はじめに
面接対策はしっかりやっているけど、グループディスカッション(GD)やグループワークの対策ができずに不安という人も多いでしょう。
出される問題も、一緒にのぞむメンバーも、当日になるまでわからない状態で対策を練るのは大変ですよね。
しかし、そもそもグループディスカッションとはどういった目的で行うものなのか?
その本来の意味がわかっていれば、どんな問題やどんな相手と一緒になっても大丈夫!
ここでは、グループディスカッション突破のために気をつけたいことを解説していきます。
目次
グループディスカッションの目的とは?
グループディスカッションの目的はその名前が示す通り、グループでディスカッション(議論)をさせることが目的であり、正しい答えを求めるものではありません。
出されるお題も正解のない質問の場合がほとんどです。
面接官は、就活生が議論をする中で自然と出している人間性や協調性、思考力や説得力といったスキルを推し量ることが目的です。
そういう意味では、
いかにスムーズに議論の場を進めていくか
が重要と言えるでしょう。
グループディスカッションで見られるポイント
選考突破のためには、「司会や発表者には積極的になるべき」「書記は微妙」といった噂もありますが、どれも正確ではありません。
司会や発表者は単純に目立つことはできるでしょうが、一方で悪目立ちをしてしまう可能性もある。
メリットデメリットがある、なる人を選ぶポジションだと言えるでしょう。
見られるのは、
『その議論にしっかりと貢献できたか』
ということだけです。
個性的でおもしろい意見を出すのはもちろん評価されますが、一方で人の意見を聞かずにそればかりを押し通してしまうのは逆効果。
自分の意見を出しつつも、相手の意見を尊重し、弱い部分を補強し、強い部分をより伸ばす。
そんな積極性と協調性を合わせたスキルが大事な要素になります。
あくまでグループとしての動き方が大切だということを覚えておきましょう。
グループディスカッションの進め方
ここからは、グループディスカッションの効果的な進め方についてみていきましょう。
まずは大幅な流れを掴んでおくことで、実際の現場でもスムーズに進行できるようになるはずです。
ステップ1.時間配分
どんなグループディスカッションにも共通する課題、それが制限時間です。
パッと見は余裕があるような時間に思えても、いざ議論が白熱すると時間はあっという間に過ぎて行きます。
何分経過した時点で、どの段階まで進めておくか。
まずはその時間配分をグループでしっかりと共有しましょう。
ステップ2.課題抽出
多くの場合、出される課題は、立場や見る人の性格によってさまざまに意見がわかれるものです。
例えば「期日前投票は必要か?」というテーマであれば、必要という人もいれば必要じゃないという人もいるはず。
しかし、必要じゃないという意見の中でも、当日に行けば良いことだ、という人もいれば、もっと別の仕組みを考えるべきだ。という人もいるでしょう。
それぞれが頭の中に思い浮かべるシーンは必ずしも一致しないのです。
そんな状態では、まとまる意見もまとまりません。
まずは「問題のこの部分に関して議論する」という共通認識を持つようにしましょう。
ステップ3.議論
課題が決まれば議論スタート。
自分の意見は積極的に出しつつ、他の人の意見や、話題の展開を心がけましょう。
賛成派、反対派がいることで、それぞれの意見がより強化されていくのが常ですから、グループをあえて分けてみる。というのも効果的ですね。
ステップ4.整理
意見がある程度出揃えば、今度はそれらをグループ共通の意見として、まとめていきましょう。
強いところを強調し、弱いところは補填策を考える。
このステップまで来たら反対意見を出すのはNG。
その意見の中で自分が考えうるアイデアを最大限に出せるように心がけましょう。
ここで見られるのは、発言力というよりは協調性の部分です。
ステップ5.発表
最後は発表。結論から話し、その理由、具体例、そしてまた結論。
という形で発表内容を構成すると、聞く側もわかりやすくなるでしょう。
時間に余裕があれば、まずはグループ内で発表の練習をしてみるのもおすすめです。
そうすることで、足りない要素や間違った情報を事前に見つけることができ、より安心して発表本番にのぞむことができるはずです。
まとめ
グループディスカッションは、個人戦ではなくチーム戦です。
普段はライバルとして活動している就活生同士ではありますが、この時だけはお互いに協力し、
「全員で選考を通過する」
という意識を持っておくことが大切です。