どんな回答なら面接官を納得させられる?
面接でよく聞かれる質問に、「数年後のビジョンはありますか」というものがあります。
何も考えずに答えてしまうと面接官に大きな印象を与えることができず、また一方でしっかりと答えることで、面接を受けている企業のことを理解していることを伝えることができます。
しかし、どのような内容で答えればいいのか分からないという人もいるでしょう。
そこで今回は、「数年後のビジョン」という質問に対して的確に答えるためのポイントを紹介していきますので、参考にして内容を組み立ててみてください。
目次
企業が期待する内容を答える
なぜ企業が「将来のビジョン」について質問してくるのかと言えば、面接を受けている人が会社の求める人材かどうかを見極めるためが理由の一つとして挙げられます。
また、「数年後の自分」をイメージできているかどうかを判断する材料でもあり、せっかく採用したにも関わらずすぐに退職してしまうリスクを避けるための意味もあります。
そのため、話した内容次第で次の選考に進めるかどうか、内定をもらえるかどうかが左右されることから、あらかじめ就職した数年先の自分の姿を考える必要があります。
ではどのようにして答えればいいのか、ポイントを挙げてみました。
具体的な内容にまとめる
問われた質問に対して、具体的な内容で答えるのが一般的な方法となります。
具体的というのは、
- ・「いつまでに(when)」
- ・「なにを(what)」
- ・「どのように(how)」
を意識するということで、考えた文章に組み込まれているかどうかをチェックしてみてください。
例えば、
「入社して5年までに営業部で○○の仕事をして、××の成果を達成したいと考えています。」
といったように、明確な目標が定まっていることを伝えます。
ただ、それだけでは味気ない内容になってしまうため、
「仕事を通して自分のやりたいこと」などプラスαの材料を組み込む
こうすることで、面接官の印象に残りやすくなります。
抽象的に答えるのも時として有効に
もし明確なビジョンを持っていてその内容を伝えた時、企業が求めているビジョンとミスマッチを起こしていると不採用になってしまう可能性があります。
また、「数年後のビジョン」を的確に答えてしまうことで、面接官によっては視野の低い人材とみなされてしまう恐れもあるため、その場合は抽象的な内容で答えるのが適しています。
「入社してから仕事の内容を覚えて、色々な業務を経験してきたい」
このように回答するだけでも、面接官からすれば意欲的に働いてくれそうだという印象を持たせることができるでしょう。
あまりに的確に答えてしまうと、かえってマイナスのイメージを与えてしまう可能性に注意しながら、適度なバランスを保っていることが理想的です。
事前の分析をしっかり行うことが大切
より説得力のある内容に仕上げたい場合、企業研究を入念に行うといいでしょう。
企業は採用活動において、求める人物像とマッチしている人材を選ぶため、どのような人を採用しようとしているのかを知ることが大切になります。
企業研究を進めていくと、その企業でなければならない理由があるはずですので、その答えを見つけ出すと内定も近くはずです。
素直に答えるのも一つの手
どうしても具体的な内容が思い浮かばない場合は、素直に「今はまだ分かりません」と答えてしまうのも一つの方法です。
しかし、それだけでは面接官に悪い印象を与えかねないため、
「意欲的に仕事をする中で目標を定めていきます」
と答えるなど、少しでもプラスになるような回答を心がけてください。
無理をしてありきたりな内容を答えてしまうと、印象を与えるどころか、他の就活生と内容が被ってしまう恐れがあるため、選考を突破することが難しくなります。
どうすれば印象を残せるのかを考えると、やはり具体的な内容で攻めるのが正攻法であるため、その点は忘れないでください。
まとめ
面接官が納得するような回答するためには、自身が掲げる数年後のビジョンを的確に答えることが大切ですが、その中に情熱的や意欲的など、熱意を伝えられる文言も加えてほしいところ。
ただし、その前には企業研究をしっかりと行う必要があり、どのような人材を企業が求めているのかを把握する必要があります。
先輩社員のコメントや社風など、企業情報を隅々までチェックしてもらえれば、求めている人材も見えてくるでしょうから、あとは面接本番でスムーズに言えるよう練習を繰り返してください。