はじめに
就職活動で情報収集をしていると、必ずと言ってもいいぐらい目にする「体育会系が有利」という情報。
各企業の人事担当者に言わせれば、そこで優劣をつけることはない、とのことですが、就活生として無視することはできませんよね。
では一体なぜ、体育会系が就活に有利、なんていう噂が流れるのでしょうか。
実はそこには明確な理由があります。
その理由をしっかり押さえておけば、例え体育会系でなくても、それと同等の優遇を受けるチャンスもあるでしょう。
ここでは、就活において体育会系が有利と言われる理由を解説します。
目次
体育会系が有利と言われる理由その1:体力がある
社会人にとって、「身体が資本」であることは間違いありません。
いくら飛びぬけた頭脳や才能を持ち、天才的な活躍ができる人であっても、身体が弱く会社を休んでばかりでは業績に貢献することはできません。
それでいて、どんな仕事であれ、大変なこと、体力的につらいシーンというのは必ずあるものです。
そんな困難な場面に遭遇した際に、折れてしまわないかどうか、苦境を耐えて乗り越えていける人材かどうか、というのはとても重要な採用基準になります。
体育会系として、日夜汗を流していた人物であれば、ある程度体力面での保証はされていると言えますから、採用においても優遇される要因となるのです。
体育会系が有利と言われる理由その2:上下関係に対するマナーがある
実力主義、成果主義の会社が増えてきてはいますが、それでも会社というのは基本的には縦社会。
先輩がいて、上司がいて、社長がいて、という構図に変わりはありません。
そういった中で、先輩上司の指示を素直に聞き、しっかりと行動に移せるかどうかは新入社員としては絶対に求められるスキル。
仕事というのは単純な頭の良さ、偏差値の高さだけでできるものではなく、業界や職種ならではのノウハウや経験があって初めて結果を出せるものです。
頭でっかちになって、上司の指示に反発をしていては、そうそう活躍することはできません。
体育会系の場合、先輩との上下関係の厳しいところが多いでしょう。
社会に出る前からそういった環境に慣れている人物というのは、会社としても育てやすく、また活躍の見込みがあると言えます。
その結果として、内定を勝ち取れる率が高くなっているのです。
体育会系が有利と言われる理由その3:コミュニケーション能力が高い
また体育会系の競技の多くは、チーム制で行ったり、ダブルスを組んで行ったり、複数人でプレイをすることが多いのもポイントです。
会社というのは一つのチームです。
自分ひとりで最初から最後までできる仕事というのはありません。
同じ会社の仲間や協力会社の助けを得ながら、全員で一つの目標に向かって取り組んでいくわけですから、チームプレイが必須の環境とも言えるのです。
体育会系で長く競技をしていれば、先輩後輩とのコミュニケーションや、試合相手とのコミュニケーションも積極的にとっていくことになるでしょう。
この経験が、企業にとっては是非とも欲しい能力に繋がっているのです。
まとめ
体育会系が就活で有利と言われるのには明確な理由があります。
体育系だからこそ身につけることができる体力、上下関係に対する厳しさ、そしてコミュニケーション能力。この3つが備わっているからこそ、企業としては体育会系を採用したいと思うのです。
逆に言えば、この3つをちゃんとアピールすることができれば、例え体育会系でなくとも、同等の立場に立つことができるとも言えるでしょう。
新卒採用で見られているのは、別に誰もが驚くようなエピソードではありません。
もっと基本的な、人として接した時の気持ち良さこそが、一番の採用基準と言えます。
今の自分に足りていないものはないか、改めて自己分析をしてみるのも良いかもしれませんね。