はじめに
就職活動では自己分析に業界研究、企業研究は必須事項と言えますが、何よりもまず志望する業界の全体像を把握しておくことをおすすめします。
就職活動本番になった際にはスタートダッシュを決めることができるため、業界研究は早い段階で済ませておきたいところ。
そこで今回は、航空業界を志望する就活生に向けて、業界で行われている仕事の内容から直面している問題や課題について言及していきますので、チェックしてみてください。
目次
航空業界の仕事内容とは?
航空業界ではどんな仕事をしているのか想像しにくい部分があり、パッと思い浮かぶものにしてもパイロットやカウンター業務などではないでしょうか?
まずは業務内容の一例を紹介していきますので、自身のイメージとマッチしているか、自分には合っている仕事なのかを確認してみてください。
運行管理業務
国内線・国際線で多少の誤差はありますが、飛行機を操縦するパイロットはフライトする前に運航のための必要情報を確認しています。
運行管理業務の仕事は、パイロットに伝える飛行プランや天候情報をまとめて作成しておき、ブリーフィングで内容を伝えることになります。
そのため、各種情報を入念にチェックしてパイロットに提供することから、その責任は重くなっており、決して気を抜くことは許されません。
整備士
飛行機が安全に航空で着ているのは、整備士が点検や整備を行ってくれている賜物であり、そのためには正確性や緻密性などが求められます。
大手航空会社であるANAやJAL以外にも、航空写真を撮影するヘリコプターを運営する会社や航空機を使う事業を展開する企業でも、整備士の活躍が隠れています。
国内航空会社「ANA」と「JAL」の違いは?
国内における航空会社といえば「ANA」と「JAL」ですが、両社にはどういった違いがあるのでしょうか?
この違いが分からなければ、航空会社を志望していても内定を獲得することはできませんので、必ず確認しておいてほしい内容となります。
国内線とアジア路線に強いANA
ANAが展開している事業は、
- ・「定期航空運送事業」
- ・「不定期航空運送事業」
- ・「航空機使用事業」
- ・「その他付帯事業」
となっています。
主に国内線とアジア近距離路線に強いという特徴を持っていますが、近年では国際線にも力を入れつつある状況です。
一方でANAはコードシェア便が多いのが弱みとなっており、利用者からは不満の声が多く挙がっているのが現状と言えるでしょう。
それらの声に真摯に対応するだけでなく、現場では臨機応変に対応できなければ処理することが難しいことから、対人能力が求められると言えます。
国際線と品質に強みを持つJAL
JALは2010年に経営破綻したものの、その後経営を再建することに成功しています。
経営破綻から復活できた要因は、JALの持つこだわりの品質が強みとなっており、顧客満足度やロイヤリティが国際航空部門で第1位に輝いています。
またANAとは対照的で国際線に強みを持っているのも特長で、調べていくと両社は全く異なる企業であることが分かるでしょう。
航空業界が直面している課題とは?
日本では2大航空会社が激しい戦いを繰り広げていますが、その中で両社ともに直面している大きな問題が存在しています。
どのような問題や課題に直面しているのかを知ることは就職活動において重要で、自分だったらどのように解決するのか、どう企業の発展に貢献してくのかを考えていかなければなりません。
果たして航空業界が直面している問題とは何か、確認したうえで解決法を模索しましょう。
LCCの台頭で激化する競争
航空業界えは格安航空会社の台頭が目覚ましくなっており、さらに新規参入を増えているなど、戦国時代さながらの構図が展開されています。
「ジェットスター」や「ピーチ」といったLCCはサービスを最小限に抑えて輸送に特化している特徴があり、その結果、低価格で飛行機に乗ることを実現しています。
LCCの台頭によって苦境に立たされているのがJALで、経営再建のために路線を削減した過去があることから、便数が不足して利用客を確保できてない現状にあります。
ANA関しても、飛行機を利用する際はできるだけ交通費を浮かせたいという利用客の発想から、顧客を奪われているという現状にあるため、LCCとの競争に耐えているという姿が実情になります。
まとめ
ANAとJAJの違い、そして航空業界での仕事内容や直面している問題などを取り上げてみましたが、低価格でサービスを提供する新規参入者はどの業界にも存在します。
新規参入者に対してどのように対抗していくのかが国内2大航空会社の大きな課題であり、就活生はどう解決していくのかを提示することが求められています。
業界研究、さらには企業研究を進めたうえで、自分ならどのように問題を解決していくのかを考えつつも、一方で自己分析などを怠らないようにして、就職活動の準備を着実に進めていってください。