【業界研究】3分でわかるSIer(システムインテグレーター)の魅力

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IT業界
2016年01月06日

3分でわかるSIer(システムインテグレーター)の魅力

もくじ

  1. はじめに
  2. SIerってそもそもなんだっけ
  3. 3つの「SIer」
    1. メーカー系SIer
    2. ユーザー系SIer
    3. 独立系SIer
  4. その会社、本当にそれが「強み」?
  5. まとめ

1. はじめに

こんにちは!エントリーシート研究所の伊藤です。この時期の楽しみといえば、こたつでのんびりネットサーフィンですね。今回は前回の記事(意外と知らないIT業界の中身)の続きとなっています。IT業界の中でも情報処理業界に属する「SIer」について、初めて読む方にもわかりやすく紹介をしていきます。

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2. SIerってそもそもなんだっけ

SIer(エスアイアー)とは「ユーザーのシステムを企画から構築まで一括して請け負い、作る」会社のことです。名前の由来は、システムインテグレーションという「個別のサブシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく働くように完成させること(Wikipediaより引用)」の略称です。
この業界の中には大きく分けて3つの業態が存在します。(この分類に当てはまらない場合もあります。)
それでは、それぞれについて詳しく説明していきます。

3. 3つの「SIer」

先ほど紹介した3つのSIerを、そのSIerだからこそできる「メリット」と、苦手とする「デメリット」とともに説明します。

3つのSIer

3-1. メーカー系SIer

ハードウェアメーカーの系列会社です。機械の内部の制御システムや、親会社が作った製品を最大限活用したシステム構築を得意とします。
元々は、親メーカーのソフトウェア開発部門が独立してできた会社のことが多いです。
<メリット>ハードウェアの機能を活かしたシステム構築が可能。
親から仕事がもらえる。
<デメリット>ハードウェアは親メーカーのものを基本的に使う。

3-2. ユーザー系SIer

銀行や物流など、システムを使う側(ユーザー)の企業のソフトウェア開発部門が独立して出来た会社です。基本的には親会社のシステムを構築しますが、親に依存せず外部の企業をメイン顧客とする企業もあります。(これを内販または外販といいます。)得意とする業界・分野がはっきりしています。
<メリット>親会社の業務に精通しているため、”専門的なノウハウ”、”実績”がある。親会社から仕事がもらえる。
<デメリット>担当分野が固定化される場合が多く、身につけた知識や技術の応用がきかないことがある。ハードウェアの機能に依存したシステム開発に弱い。

3-3. 独立系SIer

親会社を持たず、資本的に独立しているSIerのことです。当業界の過半数を占めています。それゆえに独自の技術に特化し、強い競争力を有していることがあります。
<メリット>親会社に縛られないため、ハードウェア調達において柔軟な提案が可能。担当領域が広い。
<デメリット>メーカー系、ユーザー系に比べ経営基盤が弱い。親から仕事がもらえないため独自の営業力が必要。

4. その会社、本当にそれが「強み」?

それでは、実際にESを書くとき、そのまま上記のメリットを使ってしまってよいのでしょうか。先ほど紹介したように、SIer内では、1つの親会社が多くの子会社を持ち、システムを作っていることが多いです。これは、子会社間では役割分担がなされているからです。企業の役割をしっかり把握することが重要です。システム企画立案をしたくて応募した会社が、実は運用・保守を得意とする企業だった…なんてことがあると、ちぐはぐな志望動機になってしまうことがあるので、気をつけて下さい。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。これまでの話を次の表にまとめてみました。

SIerまとめ

どのSIerも一長一短があります。自分が入社後やりたいことをイメージし、最適な会社を選んでみて下さい。