エントリシートの設問から企業の求める人材像を知る方法

※本サイトでは、プロモーションが含まれている場合があります。
カテゴリ:ESの質問と回答集
ES研究所 2019年09月10日
ESの設問と求める人材像

もくじ

  1. はじめに
  2. 企業の求める人材像は建前
  3. エントリシートの設問から企業の求める人材像知る方法
  4. 分かるだけでは意味が無い
  5. まとめ

1. はじめに

このページでは『エントリシートの設問から企業の求める人材像知る方法』について解説する。ここでは

「ESの設問から企業が本当に求める人材像を知るためにはどうしたら良いか」

について理解してもらえればと思う。

スポンサーリンク就活の証明写真を撮るのにおすすめの写真館の選び方とまとめ
スポンサーリンク就活の証明写真を撮るのにおすすめの写真館の選び方とまとめ

2. 企業の求める人材像は建前

2. 企業が本当に求める人材像を知るための2つの方法

まず、企業の採用ホームページに書かれている“求める人材像”は建前だと言える。なぜなら、抽象的でどこにも居ない様な神スペックな人材要件が書かれているに過ぎず、本当に求める人材像が反映されていないからだ。

大抵の企業の求める人材像には

  • ■ 高い志を持ち
  • ■ 広い視野を持ち
  • ■ 国際感覚に長け
  • ■ リーダーシップを持ち
  • ■ 論理的思考で課題をとらえ
  • ■ 人を巻き込みながら
  • ■ 成果にコミットできる人材

と言った様なことが書かれているに過ぎない。どの企業も似たようなことを言っているため、本当にその企業だからこそ欲しい人材像が浮かび上がってこないのが現状である。

3. 企業が本当に求める人材像を知るための2つの方法

2. 企業が本当に求める人材像を知るための2つの方法

では、どこに企業が本当に欲しい人材像に迫るためのヒントが隠されているのか。それはエントリシートの設問に隠れている。従って、エントリシートの設問を読んでいきなり答えるのではなく、「特徴的な言葉遣い」などからその企業がどんな人材に会いたくてそのエントリシートの設問をぶつけてきたのかを考え、自分がどんな人材であることを伝えれば良いのかを整理してから解答を書かなければならない。エントリシートの設問は増やせば増やすほどエントリーに手間がかかるため、エントリー数は減少し、選別に手間がかかるため、厳選しなければならない。

また、基本的には通過/不通過の判断を行うためにエントリシートがあるから、そこに書かれている質問から分かる情報から通過/不通過の判断をしていることになる。従って、その企業が何をもって選考に参加した就活生に良し悪しをつけるのかがエントリシートの質問には隠されていることになる。

例えば、以下のESの設問例を見て欲しい。

ベネッセ

・あなたがこれまで「最大限『頭』を使って解決、もしくは達成した問題」について、どのように取り組み、なぜ解決できたのか。具体的にお書きください。(全角700字以上800字以内)

・あなたがこれまで「最大限『体』を使って解決、もしくは達成した問題」について、どのように取り組み、なぜ解決できたのか。具体的にお書きください。(全角700字以上800字以内)

ベネッセといえば通人教育を主要事業とする企画企業である。一般に企画業は「頭を使った課題解決業務」と考えられている。しかし、実際は仕立てた企画を実際に世に送り出すために様々な関係者を巻き込んでいく「体を使った課題解決」も要求される。従って、ベネッセが本当に求める人材は、”頭も体も使って企画を仕立てて動かしていける人材”である。ESや面接では自身がその様な人材であることを伝えれば良い。

ベネッセに過去提出されたESを見る

オリエンタルランド

  • (1)大学生生活であなたが最も力を入れて取り組んだことについて、結果を含めて説明してください。(150字)
  • (2)Q1で苦労したことについてどのように対処したのか、結果を含めて説明してください。(200字)
  • (3)大学生活で、嫌でもやらなければならなかったことについてどう対処したのか、結果を含めて説明してください。(250字)

オリエンタルランドといえば「東京ディズニーランド」等を運営するエンタメの一流企業である。一般に”夢”を売るオリエンタルランドであるが、上記のESには”結果”、“苦労“、”嫌でもやらなければならなかったこと”といった現実味あふれる表現が散見される。ディズニーランドはその商品・サービスブランド故に、“商品・サービスが好きなだけ”の就活生が大量にエントリーし、採用工数が無駄に発生してしまう。確かに商材は夢や体験かもしれないが、ビジネスである以上常に利潤最大化という結果と向き合わなければならない。そういったポイントを理解している人材を求めていることがESから読み取れる。従って、ESやエントリシートでは「成果に対する強いこだわりを持つ人材」であることを伝えれば良い。

オリエンタルランドに提出されたESを見る

参考記事

業界の志望動機の2つの書き方と実践的手順

3. 分かるだけでは意味が無い

エントリシートの設問の特徴的な表現に企業が本当に求める人材像が隠れていることについて説明した。だが、これを理解するだけでは意味が無い。割り出した情報を自分の自己PRや志望動機に反映し、あぶり出した求める人材像に自身がふさわしいことを伝えなければ意味が無い。単に本当に企業が求める人材像を“分かっただけ”では内定の獲得に対して一切前進しない

4. まとめ

いかがだったろうか。エントリシートの設問から企業の本当に求める人材像をあぶり出す方法についてまとめる。

  • ■ 採用HPの求める人材像は建前
  • ■ エントリシートの設問に企業が求める人材像が宿る
  • ■ ESの設問の特徴的な表現に着目し求める人材像を考える
  • ■ 自分が求める人材像にふさわしいことを伝える

「2つの自己分析」で述べた様に就活生における目的はまず内定獲得である。企業が求める人材像を正しく把握し、自身をどの様にアピールすべきなのかを理解しなければ、戦略的に自身を企業に売り込むことは難しい。