1.はじめに
このページでは、
を解説するよ。
就職活動を行う上で、
- 論理的思考能力
- コミュニケーション能力
の2つは、とてもよく耳にすると思うし、実際採用担当者もずっと重視している能力だ。就活における論理的思考能力に不安を持つ就活生も多いと思う。
この2つを高く見せる方法の1つに、「物事を要素に分解して構造化する」という方法がある。先に答えを言っちゃうと、これが話に納得感をもたせ分かりやすくする方法のことなんだ。抽象的でこの言葉だけではどういう意味なのは分かってもらえないかもしれない。
でも、今回紹介する物事を要素に分けて構造化するだけで、エントリーシートに書く自己PRや志望動機、面接での受け答え、とりわけグループディスカッションでのパフォーマンスを大きく改善できると思う。だから、是非知識を活用してみてね。
2.就活をするうえで物事を分解することの重要性
「物事を要素に分解して構造化する」ことで、とても話が論理的に見え、かつ、コミュニケーションが高く(わかりやすく)聞こえるようになる。ただ、「物事を要素に分解して構造化する」と言われても、あまりイメージはつかないと思うので、就活のグループディスカッションでよく聞かれる
「○○の売上をあげる方法を考えて下さい」
というお題をもとに、例をあげて解説するね。
2-1.物事を要素に分解しない場合
じゃあまずは物事を要素に分解しない場合について例を挙げるね。
物事を要素に分解することをしないと、下の図のように
売上をあげるにはどうするべきか?
というとても抽象度の高い論点(質問文)の下、
- チラシをばらまく
- セットメニューを開発する
- リピーター獲得のための施策を行う
- 値上げを行う
- 通販など新しい販売方法を導入する
といった形で延々とアイデアを出し続けることになる。一見するとどれも正解のようだけど、これではただアイデアを羅列しただけで全く論理的ということは出来ないよね。
2-2. 物事を要素に分解した場合
じゃあ次に物事を要素に分解する場合について例を挙げるよ。
物事を要素に分解することを実践すると、下の図のように
「売上」をまず
- 客数
- 客単価
の2つの積の要素(同じレベルの要素間の関係性は”掛け算”)に分類し、
更に「客数」を
- 新規客
- リピーター
の2つの和の要素(同じレベルの要素間の関係性は”足し算”)に分類して考える。
このように分類して考えることによって
売上をあげるにはどうするべきか?
という抽象的な論点(質問)は
- 新規客を増やすにはどうしたら良いか?
- リピーターを増やすにはどうしたら良いか?
- 客単価をあげるにはどうしたら良いか?
という3つの具体的な論点に置き換えることが出来る。
これによって、さっき出たアイデアも
- チラシをばらまく→新規客を増やす
- セットメニューを開発する→客単価を上げる
- リピーター獲得のための施策を行う→リピーターを増やす
- 値上げを行う→客単価を増やす(客数は減る)
- 通販など新しい販売方法を導入する→新規客を増やす
といった形で、要素との対応関係を説明することで「何故その施策を行うべきか?」が説明出来るようになることによって、より納得しやすくなるね。
こんな風に、「物事を要素に分解して構造化する」ことで、
- 話をより納得しやすく(正しいと思ってもらいやすく)する
- 話をよりわかりやすいものにする
ことが出来るんだ。
3. まとめ
このページでは、就活において重用な論理的思考能力の「物事を要素に分けて構造化することの重要性」について解説したよ。
じゃあ、正確に物事を要素に分けて構造化するにはどうしたら良いか?それは、次のページ「正確に物事を分けるうえで必要となる3つの視点」で解説するね。