてください。
受ける企業のWEBテストを事前に知る
企業は事前に行うWEBテストの告知をすることはありませんが、
毎年同じテストを採用する傾向にあるため、前年度の採用活動でどんな試験が出題されたかを調べましょう。
先輩やゼミなどから聞く以外にも、ネット上で情報が溢れているため、情報収集を怠らないことがWEBテスト突破の近道となります。
使われているWEBテストを知れば、あとはテストまでに問題集をしっかりとやり込むだけで問題ありません。
対策本を1冊だけ解けば問題ない
WEBテストは採用試験を突破するための足掛かりになりますが、かといって複数の問題集を購入して問題を解き続けることは効率的ではありません。
それよりも
制限時間内で正確に解答できるかどうかを追求するほうが良く、問題を解く能力を伸ばしていくことを優先していきましょう。
同じ問題集を繰り返して使用することで苦手分野や得意分野を知ることができ、弱点克服の足掛かりとなるはずです。
性格適性検査は対策不要
実際にWEBテストの結果は言語・非言語科目などの正答率を見ていますが、それ以上に性格テストの結果を重視している企業が多くなっています。
性格テストでは似たような質問を繰り返していますが、これは嘘をついているかどうかを確認しているもので、下手に対策してしまうと逆効果になることも。
質問に対して素直に回答することが無難と言えるでしょう。
まとめ
WEBテストは選考過程において重要なものではありませんが、面接など次の選考に進むためには決しておろそかにできない分部です。
とはいっても、多くの時間を割いて勉強する必要はありませんので、問題集を1冊手に入れて繰り返し解き続ける程度で十分と言えるでしょう。
ひと通り勉強が終わってWEBテストを受けてみれば、その時に自分の苦手な部分が見えてくるはずです。
その時に弱点部分を改めて勉強して、また次のWEBテストを受験する…という流れを繰り返すだけで構わないので、後は面接対策や自己分析・業界分析を重点的に進めていきましょう。