もくじ
1.はじめに
この記事では、『就活の面接で必ず準備しておくべき15の質問と答え方』について解説します。
具体的には、面接で頻繁に聞かれる質問について答え方とともにまとめています。
面接の準備をしていなかったり、準備に時間を割くことができなかった場合でも、最低限これらの質問に対しての答えは自分の中で整えておくようにしましょう。
2.進学関連の質問と答え方
(1)現在の大学・学部を選んだ理由は何故ですか?
この質問への答え方は、まず何故文系or理系だったのか?を答えてから、その中で何故その大学・学部を選んだのかを答えると良いでしょう。
この時、「偏差値や合格可能性の問題」や「ロボットが好きだったから」といった単純で現実的な理由と、「将来ロボットの需要が高まると考えた」といった意識の高い理由を織り交ぜることで「自然な解答」に聞こえるので活用してみて下さい。
キャリアの一貫性を見るために聞く質問ですが、一般に18歳や19歳の頃の考えなので現在と乖離があってもその理由が説明できれば問題ありません。
(2)大学院への進学をせず就職をするのは何故ですか?
この質問は、『理系大学院に進学することでAやBというメリットがある。しかし、自分の~という将来像と照らしあわせた時、~という理由で大学院進学より就職の方が最短経路となると考えたから』と回答しましょう。
理系大学院と就職の両方のメリットデメリットを理解し、自分の将来像から逆算した時に就活の方が価値が高かったと回答することで、採用担当者の納得感を得やすいです。
この質問は、理系学生は必ずと言って良いほど面接で聞かれます。
採用担当者は、海外も含め大学院へ進学するという選択肢もある中、就職をするというキャリアの決定を十分な考慮の上で行えているかを確認しています。また、理系の場合は内定通知後に「やっぱり大学院に行くことにしました」と言い出す内定者も多く、人事担当者がノルマとして課されている内定受諾率を確かめる目的でも質問されるので、頭に入れておきましょう。
3.自己PR・ガクチカ関連の質問と答え方
(3)あなたの強みは何ですか?
この質問への答え方は、ES研究所内で解説しているフォーマットに則って回答すれば問題ありません。強みとは、あなたの他の人には無い特徴で、目的達成において役に立つ特徴のことを言います。(詳細は関連記事より)
また、『1分間で自己PRをして下さい』や『学生時代頑張ったことは何ですか?』と同義の質問です。あなたがどんな強みを持っていて、それが自社の求めるものと一致するかを判断するために聞いてることを踏まえて、簡潔に回答しましょう。
(4)何故その活動をそこまで頑張ろうと思ったのですか?
この質問への答え方は、『人が好きだった』『お金が欲しかった』等の現実的な理由と、『自己成長のため』『社会貢献』意識が高いものとを織り交ぜて回答するのが良いでしょう。ただし「就活の軸」などの他の項目との一貫性にも注意してください。
この質問は、モチベーションポイント(やる気の原動力)はどこにあるかを尋ねる質問です。仕事の成果は、「能力×モチベーション×適性」で決まります。企業側も社員を採用するからには、入社後も、高いモチベーションをもって仕事で成果を上げ、成長して欲しいと考えているのです。
(5)学生時代の挫折経験を教えて下さい
チャレンジ精神があるかどうかと、入社後の挫折を通じてやすやすと退職しないかをはかるために聞いています。挫折の代表的なパターンは3つであるが、自身の挫折経験がその中のどれにあてはまるかを考え、ES研究所内で解説しているフォーマットに則って回答すれば良いでしょう。
(6)その学生時代の経験から学んだことは何ですか?
この質問への答え方としては、学生時代の経験を具体的に挙げ、どんなことを学んだのかを答えます。この時、学んだことを一般概念化(社会での仕事はもちろん、あらゆることにあてはめることが出来るように)しておくことが重要です。
『デービッド・コルブの「経験学習モデル」』
でも語られるように、成長する人とは経験から何かを学び、学びを次の経験に活かす人のことです。新卒はポテンシャル採用であり、仕事を通じて様々な能力やスキルを獲得し、成長していくことを期待しての採用です。従って、成長性が乏しい人材を新卒で採用するわけにはいかないのです。
4.志望動機関連の質問と答え方
(7)就活の軸は何ですか?
就活の軸に対する質問は、ES研究所で紹介している方法で就活の軸をもう1度整理し、『就活の軸は3つあります。1つ目は~、2つ目は~…』と回答しましょう。この時、『なぜそれらを就活の軸としたのか?』という理由も聞かれるので、セットで考えることが必要です。
就活の軸は常に「〜かどうか?」という形になるので、もしそうではない軸を設定シている場合必ず整理することをおすすめします。
就職活動においては、「そもそも就職するのか?どの業界にするか?どの企業にするか?どの職種にするか?」と、いくつかの判断を求められます。これらの判断において、立ち返軸が就活の軸となることを意識しましょう。
(8)今受けている業界はどこですか?
この質問の答え方は、受けている業界を堂々と答えるだけです。ただし、就活の軸と照らした時に一貫しているかどうかが重要になるので、受けている業界のすべてが就活の軸に合致していることが重要となります。
この質問は、自社を志望する理由と、キャリア選択における一連の判断が一致しているかを確認しています。各業界について『何故その業界を受けているか?』という質問が入ることもあるので、必ず受けているすべての業界の志望理由を整理しておくことが必要です。
また、面接に臨んでいる企業が属する業界を第一志望とするかどうかも必ず整理しておきましょう。
(9)それらの業界を受けている理由は何故ですか?
この質問に対する答え方としては、「就活の軸に対して、受けている業界の◯◯が××と合致すると考え受けている」といった形で答えれば問題ありません。また、その中で特定の業界を第一志望とする理由も聞かれるので準備しておくことが必要です。
選考に参加している企業の業界以外の志望理由を問われることもあるので、必ず事前に整理しておく必要があります。各業界を受けている理由を就活の軸と照らしあわせた時に不自然な点が出ないように注意しましょう。
(10)その企業の中で当社が第一志望の理由を教えて下さい。
受けている業界の中で、面接に臨んでいる企業を第一志望だとする理由を答えましょう。
この時、自分の就活の軸と照らしあわせた時に、その企業を第一志望とする理由と乖離しない様に留意することが必要です。
また、“内定受諾率”をノルマとして課された人事が担当する選考終盤になると『何故◯◯社ではダメなのか?』という鋭い質問が飛んで来るので、印象や感情だけで語るのではなく、きちんと事実を整理して、相手が納得するようにその企業への志望動機を伝えましょう。答え方は通常の志望動機と同様です。
志望動機を効果的に伝える方法については、リケイマッチの『志望動機を効果的に伝えるには?エントリーシート、面接に向けて重要ポイントを解説!』にも詳しくまとめられています。合わせてチェックしてみてください。
(11)その職種を志望する理由を教えて下さい。
この質問の答え方としては、検討した職種のメリットデメリットを伝えた上で、自身の就活の軸やキャリアビジョンと照らし合わせながら答えることで納得感を創出することができます。
企業の中には営業やマーケティング、商品企画、理系であれば研究職等様々な職種があります。一般的に殆どの文系就職をする学生は営業に配属されるが、特定の職種を志望する場合、なぜ他の職種ではなくその職種を選んだのかという質問に第三者が納得の行く答えをもつ必要があります。
5.キャリアビジョン関連の質問と答え方
(12)当社に入社後にやりたいことは何ですか?
(1)「目の前の就活生にチャレンジ精神があるかどうか」を確認するとともに、(2)「自社がどんなビジョンをもち、どんな事業を行っている企業なのかを理解しているかどうか」を問うことが出来る質問です。
就活の軸との整合性を意識しつつ、答え方としてはES研究所で紹介している『挑戦したいこと、実現したいことの書き方と答え方』を参照してください。自分のやりたいことかつ、その会社でこそできることの2つを満たした内容で回答することが必要です。
(13)5年後、10年後のキャリアビジョンを教えて下さい。
こちらも就活の軸と整合性を意識しつつ、ES研究所で紹介している内容を参考に答えましょう。
この質問は、5年後、10年後といった中長期的な視点をもって物事を考えられているかどうかと、自社で成長していくイメージがもてているかを問います。そもそも5年後、10年後に大きく分けてどんな選択肢があるのかを知ることで、社会人に対して納得感のある解答に繋げることができますよ。
(14)尊敬している人は誰ですか
解答としては、『両親』や『先生』といった当事者にしかイメージ出来ない人物をあげるより、『スポーツ選手』『有名ビジネスマン』『歴史上の有名人』等、誰もがイメージしやすい人物の中で尊敬している人をあげた方が良いでしょう。
この質問は、就活生の価値観について知ることができます。「両親」と解答する就活生もいますが、あまり推奨しません。
もちろん、尊敬するなというわけではありません。しかし、両親という自分にしか分からない人を尊敬していると解答することで、自身の価値観を相手に伝えづらくしてしまいPRの機会損失となってしまいます。
この質問への答え方は、尊敬している人物を上げた上で、その人物の尊敬するポイントと理由を2~3つ示すと伝わりやすいでしょう。
(15)最後に何か質問はありますか?
この質問では、『入社を検討する際に必要となる情報について』の質問を『相手が何にどう答えれば良いか分かりやすく』することが重要です。
いわゆる逆質問ですね。間違っても『特にありません』と解答することは推奨しません。その企業に対する無関心、ひいては志望度の低さを露呈することになります。
そもそも質問というのは、知りたいことがあるから聞くわけです。従って、質問で聞こうとした内容から、質問主がどんなことに興味を持っているか知ることが出来ます。また、質問の答えやすさ(聞かれた方が何をどう答えれば良いかすぐわかる)から地頭の良さもみられていることを踏まえて内容を考えましょう。
逆質問を通じて見ていることと、してはいけない逆質問の例と対策
6.まとめ
いかがでしたか?。よく『面接に用意してきた答えを答える就活生が多くて困る』といった不満を漏らす人事も少なくないですが、限られた時間で自分を正しく伝えることが面接に臨む就活生の目的です。この目的を考慮すれば、事前に聞かれそうなことを考慮して事前に考えをまとめ臨むのはしごく当然のことです。
面接は、話す内容と伝え方でその成果が決まります。まずは、上記の各質問に自分ならどう面接で答えるかをしっかりと考え、十分な準備をもって面接に臨みましょう。
自己PRと学生時代頑張ったことについて面接で聞かれる14の質問
『就活の面接で志望動機についてよく聞かれる質問15選と答え方』