
もくじ
1.はじめに
こんにちは、エントリーシート研究所の三浦です。
私は文系学部の営業志望で、B to Bの中間財(鉄鋼、非鉄、化学系素材、電線、電子部品、自動車部品)メーカーを中心に就活をしていました。
就活を始めた文系or営業志望の学生さんの中には、「素材・部品メーカーに興味を持ったけれど、志望動機の作り方がわからない・書けない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか??
今回は、ESや面接で業界志望動機を問われた際に根拠として使える、「中間財(素材・部品)メーカー営業の魅力」を紹介します。
2.B to Bメーカーとは?
Business to Businessの略。
普段テレビCMや量販店で目にする商品を扱うB to C(Business to Customerの略。食品・一般消費材・白物家電など)メーカーとは異なり、法人(企業)相手のビジネスを行うメーカーのことを指します。
3.中間財とは?
経済における「財」の分類法のひとつに、「最終財」と「中間財」があります。
中間財とは最終形態である製品が作られる過程において用いられるモノのことです。
例えば、自動車を最終財とすれば、ライトやワイパー、ワイヤーハーネスといった部品、さらにタイヤの材料の1つである、ブタジエンゴムという素材などが中間財にあたります。
4.いかに志望度の高さを伝えるか
素材・部品を扱うB to Bの中間財メーカーは、一般への知名度は低いですが、隠れ優良企業が多いと言われています。
また、海外で活躍するチャンスも多い点から、就活生にオススメの業界だと思います。
しかしながら、文系の採用人数は少ない場合が多く、いかにESや面接で志望度の高さを伝えるかが重要となります。
以下に、業界志望動機の根拠として使える「中間財(素材・部品)メーカー営業の魅力・やりがい」を紹介します。
技術者と技術者をつなぐ架け橋となる
中間財メーカーの場合、文系の営業職の他に「技術営業」と呼ばれる役割の方がいらっしゃる場合が多くあります。
新規開発や素材・部品に関する専門的な議論を要する場合には、文系の営業ではなく技術者同士のやりとりを行うためです。
(もちろん、B to Bメーカーでは文系の営業さんにも技術的な知識が求められるため、日々の勉強は必須だそうです…!)
このような場合、文系営業に求められるのは
- ”会社の顔”として取引先に出向いて予定の調整・契約を行うこと
- ”お客様に一番近い立場”として、自社の技術者や生産現場に、ニーズを的確に伝えること
です。
そのような過程において営業職に求められるのは、
取引先とのやりとりや自社の開発・生産現場が円滑に動くための調整役
です。
技術者の方ともやりとりをしながら目標達成を目指すことは、営業職として大きなやりがいになると思います。
取引先とwin-winの関係を築く
就活中に、某部品メーカーのリクルーターの方から伺った中で印象的だったのは、
「文系営業が考えるべきことは、『いかに儲けるか』ではなく、『いかに取引先とwin-winの関係を築くか』だ」
というお話でした。
B to Bメーカーの場合、製品を売ったら終わりではなく、ものづくりのプロセスにおいて長期的なやり取りが続きます。
そのような過程において、
単に自社の利潤を最大化するだけではなく、「技術開発のチーム」として、取引先とwin-winの関係を築くこと
が求められます。
営業職として、利益追求にとどまらず先を見据えた仕事ができることも、中間財(素材・部品)メーカーならではだと思います。
未来の最先端技術を作る一端を担える
B to B企業とB to C企業の営業の働き方の違いの1つに、「想定する顧客が法人(企業)であるか、一般消費者であるか」があります。
一般消費者の多くは製品を購入する際にはA,B,C…という選択肢の中から最良のモノを選びますが、素材・部品メーカーの営業職が相手にする上流過程のメーカーは、値段・性能・納期に関し「改良」を求めてくることが多くあります。
また、場合によっては完成品メーカーへの共同開発・改良の提案を求められることもあるそうです。
つまり、
「既存のモノ」で満足しない顧客を相手に、自社の技術者も巻き込んで「未来の最先端技術」を作り出す一端を担えるのです。
これは、完成品メーカーにはない、B to Bの素材・部品メーカーならではの魅力・やりがいではないでしょうか。
5.終わりに
いかがだったでしょうか?
素材・部品メーカーの文系職は狭き門ですが、他にはないやりがいのあるお仕事だと思います。
面接では、「B to Bメーカーの志望動機は?」・「なぜ完成品メーカーより素材/部品メーカーの志望度が高いの?」・「中間財メーカーでの営業職の役割は理解している?」などと、志望動機の深堀をされることが多いため、しっかり準備をすることをお勧めします。
また、当サイトではB to B、特に中間財(部品・素材)メーカーが求める力に関する記事も公開しています。
営業職志望の就活生が、「学生時代頑張ったこと」・「自己PR」で伝えるべき強みについて解説していますので、合わせてご覧ください。