はじめに
こんにちは、エントリーシート研究所の三浦です。
私は文系学部の営業志望で、BtoBの中間財(素材・部品)メーカーを中心に就活をしていました。
今回は、B to Bメーカーにおいて、文系出身者が配属される可能性のある職種と仕事内容について紹介します!
目次
文系出身者が配属されうる職種と仕事内容
以下に、BtoBメーカーにおいて文系出身者が配属される可能性のある職種と、それらの仕事内容の概要を紹介します。
営業
メーカーが作り出した製品・技術を世に送り出す役割を担うプレイヤーです。
BtoBメーカーは、基本的に「法人対象・有形財」を扱うビジネスを展開しています。
そのため、営業職が相手にする顧客は、ものづくりの川下に位置するメーカーであり、高単価かつ長期的な関係性を保つ必要があります。
また、社内の技術者やコーポレート部門とも連携を取り、納期・価格の調整を図る役割も求められます。
文系出身者の約8割が配属されると言われている職種であり、リクルーター面談や1次面接に出てくる現場社員の方の多くは営業職です。
これから面接に臨む就活生の方は、営業職の仕事内容・やりがいに関する基本事項を押さえ、自分の言葉で説明できるようにしておく必要があると思います。
また、素材・部品といった中間財メーカーの営業職に興味のある方は、以下の記事にさらに詳しく書いてあるため、合わせてご覧ください。
人事
就活生が接することが多く、印象に残りやすいのは、人事職の方々でしょうか。
しかしながら、新卒採用関連業務は、人事のお仕事のほんの1部に過ぎません。
他にも、会社によって違いはありますが、
- ・人事制度の企画立案
- ・労働条件の改訂
- ・就業管理
- ・人事異動
- ・安全管理
- ・福利厚生制度
など様々な面から社員のパフォーマンス向上に貢献しています。
人事職は会社のメンバーでありながら、社員を相手に仕事をするという特殊な立ち位置にあります。
そのため、自らの役割と責任を自覚し、常に「正しいこと」を貫く姿勢も求められる立場であるといえます。
経理
経理部門のお仕事というとなかなかイメージが付きづらく、私自身就活を始めるまで「お金の計算をする部署かな?」くらいのイメージしかありませんでした。
しかしながら、民間企業における経理のお仕事は、会社の経営にも関わる重要なポジションです。
お仕事の具体的な内容としては、以下のものが挙げられます。
・入出金の管理
・ 収支バランスの管理
・ 事業部との収支に関する折衝
・ 財務諸表の作成
・ 有価証券報告書などの作成
・ 税理士との折衝
・ 公認会計士との折衝
・ 取引き先の与信管理
・ 原価計算( メーカーの場合)
・ 経理ルールの作成・改善
・ 資金調達に関する折衝
・ 月次・年次などの決算業務
・連結決算業務
(引用:en転職「経理ってどんな仕事内容なの?」)
経理職のお仕事は、「会社の売り上げを管理することにより、自社製品・事業の先行きを明確化し、今後の企業戦略を左右する」重要な役割を果たします。
某部品メーカーのリクルーター曰く、「『完璧主義である』ことが求められる職種ではあるが、責任が大きくやりがいのある仕事」だそうです。
生産管理
メーカーにおいては、工場がいかに低コスト・短納期で質の良い製品を生産できるかが重要となります。
その過程において重要な役割を果たすのが、生産管理のお仕事です。
生産現場の司令塔として、
- ・営業職から伝わる、「顧客の需要」
- ・開発の技術的ハードル
- ・資材の納期・単価
等、様々な視点からの要求を折衝し最適解を現場に提供することが求められます。
時に板挟みにもなりえる立場ではありますが、現場を支える縁の下の力持ちのようなポジションとして、技術の進歩に貢献することができます。
資材調達
国内外のサプライヤーから安価かつ高品質の原料を調達し、自社製品のコストダウン・原材料の安定供給を図るのが、資材調達のお仕事です。
社内の生産現場・開発部門だけでなく、サプライヤーの生産部門とも連携を取り、高品質な製品を生産するための地盤を固めます。
安価な材料を探すための市場調査や、輸入手続きを始めとする海外とのやりとりも多く、就活生がイメージするよりもずっとダイナミックなお仕事を行っていると言えるでしょう。
物流
こちらもなかなかイメージのつきづらいお仕事ではありますが、メーカーのビジネスを根本から支える部署と言えます。
物流部門の役割を端的に説明すると、以下のとおりです。
物流には調達物流、生産物流、販売物流、回収物流、社内物流などがあり、物流部門は企業全体の業務を見渡し、一つひとつの仕事をつなげ、改善していく役割を担っています。
例えば、営業部門が受注した内容に無理がないかをチェックし、無理があれば「この受注内容では人件費が5%上がるので修正が必要」などと提案すべきです。
また、製造部門が商品を作りすぎれば「このままだと在庫が50%増えるので、いったん製造を中止すべき」などと提案すべきでしょう。
物流部門は、社内のパイプライン的役割も担います。
社内の生産現場・調達・営業など様々な部署と連携を取り、企業全体の業務を支え、改善を促す重要なポジションであると言えると思います。
広報
一般消費者に向けたコマーシャルを打たないBtoBメーカーにおける広報の役割は、自社ブランドのイメージ向上です。
そのミッション達成の手段の1つには、「プレスリリースの作成・発信」があります。
プレスリリースとは、企業・団体が、経営に関わるニュースや、新商品・新サービスの情報をマスコミに知らせるための文書です。
従来、プレスリリースという名の通り、報道関係者向けに作成する文書でしたが、近年はリリースのWEB配信サービスや自社メディアへの掲示で直接消費者の目に触れることも増えたため、「ニュースリリース」という表現を使うことが増えています。
(引用:株式会社アネティ)
メディア関係者とのつながりを構築し、自社の最新技術・取り組みを世に発信します。
BtoBメーカーの法人営業職と同様、取引先との長期的な関係性の構築・スピーディな対応が求められる職種といえます。
経営企画
経営企画は、会社の今後の戦略の策定・提案を行う、会社のかじ取り役です。
BtoBメーカーの場合、全社の経営戦略・部門ごとの戦略・工場の生産計画など、様々な角度から会社の状況を分析し、中長期的な計画を考え、提案することが求められます。
会社全体の状況・社会情勢を分析し、経営陣や株主を巻き込んで会社を動かしていく、重要なポジションであると言えます。
IR
IRとはInvestor Relationsの略で、株主や投資家に対して、企業の財務状況など投資のために必要な情報を提供していく仕事をしています。(・・・)
具体的な仕事内容は、有価証券報告書の作成や、決算短信の作成、株主総会の運営や、投資家向けの広報活動等になります。
広く一般の市民を対象にしたPRを行う広報とは異なり、株主・投資家に向けた情報提供を行うのが、IRの役割です。
経理部が作成した会計資料をまとめ上げ、社外に発信していくための専門知識・コミュニケーション能力が求められるお仕事といえます。
法務
企業同士の取引条件の作成・子会社運営のルール・M&Aの実行における契約条件の策定など、企業運営において必要とされる法的手続きを行うのが、法務の役割です。
法律に関する知識に止まらず、自社や業界のビジネスに関する幅広い知識が求めらます。
おわりに
いかがだったでしょうか?
就活を通して実感した頃の1つとして、「自分の志望職種以外のお仕事についてもある程度知っておくこと重要である」ということでした。
なぜなら、企業によっては第3志望の部署まで志望動機を求められることもあったからです。
また、単に「営業志望ですっ!」というよりも、「御社における営業職の役割は◯◯で、△△のような場面では生産管理部門と連携をし・・・」・「営業職として経験を積んだ後、将来的には御社の中核として経営企画に携わりたいと考えています!」と説明することで、積極性をアピールできました。
これから面接に臨む就活生の皆さんには、自分の志望職種以外の部署のお仕事の概要・部署間の連携にはどんなものがあるのかを押さえておくことをお勧めします。
頑張ってください!!