もくじ
1. はじめに
このページでは「就活で内定に必要な3つの能力」について解説する。ここでは
- 『就活において養わなければならない能力は何か』
- 『何故それらの能力を養わなければならないのか』
について理解してもらえればと思う。
2. 就活の前提を整理
先に就活の前提を整理する。
就活におけるプレイヤーは就活生と企業の2つのみで、
- 就活生
- →自分に最適な企業へ行くことがゴール
- 企業
- →自社のビジョン実現・利潤最大化に貢献する人材の獲得がゴール
という両者の目的を満たすために、様々な活動が行われる。上記の目的を達成するために、企業は就活生の
- ■ 強み(能力)はどこにどれだけあるか
- ■ スタンスは自社と合うか
の2点から採用の是非を判断する。
3. 就活の選考フローで査定される能力
では、ここで精査される能力とは具体的にどのようなものなのか?それは、就活における『選考フロー』という事実から導くことが出来る。就活は下記のシンプルなフローによって行われる。
《就活の選考フロー》
上の図は就活の選考フローを可視化したものだ。上記の過程以外において就活生と企業が接点を持つことはない。この各過程において抽出した情報から企業は就活生の能力を判断している。従って、上記のフローの各工程でどのような能力が見られているかを考えることで、企業から内定を獲得するために必要な能力を導くことが出来る。
《就活の選考フローと査定される能力》
上の図から考えると、各選考フローにおいて抽出される情報と能力は下記となる。
プレエントリーで査定される能力
プレエントリーでは、学歴と資格(TOEIC等)の情報が抽出される。基本的に出身大学と論理的思考能力、資格の難易度と論理的思考能力は連動する可能性が高い。従って、“考える力があるかどうか”を判断しようとしている。
企業説明で査定される能力
説明会は基本的に企業からの情報配信であり、就活生から情報の拠出を求める場ではない。従って、特に能力は査定していない。
Webテスト(SPIなど)で査定される能力
テストでは、能力検査と適性検査を行っている。適性検査はスタンスの適合性を測る検査であり能力は測っていない。一方、能力検査のスコアと論理的思考能力は連動する可能性が高いから、企業はwebテストを通じて”考える力があるどうか”を判断しようとしている。
ESで査定される能力
就活生はエントリーシートを通じて
- ■ 相手の質問の意図を読み取る
- ■ 自らの考えを文章にして書く
ことを行う。これらから、「読む力」「書く力」を査定している。
面接(GD)で査定される能力
就活生は面接を通じて
- ■ 相手の主張や質問の意図を聞き取る
- ■ 自分の考えを言葉と対話で伝える
の2点を行う。これらの行動から企業は「話す力」「聴く力」を査定している。
4. 内定に必要な3つの能力
ここまで説明した就活の選考フローから、以下の能力を高めることが企業から優秀と判断され、ひいては内定を獲得することにつながるといえる。
- 1.考える力
- 2.読み書きの力
- 3.話す聞くの力
それぞれについて、説明する。
能力1.考える力
要するに論理的思考能力のことである。学歴資格・テストの結果の他に、ESや面接の内容においても結論と根拠の対応関係を明確に話したり、物事を要素に分けて構造的に捉えたりすることが出来ているかどうかで図られる。短期的に高めることは難しいが、正しい型をインプットし、アウトプットを反復練習することで高めることが出来る。
能力2.読み書きの力
質問を書いた人が
- ■ 何を分かりたいのか
- ■ 何故それを分かりたいのか
まで含めて読み取れてはじめて「読めた」といえる。
読み取った質問に適切な回答を相手に伝わるように書けているかどうかで図られる。
能力3.話す聞くの力
質問をした人が
- ■ 何を分かりたいのか
- ■ 何故それを分かりたいのか
まで読みとってはじめて「聞けた」といえる。
正しく質問の内容と意図を理解し、聴きとった内容にそぐう適切な解答を、相手に分かりやすい言葉で順序立てて話せているかどうかで査定される。また、話している時の身振りや手振りや態度等も話す力として査定される。
以上3点の能力の磨きこみを行うことが、内定の獲得を成果とする就活においては、自己分析以上に就活においては重要である。
5. 就活に必要な3つの力のまとめ
いかがだったろうか。内定に必要な能力についてまとめる。
内定を獲得しなければ入社は出来ない。従って、どの企業に行くか以上にどの企業からどうやって内定を獲得するかが重要だ。どうやって内定を獲得するのかの答えは、この3点の能力を高めていくことにある。