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自己PRと学生時代頑張ったことについて面接で聞かれる14の質問

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カテゴリ:面接対策
ES研究所 2022年02月16日

もくじ

  1. はじめに
  2. 質問を想定する自己PRの原本
  3. 自己PRについて聞かれる14の質問と答え方
    • ◯強み関連の質問と答え方3つ
    • ◯やる気関連の質問と答え方4つ
    • ◯目標達成意欲関連の質問と答え方4つ
    • ◯経験学習関連の質問と答え方3つ
  4. まとめ

1.はじめに

このページでは、面接で自己PRや学生時代頑張ったことについて聞かれる15の質問と答え方についてまとめる。『就活の面接で最低限準備しておくべき15の質問と答え方』では面接全般で頻出する質問をまとめたが、ここでは自己PR・学生時代頑張ったことに焦点をあてて質問と答え方をまとめる。

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2. 強み関連の質問と答え方

(1)強みとおっしゃった◯◯とはどういう意味ですか?

自己PRであれば結論に、学生時代頑張ったことであれば、自身が頑張ったことを通じて見出した強みが何であったのかを人事に、『私の強みは◯◯です。』と面接冒頭で伝えることになるだろう。この時、自身が強みとした、例えば、『積極性』や『物おじしない性格』等についての説明を求める質問である。自身が何を強みと認識しているのかを把握するとともに、抽象的な概念を説明する能力があるかを見ている。答え方としては、自身の学生時代の活動のどの部分にどう強みが現れているかを例として説明した上で、強みとした『積極性』等を別の言葉で言い換える。具体的には、『積極性とは自らの役割を自分で考え、組織の成果に対して主体的に行動していける資質のことだと考えています。学生時代の活動におけるAやBといった行動に自身のこういった強みが現れていると考えます。』

参考記事
就活の自己PRに使う自分史のテーマの選び方

(2)何をもって自身の強みを◯◯としましたか?

自己PRや学生時代頑張ったことを通じて自身の学生時代の経験のどこにどう自身が認識する強みを見出したのかの説明を求める質問である。客観的な事実のもとに自身の強みを認識出来ているかどうかを判断するとともに、自身が述べた抽象的な結論(=私の強みは◯◯です。)に対する事実的な根拠を論理立てて説明できるかをみている。答え方は、自身の学生時代の経験の一部を切り出し、どこにどう強みが現れた言動があり、その結果最終的な成果にそれがどうつながったのかを説明する必要がある。具体的には、『活動で成果をあげるために~を行ってきました。この時、AやBといった行動は~という観点から自身の強みが現れていると考え、強みとさせていただきました。』

(3)この強みを当社でどう活かして行きますか?

自身の価値とした強みを、自社で活かすイメージが持てているかどうかと同時に、提案力の気質をみる質問である。答え方は、自身が志望する職種の業務内容から求められると考える資質や能力を説明し、それらに対して自身の強みが有効であることを伝える。例えば「営業はの仕事は~と考えます。これにはAとBの力が必要だと考えます。以上を踏まえた時、自身のXという強みがAとBに対して~という点で活かせると考えております。」といった具合である。

3. “やる気”関連の質問と答え方

(4)その活動に取り組もうと思った理由はなぜですか?

一般に学生時代頑張ったことのテーマは、ゼミ、サークル(部活)、アルバイト、留学をテーマとなる。これらの活動に取り組んだ理由や経緯を確かめる質問である。答え方としては、『たまたま』や『好きだったから』や『友達に誘われたから』等の自然な理由と、『世の中の流れを考えると~なことを学びたくて』や『~といった活動を通じて自身の◯◯を成長させたいと考え』といった意識の高い理由を2~3つ織り交ぜると良い。自然な理由だけだと主体的に考えていない様に見えるし、意識が高い理由だけだと就活用に建前ばかり並べている様に見える。

(5)その活動におけるあなたの役割と、それを担った理由を教えて下さい

集団においてどんな役割を果たしているのかと、その役割の組織における機能を理解し、きちんとその機能を果たすように考え、動けているか、協働性は高いかどうかを問う質問である。また、その役割は主体的に担ったものなのか、それとも、誰かの指示で引き受けたものなのかの確認を通じて主体性の有無を確認している。答え方は、自身の役割が何であったかをつたえ、所属団体におけるその役割の具体的な機能について説明し、それを引き受けた理由を自然な理由と意識が高めの理由を織り交ぜて伝えれば良い。

(6)その活動にそこまで一生懸命になったのは何故ですか?

就活生のモチベーションポイント(やる気の源泉)を確かめるポイントである。何事にも無条件に主体的に取り組める人間など居ないが、社員として雇用し給料を支払うからには仕事に主体的に取り組み、成果をあげてもらわねば困ってしまう。そこで、目の前の就活生が何がどうなったらやる気になるタイプの人間なのかを知るために聞いている。答え方としては、自然な理由と意識の高めな理由を2~3つ並べて説明すれば良い。

(7)取り組みが思うようにいかなくてもやめなかったのは何故ですか?

挫折経験に対する対応を聞いているのと同義である。活動が思うように進まなかった時や、理不尽にさらされた時、『途中で辞める』という選択肢もある。しかしその選択肢を選ばずに、あえて高い目標や困難な事柄に挑戦しようと思った理由を質問している。チャレンジ精神の有無と、入社後かなり高い確率で到来する挫折経験に対する耐性を見ている。答え方は、『やめようと思ったこともあった』という当時の素直なきもちを述べた上で、自然な理由と意識の高めな理由を2~3つ並べて説明すれば良い。

4. 目標達成意欲関連の質問と答え方

(8)活動の目標を、その目標にしたのは何故ですか?

『どんな就活生でも選考通過する自己PRの書き方』で述べたように、活動の目標は“SMART”である必要がある。なぜなら第3者からみて達成・未達成の判断できないのと、目標の具体的な高さがわからないと活動の難易度がわからないからである。

SMARTの条件

  • S(Specific)→具体的、わかりやすい
  • M(Measurable)→定量的、数字に落とし込める
  • A(Agreed upon)→同意している
  • R(Realistic)→現実的
  • T(Timely)→期限が決まっている

上記を踏まえ、自由に設定できる目標の中からなぜそれを目標と据えたのかについて尋ねる質問である。目標の設定に主体的に取り組んだ人間か否かで、集団の中心に居たメンバーか、周辺で指示を待っていた人間かを読み取ることが出来る。答え方としては、『出来る/出来ない』という現実性(Realistic)の観点と、『達成すべきである』という同意(Agreed upon)の2つの観点からその目標に到達した経緯を説明すれば良い。

(9)目標の達成に対して課題と述べた~は、何を持って課題としたの?

立てたそばから達成できる目標は目標とは言わない。いくつもの壁や困難を乗り越えて達成するから価値がある。従って、目標を設定すると同時に何かしらの解決すべき課題が活動に生じる。なにをもってその課題を課題としたのかを尋ねる質問である。本当に目の前の就活生が主体的に活動に取り組んだかどうかを確認するとともに、現実を直視出来ているか、関連する事象を受け止め、本質的な気付きを得られる地頭があるかどうかを判断している。答え方としては、理想の状態を説明し、当時の実体を説明し、それらの差分を説明することで課題とすることが出来る。

(10)目標を達成するために、具体的に行ったことはなんですか?

目標は考えるだけでは達成できない。正しく考え、正しく行動することで成果がついてくる。目標達成のために何が必要と考え、どんな工夫のもとに行動をしたかを聞いている。目標に対する行動の精度から目標から逆算してやるべきことを割り出し行動できる目標達成意欲が高い人間かどうかを判断している。また、行動量からストレス耐性の有無や活動量の大小を図ることもしている。答え方としては、目標達成に必要な物は何と考えたかを述べた上で、実際に取った行動を端的に伝えれば良い。

(11)その目標達成のために行った行動は、意味がありましたか?

目標達成に向けて単に突っ走るだけではなく、目標達成に対して自身の行動を適宜修正しながら行動できるタイプかどうかを判断している。答え方としては、自身の行った行動が目標達成に対して有効に作用しているかどうか、しているとすれば具体的にどこがどう有効に作用していて、具体的にどんな事実をもってそう判断したのかを答える。していないとすればその原因は何と考え、どう改善したのかを伝えれば良い。

5. 経験学習力関連の質問と振り返り

(12)活動を通じて成果が得られた時どんな気持ちでしたか?

素直さをみる質問である。自己PRで伝えた活動を通じて成果が出ていた場合は、「素直に自分の考えたことや行動が評価されて嬉しかった」等の気持ちを伝えた上で、「しかし、AやB等の点にやり残しがあったと思うので今後は~な努力をもってさらなる成果に挑戦したい」と向上心を伝えるのが良いだろう。成果が出ていなければ、成果が出なかったことへの悔しさと敗因分析、その上で悔しさをバネにさらなる飛躍を目指す向上心を伝えれば良い。

(13)なぜこの様な成果をあげられた(なかった)と思いますか?

経験学習が出来ているかどうかを問う質問である。成果が出ていたとしても両手離しで喜んで終わるのではなく、『なぜうまく行ったのか?』についてしっかりと考え、言語化することが成果の再現性を高めるため重要となる。学生時代の活動での成果の上げ方が、入社後も通用するかどうか、成功体験を体系化して自身のノウハウとして蓄積できる人材かどうかを問う質問である。答え方としては、行ってきた行動のどこがどう成果に貢献したのかをもう1度整理して伝えれば良い。

(14)この経験を通じて学んだことはなんですか?

経験から学ぶ力があるかどうかを問う問題である。その経験から、仕事やその他の活動でも活かせる様な本質的な学びを得られているかどうかをみている。答え方としては、自身の経験から学んだことを一般概念化(どんな活動でも通じるように)して答える。一般的になった学びとは、例えば『この経験から、チームで目的を果たすには目的の明確化と、それを具体的な行動に落としこむことが必要だとまなびました。』などである。

まとめ

いかがだったろうか。最近は主にベンチャー業界を通じて志望理由などを聞かず、ひたすら『目の前の就活生がどんな人物であるか』だけに焦点をあてた面接を行う企業も少なくない。中には60分近く1対1での面談を行う企業もある。そういった面接において自己PRや頑張ったことの深掘りに対しても、十分な準備を行ってから臨むことで納得の行く面接にしてほしいと思う。

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