もくじ
- はじめに
- スモールステップで面接の対策をする
- 面接の5つの成長ステージ
- Level1:自己PRが1分で話せる
- Level2:自己PRの質疑応答が出来る
- Level3:志望動機が1分で話せる
- Level4:志望動機の質疑応答が出来る
- Level5:抽象的な質問に即時解答出来る
- おわりに
1.はじめに
このページでは「面接対策の必要性は分かったけど、具体的にどうしたら良いか分からない」という就活生に向けて、『面接における5つの成長ステージ』について解説する。このページでは
『面接の5つの成長ステージはどの様なものか?』
について理解してもらえればと思う。
面接の対策の重要性については『就活生が面接を受ける前に読んでほしい話』を読んで欲しい。
スモールステップで面接の対策をする
面接対策の重要性を理解する就活生は多いものの、対策が後回しになりがちだ。その理由は
- ■ 偏差値等の明確な指標がないので、自分の実力値が把握しづらい
- ■ 何がどうなれば出来ているといえるのか分からないから対策が組めない
の2点によるところが大きいだろう。しかし、多くの就活生が理解する様に、特殊で非日常的なコミュニケーションである面接は対策しなければ出来る様にはならない。そこで、偏差値の様な定量的な(数字に置き換えられる)指標は導入出来ないが、「就活の面接が出来ているとはどのような状態か?」を“5つの成長ステージ”に分けて説明する。また、それぞれのステージに対する対策も解説する。これにより、
- 自分の面接の準備が十分かどうか
- 自分の実力に応じてどの様な対策をすればよいか
が把握できるはずだ。
2.面接の5つの成長ステージ
面接における成長ステージは以下の5つになる。
Level1:自己PRが1分で話せる
1次面接から最終面接まで「1分間での自己PRをして下さい」は要求される。自分から相手に固定の内容を話すだけなので、難易度は低く、これが出来ないとそもそも1次面接が通過できない。
【自己PRを1分で話す対策】
面接の良し悪しは『話の内容』と『話のわかりやすさ』の2つで決まる。『話の内容』を高めるために、事前に400-500文字程度になる1分自己PR用の原稿を作成する。『話のわかりやすさ』を高めるために、スマホ等で自分の面接を撮影し、改善サイクルを回す。
Level2:自己PRの質疑応答が出来る
2次面接あたりから、自己PRについての質問がされる。自己PRを1分で話すのは大抵の就活生は出来てしまうので、この質疑応答に的確に対応出来るかどうかが他の就活生との差となる。自分の自己PRに対して、「何故?」「具体的には?」といった質問を重ねられ、それらの質問に対して「質問の答えになっているか」「自身の能力や考え方が内容に反映されているか」といった観点から優秀さを図る。
【自己PRの質疑応答対策】
質疑応答の内容を高めるために『想定問答集』をWord等で事前に作成する。想定問答集とは、質問されそうなことをあらかじめリストアップし、それらに対する的確な回答を事前に書いておく。想定問答集通りの回答が出来る様に、それぞれの質問に対して1人で答えられる様になるまで個人練習を重ね、実践的なものにするために『模擬面接』を重ねる。
Level3:志望動機を1分で話せる
1次面接から志望動機は聞かれる。採用担当者は『内定受諾率』と『早期退職率』を一定水準以下に抑えるノルマを追っている。そこで、『話が構造化され、論理的か?』『一貫した理由にもとづいて志望しているか』『自社への正しい理解に基づいて志望しているか?』という観点から、『優秀かどうか』『内定を出して本当に来るか』『入社後のすぐに辞めないか』の3つを判断している。
【志望動機を1分で話す対策】
『話の内容』を高めるために、事前に400-500文字程度の原稿を作成する。志望動機は自己PRと異なり1社につき1つずつ話せる様にならないといけない。従って、それをそのまま暗記して話そうとすると、準備しきれなくなるので、フローチャートを作成し、それをベースに話せるようにする。『話のわかりやすさ』を高めるために、スマホ等で自分の面接を撮影し、改善サイクルを回す。
Level4:志望動機の質疑応答が出来る
2次面接以降になると、志望動機への深掘りが増えてくる。何故その業界なのか?何故その企業なのか?理由の根拠が何故自分にとって魅力的なのか?5年後、10年後の将来像はどんなものか?それを将来像とするのはなぜか?といった抽象度が高い質問がなされる。自己PRの質疑応答と同様に、回答の精度と内容で優劣が判断される。
【志望動機の質疑応答対策】※自己PRと同様
質疑応答の内容を高めるために『想定問答集』をWord等で事前に作成する。想定問答集とは、質問されそうなことをあらかじめリストアップし、それらに対する的確な回答を事前に書いておく。想定問答集通りの回答が出来る様に、それぞれの質問に対して1人で答えられる様になるまで個人練習を重ね、実践的なものにするために『模擬面接』を重ねる。
Level5:抽象的な質問に答えられる
3次面接などの選考後半からは、地頭の良さを見るため
- 『リーダーシップとは何か?』
- 『当社の事業に対しての提案』
- 『働くとは何か?』
といった、突発的に抽象度の高い質問をされることがある。これらに対して、適切で明確な内容で回答が出来ているかで、優秀さを判断する。
【抽象的な質問に答える対策】
可能な限りの想定問答集を作成する。この時、結論から回答する様に心がける。しかし、質問の想定には限界があるため、模擬面接等の実践を重ねて準備していない質問にその場で的確な回答を話せる様に準備する必要がある。
3.まとめ
いかがだったろうか。『就活の面接における5つの成長ステージ』についてまとめる。
面接は「何がどうなればできているといえるのか」が不明確なため、対策の重要度に対して準備がおざなりとなってしまう。上記のステージに応じて、『まずは自己PRを1分で話せる様にしよう』といった現実的な小さな目標設定を繰り返し、面接力を高めて欲しい。