はじめに
こんにちは、エントリーシート研究所の三浦です。
文系総合職の8割が配属されると言われる営業職ですが、「ノルマがきついのではないか」「体育会系のオラオラした人しかやっていけないのではないか」といった先入観から、「どうにかして営業にならないで済むようにしたい」と考える就活生が多いのが現状です。
しかし、営業がどんなものか知らないのに、「なんとなく」避けることは、他の業種を志望するにしても、志望動機の説得力・納得感に欠けるのではないかと思います。
今回は、「営業なんかできっこない」と思い込んでいた文系就活生が、就活を通して学んだ「営業職とはなんぞや」について紹介しようと思います!
目次
就活前に考えていたこと
今となっては偉そうに就活コラムを書いていますが、私自身ギリギリまで「営業はコミュ力勝負・キラキラ系のお仕事だから、人見知りの自分には絶対に無理だ」と思い込むあまり、民間就活そのものから逃げていました笑。
そんな状態だったにもかかわらず、私が就活情報解禁の1ヶ月前に「営業志望」として民間就活に踏み切った理由は、以下のとおりです。
理由1
大学院進学・公務員試験・留学など様々な進路を検討する中で、結局自分が何をしたいのかわからなかった。
理由2
文系学部生ながら、元々ものづくりや先端技術に対する憧れがあり、民間のメーカー等で働くことで、「技術の力で社会を変える」ことに貢献できるのではないかと気づく。
いろいろ考えた結論として、メーカー志望で民間就活を始めることに。
理由3
メーカー志望で就活を始めるにあたり、志望職種について考える必要が生じる。
調べ学習や社会人の方とお話ししたことにより、メーカーにおける職種をざっくりとわけると、主に「技術を創り出す技術者」・「技術を世に送り出す営業」・「技術者・営業のパフォーマンス向上のための基礎を固めるコーポレート部門(人事・経理・法務など)」に分類されることがわかった。
これにより、「仮に入社後にコーポレート部門配属になるにしても、プレーヤーである営業職の仕事を理解しておく必要があるのではないか」と考え、営業志望で就活に臨むことを決意。
社会人の方にお話を伺ったり、本を読んだりする中で、「私は色々と言い訳をしながら、結局は民間就活そのものから逃げていただけなんじゃないか」ということに気づいたのは大きかったと思います。
周囲が夏頃からインターンに参加したり、業界研究用のノートを作ったりしている中で2月から就活を始めることには不安も大きかったですが、就活をしながら企業研究・志望動機の作成を行うこととなりました。
就活を通して学んだ、「営業というお仕事」の魅力
私は就活を始めるのが遅かったこともあり、業界を絞らず多くの企業にエントリーしました。
その中で、「営業職」と一口に言っても、有形or無形・法人相手or個人相手。。。と様々な形態があることを知りました。
ここでは、営業職に漠然とした不安を感じている方にもおすすめな、BtoBの中間財(素材・部品)メーカーの法人・有形商材営業の概要と、その魅力について紹介します!
素材・部品メーカーの営業先は、主にものづくりの上流過程に位置するメーカーです。
そのため、「きつい営業」としてイメージされがちな
- ・アポなしの飛び込み営業
- ・新規開拓のためのテレアポ
- ・ノルマ達成のために親戚や友人にも営業をかける
といったお仕事はありません。
その代わり、中間財メーカーの営業職には主に以下の3点が求められます。
- ・自社の製品で何ができるのかを端的に説明すること
- ・既存顧客と良好な関係を築き、長期的なやり取り・顧客単価の増大を図ること
- ・競合他社と比較して、自社製品の状況(強み・弱み、納期、価格)を把握し、社内の調整を図ること
以上のことからわかるのは、中間財メーカーの法人・有形商材営業に求められるのは、必ずしも「ぐいぐい系のコミュニケーション」や「アポなしの突撃」ではないということです。
それよりも、
自社・競合他社・取引先の製品・技術に関する知識を蓄えるための勤勉さや、長期的な関係を築くための信頼関係構築能力を持つ人が、営業職として信頼されるのだ
と考えられます。
実際に私がリクルーター面談や面接でお会いした営業職の方の中には、比較的無口ながら、芯のしっかりとした雰囲気の方も多くいらっしゃいました。
就活を終えて思ったこと
私は法人営業職で2社・営業配属のない総合職で1社内定をいただき、総合職での入社を決めました。
諸条件を鑑みた結果、最終的には営業職にはならないという選択をしましたが、最後まで入社先を悩んだ理由は、「法人営業職のお仕事に憧れを持つようになったから」・「『こんな社会人になりたい』と思える、素敵な営業さんに多く出会ったから」でした。
また、法人営業職以外にもコンサルやMR等様々な職種を受けましたが、どこにいっても営業職に対する仕事理解・求められる人物像への理解が、面接での基礎となっていたように思います。
そして何より、
就活における面接というのは「自分を売り込む場」であり、営業力が求められます。その際に、「営業職として求められる素質は何か」・「自分が営業であったなら、どのようなスタイルで売り込みを行うか」を理解しておくことで、効果的に自分をアピールするスキルが身についていました。
就活前は「営業だけは絶対無理・やりたくない」と思っていましたが、今となっては営業志望で就活をして本当に良かったと思っています。
終わりに
いかがだったでしょうか。
「面接では営業志望と言わないと内定が出ない」というわけではありませんが、文系出身者の多くが配属され、ビジネスの最前線で活躍する営業職の実態・魅力を理解しておくことは、文系学生の就活においてはかなり意味のあることだと思います。
この記事が、就活生の皆さんにとって、「営業職についても調べてみようかな」というきっかけになれば幸いです。