はじめに
就職活動ではベンチャー企業という名前をよく耳にしますが、どんな企業なのかを漠然と捉えている就活生が多くいるのではないでしょうか?
また、大手企業から中小企業まで様々なタイプの企業が混在する中で、あえてベンチャー企業に就職を希望する就活生もいますが、勤めることのメリットやデメリットを確認していないケースもあります。
そこで今回はベンチャー企業とは一体どんな企業なのか、その実態を説明するとともに、ベンチャー企業に勤めるメリットとデメリットを紹介してきます。
ぜひ本記事で企業選びの参考にしてみてください。
目次
そもそもベンチャー企業ってなに?
ベンチャー企業に関して明確な定義はないものの、ベンチャーの意味から「冒険的」な企業を指しており、これまでにないサービスやビジネスを提供している企業を言います。
エントリーシートを送付した時点ではまだ小さな会社であっても、爆発的な成長によって大手企業と遜色ない実力を身に付けることが十分にあります。
そういった意味では可能性が広がる企業と言えますが、一方で革新的なビジネスを展開していても社会に受け入れられずに消えていくケースもあることは否めません。
ベンチャー企業に就職することはリスクも抱えていることを理解しておきましょう。
しかし、ベンチャー企業に就職するメリットはあるため、自身も挑戦的な仕事に取り組んでいきたいという考えがあるならば、ベンチャー企業以外に最適な選択肢はないと言えます。
ベンチャー企業に就職するメリット
新卒でベンチャー企業に就職することには、どんなメリットがあるのでしょうか。
その大きなメリットは、入社してすぐに本格的な仕事に着手できるというもので、必要最低限の研修を終えた後はすぐに戦力として活躍が求められます。
一般的な企業に就職すれば、数か月間は研修のために時間を多く割いて、就職したという実感を得られないまま月日が過ぎていきますが、ベンチャー企業にはそれがありません。
就職してすぐに仕事に取り組んで活躍していきたいと考えている人は、ベンチャー企業への就職も視野に入れてみるといいでしょう。
重要な仕事に関われるチャンス
大手企業に勤めれば、新人に任せられる簡単な仕事から任せられていき、ゆっくりと着実に実務を経験させて人材を育てていきます。
一方でベンチャー企業では、研修はもちろん、仕事内容は先輩社員に同行しながら見て覚えるスタイルがほとんどで、その後は自身のやり方で結果を残していくことが求められます。
成長していくスピードを比較してみると、ベンチャー企業に勤めている方が圧倒的に早くなっており、結果次第では重要な仕事を初年度から任されることも珍しくありません。
誰よりも早く結果を残して出世していき、またベンチャー企業で培った経験を活かして起業したいという考えを持っている人は、ベンチャー企業に向いている人と言えるでしょう。
新卒採用でも能力を評価されやすい
新卒採用の人材であっても一定の期待を寄せながら採用しているため、結果を残していけば順当に評価されていきます。
このような実力主義の気質がベンチャー企業には深く根付いており、入社してから数年で役職を得るだけでなく、給与も平均を大きく上回る額面になることも多くなっています。
また、新卒とベテランの垣根もない風潮で、自身の出した意見がそのまま反映されることもしばしばあり、優れた能力を見せつけることで高い評価を得やすい環境になっています。
ベンチャー企業のデメリット
自身の持つ能力に自信がある人は積極的にベンチャー企業に挑戦してみるといいでしょう。
しかし、メリットがあればデメリットも存在するのが世の常であり、ベンチャー企業に勤めるリスクやデメリットも把握しておかなければなりません。
決していいことばかりではないため、メリットとデメリットを比較した時に納得できる答えがでるのかどうかをじっくり検討したうえで、ベンチャー企業に挑戦してみてください。
慣れない仕事に振り回されてしまう
ベンチャー企業で働いていると、わずか数年で管理職や店長に抜擢されることは珍しくありませんが、実際には能力や経験に乏しい人材を要職に登用するのは企業にとってリスクがあることです。
また、ベンチャー企業に就職すると研修はもちろん、先輩社員から業務内容に関するレクチャーも充実していない場合が多いため、知識が不十分なまま現場へ放り出されることは珍しくありません。
さらには残業時間も多く、不定期な労働環境の中で働くことになるでしょう。
実際に無理を続けて働いた結果、体調を崩してしまって辞めてしまう若者が後を絶たないため、そういったリスクやデメリットがあることを頭に入れておきましょう。
まとめ
ベンチャー企業に就職して実績を残せば、すぐに評価されて役職を得るだけでなく、そのまま結果が給与として反映されていきます。
しかし一方で不十分な研修が行われるなど、社会人や社員として未熟なまま仕事を任せられるため、精神的に疲弊してしまう可能性があります。
ベンチャー企業から内定を貰うことは簡単と言われていますが、自身に適しているのかを見極めてから、ベンチャー企業に就職するかどうかを検討してみてください。