もくじ
1. はじめに
こんにちは。理系学部生の方々は、日々の研究室の活動やレポート等に追われる忙しい日々を過ごしており、文系学生と比較して就職活動に力を注ぐ時間が少ないのではないかと思います。また、そんな限られた時間を有効活用するべく他の人に相談しようにも、周囲は大学院に進学し、共に就職活動で戦う仲間は少ない場合も多いと思います。そこで、理系学部生で就職活動を終えた自身の経験を踏まえながら、時間の少ない理系学部生が優先して取り組むべき就職活動対策についてお話ししていきたいと思います。
2. 就職活動対策とは
私は情報と機会の少なさから大学内で開催されるセミナーに参加する等で、就職活動をした気分になっていました。しかし、セミナーに参加したところで、ESを書く力や面接で話す力といった就活における実力は何も上がっていないにもかかわらず、就活を頑張っていると勘違いしている自分に気が付きました。そこで、解禁前の就職活動について目的から逆算してもう一度考え直し、就職活動対策を一新しました。就職活動の目的は言うまでもなく「入りたい企業から内定を獲得すること」です。
就職活動で行われる選考は小さな差はあれ、プレエントリー→ES提出→テスト→面接→内々定となっています。つまり、解禁前にセミナーや説明会に参加せずとも、これらの選考の通過に必要な準備を自分で行う事が出来れば十分に対策となると考えられます。
3. 理系学部生が優先して行うべき就活対策
ここでは、時間のない理系学部生のために、上記で述べた事前準備の中でも優先して行うべき対策についてお話ししていきたいと思います。その対策は
- (1)テスト対策
- (2)ES対策
の2つです。なぜなら、就活で必ず出くわす選考方法であり、面接対策等とは違い自分で時間を作って行えるためです。『情報収集』や『業界分析・企業研究』、そして『自己分析』といった曖昧な言葉でなんとなく就活関連のサイトをググっってる人も少なくないかと思いますが、目的から逆算した努力を行わなければ成果に繋がる努力は出来ません。
(1)テスト対策
時間のない理系学部生でも、SPI対策からテスト対策をはじめておくことをおすすめします。理由は、高得点を獲得することに加え、早めに対策しておけばテストセンターの受験回数を少なくできるためです。テストセンターは、自宅で受けることのできるweb受験とは異なり、近くの会場に行って受験する必要があります。ただでさえ時間のない理系学部生が、何度も会場に出向き、受験をするのは時間の無駄であると言えます。そのため、早くに高得点をとり、結果を使いまわせるようにしましょう。
私は、SPIの対策だけは早期から取り組んでおり、テストセンターは1回しか受験せず、あとは全て使いまわしましたが全て通過することができました。このことで、受験会場に行く手間が少なくなり、その分、研究や面接の予定を入れることができました。勉強法としては、1冊の参考書を何周もする方法をとっていました。「最新最強のSPIクリア問題集」という参考書を使用していましたが、いろいろな参考書を読んでみたところ、掲載問題に大きな差はないため、自分の見やすい、取り組みやすい1冊を購入し、取り組み続けることをおすすめします。
② ES対策
ES対策も先駆けてやっておく価値のある対策の1つです。特に、自己PRの対策は早期から行っておくことで、解禁後、簡単にESを書くことができます。自己PRの書き方については、このサイトの自己PRの書き方を参照して書き上げてみてください。
その後は、インターンのESを提出するなど、実際に企業にESを提出してみることで、自己PRが通過するレベルで書けているかの確認と、志望動機等を書く練習をしていくことができ、解禁後にESを短時間で仕上げられるようになると考えられます。
私は、事前に3つの自己PRを作成し、ESの記入で必要以上に時間を使うことはありませんでした。しかし、ES対策を始めた時期が遅かったため、夏や秋のインターンにESを提出できず、自分の作成した自己PRや志望動機が企業に伝わっているのかが分からず、解禁直後のESは不安でいっぱいでした。解禁直後からスタートダッシュできる状態を作るためにも、早期からES対策をしておきましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。今回は時間のない理系学部生が今からやっておくべき就職活動対策を解説させていただきました。理系学部生の皆さんは現在、時間のない日々を過ごし、就活対策の時間をとれない事も多いと思います。しかし、少ない時間でも、早くから小さな努力を続けることによって、解禁後も研究活動と就活の両立ができ、両方満足のいく結果に近づいていくと考えられます。今からできる対策として、まずは上記2つの対策を始めてみましょう。そして、解禁後、研究と両立しながら第1志望の企業から内定を獲得しましょう。