もくじ
1.はじめに
何事も必然的に成果をあげようと思ったら「目的意識」をもって行動することが不可欠。だけど、“就活の目的”きちんと定義して就活に臨んでいる就活生は多くはないように思える。そこで、このページでは就活の目的と達成方法について解説するよ。このページでは
- 就活の目的とは何か?
- 就活の目的を果たすためにはどうしたら良いか?
が伝わればOKだよ。
2.就活の目的とは何か
なんとなく時期が来て、迫れるように就活をはじめた就活生も多いだろう。だけど、
- 何のために就活をするのか?
- 何がどうなったら自分の就活は成功なのか?
という目的意識を持たずに、納得の行く就活を過ごすことは難しいと思う。今、上記の2つの質問について考えてみて欲しい。すぐに自分なりの言葉で答えが言えなかった就活生は、実はあまり目的意識をもって、主体的に就活を行えていなかったと言っても過言ではないだろう。人生に1回きりで、これからの社会人生活40年に大きな影響を与える就活を本当にそんな状態で過ごしてしまってもいいのだろうか?
3. よく出る就活の目的と満額回答の答え
就活の目的は何ですか?と尋ねた時に就活生からよく出る回答は以下の様なものが多い。
よく聞く就活の目的
- ■ 幸せになるため
- ■ 生活するお金を稼ぐため
- ■ 自分らしさを実現するため
- ■ 世の中に貢献するため
- ■ 仕事を得るため
確かにいずれも企業への就職を通じて実現できる可能性があるものだけど、
- ■ 幸せになるため
- →必ずしも就活を通じて企業に入らなくても幸せにはなれる
- ■ 生活するお金を稼ぐため
- →起業やフリーター、公務員等でも収入は得られる
- ■ 自分らしさを実現するため
- →企業に就職しただけでは自分らしさは実現できないし、企業に属さなくても実現できる
- ■ 世の中に貢献するため
- →NPOやNGO,起業やフリーター、公務員等でも貢献は出来る
- ■ 仕事を得るため
- →単に仕事を得たいだけなら、職業紹介所に行けばすぐに決まる
といった理由で、上記の理由ははずれじゃないけど、あたってはいないということになる。じゃあ、就活の目的の満額回答はどのようなものになるのか?それは、
就活の目的=入りたい企業に入ること
となる。シンプルな回答ではあるが、就活の“目的”とは、上記に他ならないと考える。行きたい企業は人によるだろう
- 年収の良い会社に行きたい
- 安定した会社に行きたい
- 面白いことをする会社に行きたい
- 世間から評判のよい会社に行きたい
何を持って良い会社、行きたい会社とするかはその人の自由だ。だけど、就活の目的は、最終的には自分の行きたい会社に行くことに他ならない。
4. 就活の目的の達成方法
どうすれば希望する企業に行けるのか?
じゃあ、どうすれば行きたい会社に行けるのか?その答えも非常にシンプルだ。
行きたい会社に行くには、行きたい会社から内定を貰わなければならない
ということになる。当たり前かもしれないが、就活生が就活を行う中で見落としがちな視点がコレだ。合格しなければ入学できない大学受験と同様に、内定しなければ入社できないのが就職活動なのだ。しかし、就活には“偏差値”の様な明確な指標がないから、
自分が志望する企業から内定を獲得できるのかどうか?
という観点が抜け落ちて
- 自分はどの企業に行くべきなのか?
- 自分に最適な会社はどこなのか?
という観点が先行してしまう。
どうしたらその企業から内定がもらえるか?を考えるより、どんな企業が自分にぴったりかを考える方が楽しいに決まっている。どうしたら1000万円のベンツに乗れるかを考えるより、どんな高級車が自分のイメージにあっているかを考える方が楽しい。だけど、内定がもらえなければ入社することは出来ない。これは、紛れも無い事実だ。
どうすれば行きたい企業から内定が獲得できるのか
じゃあ、どうしたら行きたい企業から内定を獲得できるのか?その答えは企業がどんなものなのかを知るところから導いていくことが出来る。様々なプレイヤーが登場し、複雑に語られる就職活動だけど、基本的には仕事を探す就活生と働いてくれる人を探す企業の2つの登場人物が最適な取引を行うのが就職活動・採用活動だ。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
-孫子兵法十三篇 -謀攻篇-
の言葉の通り、自己分析で自分を知ることと同様に、企業がどのようなものかを知ることも、納得の行く就活を行うためには必要だ。「企業とは何か」についてブリタニカ国際大百科事典 小項目事典には次のように解説されている。
企業(きぎょう)(enterprise; business; Unternehmung)
利潤追求を目的として,継続的かつ計画的な意図のもとに,生産,販売,サービスなど各種の営利行為を実施する一個の統一された独立の経済的生活体。広義の企業は私企業と公企業に大別できるが,狭義ではそのうち主体のために収益を上げることを目的とする私企業だけをさす。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より
この解説をまとめると「利潤(利益)追求を目的に活動する集団のこと」ということになる。更に簡単な言い回しをすると「お金儲けを頑張る集団のこと」と言っている。「お金儲けを頑張る」というと「私のやりたいこととは違う!」といった声も聞こえてくるが、経済の世界では「価値=価格(お金)」の法則がある。当たり前だけど、お金は常に価値の尺度として財(商品)やサービスと等しく交換される。缶ビールを1本350万円で買う人は居ないだろうけど、高級タワーマンションの4LDKの1室が350万円なら人々は飛びついて買う。価値があるからお金を払うのだ。従って、お金を儲けるとは、世の中に価値を提供する、人の役に立つということに他ならない。
以上のように、「企業とはみんなで世の中に価値を提供して、代価としてお金をどんどんもらおうよ」ということを頑張る集団だ。この世の中に価値を提供する上で、人の力が必要になるから企業は採用活動を行う。従って、「自分たちが提供したい価値提供に貢献してくれて、お金を稼げそうな」順に内定を出していくことになる。企業ごとに提供したい価値も、その提供方法も異なるから、当然、価値提供に貢献してくれそうかどうかを判断する基準も変わってくる。これを説明しているのが、これは決して企業に媚びてくれる従順そうな就活生から順番に内定を出すという意味ではない。
この時、気をつけて欲しいのは、「企業の価値提供に貢献する」とは、「売上・利益をあげる」ということと同義だということ。会社はお金が無限に湧いてくる場所ではない。社会に貢献して、その対価として報酬を受け取るからお金を持つことが出来るんだ。そして、給料という形で君たちにお金を払う以上は、それ以上にお金を稼いできてもらわないと会社は潰れてしまうのだ。だから、払う給料以上に自分たちがしようとしている価値提供に貢献してくれる人材でなければ採用することが出来ない。
従って、
人事(採用担当者)から
- ES
- GD
- 面接
を通じて、
「自分たちの価値提供に貢献してくれる(=お金を稼げる)人材だ」
と判断されることができれば、内定を獲得できるということになる。
5. 就活の目的と達成方法のまとめ
いかがだったかな。このページで説明したことについてまとめるよ。
ということになる。
内定しなければ入社することはできない。
この事実がある以上、
- どこの会社に行くのが良いか→優先度低
- よりも
- どうしたら内定を獲得できるか→優先度高
を考えることの方が優先度は高いといえる。納得のいく考え方に基づいて、納得の行く行動を納得の行くまでやり込むことでしか、納得のいく結果を得ることは出来ないよ。