アパレル業界の広告とBtoC企業志望者が知るべきプロモ

１.はじめに

こんにちは。エントリーシート研究所の見谷です。中学生の頃の話です。

朝、急いで体操服を体操服袋に押し込んで学校に行きました。しかし、その日の体育は雨で中止。家に帰って体操服袋を開けてみると、母親のブラジャーが……。誰にもばれずに済んだ俺はなんて運がいいのだろうと雨に思いを馳せた中学生時代でした。
ということで、今回はアパレル業界のプロモーションをまとめてみました。

２.有名企業のプロモーションまとめ

ファーストリテイリング

「UNIQLOCK」

【誰に】
ネットのアクティブユーザー
【何を】
ユニクロのシンプルさ
【どのように伝えるか】
新商品を纏った女性が踊り続けるなどのコンテンツを盛り込んだプロモサイト

　このサイトのコンセプトは、「MUSIC×DANCE×CLOCK」でどれも言葉を必要としない要素で構成されています。ユニクロを纏った女性のダンスや部ログパーツの配信、ユーザー数とその地域を世界地図上で表すコンテンツなどを提供しています。狙いとしては、ユニクロのシンプルさを更にブランディングし、世界中から支持されていることをアピールすることが考えられます。

LACOSTE

「I’m SHOP」

【誰に】
表参道などのファッション発信地に訪れる人々
【何を】
ラコステのコーディネート
【どのように伝えるか】
ワニモデルが実際にコーディネートを身に纏い、ゲリラ的に町で宣伝する

　ワニの頭でセンスのあるコーディネートを決めていたらとてもインパクトがありますね。また、ワニモデルたちが配布するコードにアクセスするとコーディネートをそのまま購入が出来るという仕組みです。販売までの導線がしっかり敷かれています。ラコステだから出来るプロモーションですね。

ZOZOTOWN

「ゾゾゾの鬼太郎」

【誰に】ファッションECに興味がある人
【何を】アプリのリニューアル
【どのように伝えるか】愛称である「ゾゾ」と「ゲゲゲの鬼太郎」を掛け合わせ、リメイクCMを放映

　毎日の様に新しいアプリがリリースされていく今日で、アプリのリニューアルを訴求していくためにはインパクトは欠かせない中、「ゾゾゾの鬼太郎」は見る人に強い印象を残しました。また、ねずみ男の鼻ピアスを数種類用意し、挿す角度まで何度も試すなど、出演者の衣装にもかなりこだわっています。生活者は限られた時間でしか広告を見ませんが、その限られた時間にものすごい細やかな努力が隠れています。広告業界ではこういった「ディティール」をとても大切にしています。

NIKE

「Nike Music Shoe」

【誰に】
ランニングと音楽が好きな人
【何を】
Nike Free Run+の優れた屈曲性とNike+のチップを搭載可能な事
【どのように伝えるか】
曲がると音が出る楽器を製作し、演奏するミュージックビデオを制作

　新商品の発売にあたりどの企業も認知拡大を模索しますが、今回のNIKEのプロモーションは商品が持つ特徴を活かす為に楽器まで制作しています。ただ単に知ってもらうのではなく、見てもらう人に楽しんでもらうという姿勢が現れています。動画を見てみると、商品のウリである屈曲性が分かりやすく表現されています。NIKEは優れたプロモーションがたくさんあるので、興味のある人は是非調べてみてください。

BEAMS

プロモサイト

【誰に】
沖縄に関心がある人
【何を】
沖縄のファッションや工芸など生活にまつわるもの
【どのように伝えるか】
特設サイトにて沖縄の魅力を伝えるコラムや動画を発信

　沖縄からインスピレーションを感じていたBEAMSが、沖縄の魅力を余すところなく伝えたいという想いから制作されたwebサイトです。サイトには沖縄の文化やライフスタイルが凝縮されています。また、「ビームスの沖縄」というトラベル本も出版し、ビームスという会社が沖縄という地にたくさんの思い入れがあることが伺えます。