もくじ
はじめに
「志望動機を書き出す前に就活生に読んでほしい話」の中で、志望動機を書く手順は
だと説明したね。今回は、1番上の『その企業と他の企業との違いを分かる』ための企業研究を行ううえで、事前に理解しておいて欲しい考え方について書きます。
このページでは
が分かってもらえればOKだよ。
2.企業研究は何のために行うのか
そもそも企業研究とは何のためにやるのだろう?
自己PR同様、なんとなくそれっぽい名前をつけて、実のところどうしたらいいのか、何のためにやっているのかわかっていない就活生は少なくないんじゃないかな?自己PRと同じように、企業研究も目的もなく漠然と行っていては、内定という成果につなげていくことは出来ない。
企業研究を、「なんとなく」無目的に行うのは論外だし、「不安を払拭するために特定の企業の情報中毒になって時間をかけすぎる」ことも違う。企業研究を行う前にもう一度確認して欲しいこととしては、
ということだよ。収集する情報は「その企業と他の企業との違いが分かれば」必要十分だし、これらの情報を集めるのにかける時間は少なければ少ないほどいい。余った時間は企業研究以外のことに使えるからね。
だから、なんとなく表面を撫でるだけの企業研究では意味が無いし、採用HPや公式HPに書いてあるような「他の就活生も容易に知っている(=他の就活生と差がつかない)」様な情報を収集して満足することも内定には一歩も近づいていないからね。
3.どこに他の企業との違いを見い出せばいいのか
ここまで何度も「志望企業と他の企業との特徴的な違い」と出てきたが、具体的に何が分かれば「志望企業と他の企業との特徴的な違い」を分かることが出来るのか?それは次の2つが分かればOKだよ。
3-1. その企業が大切にしているスタンスを知る
自己PRで伝えなければならないことと同様に、企業の他社とは比べ物にならないくらい大切にしているスタンスも理解しなければならない。100%うまくいく選択肢というのはビジネスにおいてはありえない。
だから、どんな企業も、「どちらも正解といえる複数の選択肢から、自分たちが納得する1つの選択肢を選んできた」経験があり、その犠牲を伴う決断に企業のスタンスを見出すことが出来る。そのスタンスを理解し、共感した上でその企業を志望しなければ、40年もの間、モチベーションを維持しながら企業と一緒に成長していくことは出来ない。だから、その企業が今まで行ってきた決断(取”捨”選択)に一貫して共通する、その会社が大切にしている価値観はどのようなものなのかを理解しよう。
3-2. その企業が他の企業を圧倒して持っている強みと弱みを知る
自己PRで伝えなければならないことと同様に、志望する企業が他社には無い強みと弱みをどこに持っているかを理解する必要がある。強みや弱みは「他の企業とくらべて高いか、低いか」という論点から決まるので、他社にない特徴的な違いを理解することにつながるからだ。
強みを理解するとき
- ■ 何故それがその企業の強みと言えるのか?
- ■ 企業がその強みを持つことから何が言えるのか?
の2点もあわせて、自分の言葉で伝えられるようにしておこう。
また、企業は強みを活かして価値を提供しなければ生き残ることが出来ない。昨今の、マクドナルドはその典型だ。「安くて早くて気軽にハンバーガーを作れる」あることが彼らの強み出会ったにもかかわらず、高級でこだわったハンバーガーを通じた価値提供を試みた結果、顧客から選ばれなくなってしまった。
だから、強みを理解し、それを活かした価値提供をいかにして行うかを企業は考え、実践しなければならない。知らないものは活かせないから、これからともに働いていく仲間となる人材には、その企業の「強みと弱みを理解していること」を求めなければいけないんだね。
4.まとめ
どうだったかな。このページの内容をまとめるね。
企業研究は内定を得るための志望動機を書くために行われる。この目的を果たすために、企業研究では「その会社の特徴的な違い」を理解しにいかなければならない。
その会社の特徴的な違いは、
- 1. その企業が他の企業には無い位大切にしているスタンス
- 2. その企業が他の企業を圧倒して持っている強みと弱み
の2つから理解しにいくことが出来る。この2つの観点に対して、
という2つの質問に対する解答を、自分の言葉で伝えられるようにしなければならない。
これが伝わっていればOKです!具体的な方法は、それぞれの記事で確認してね!
この記事の続編は「IRと大学図書館を使った圧倒的に効率が良い企業研究のやり方」