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就活の軸とは何か【図解あり】

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カテゴリ:志望動機の書き方
ES研究所 2017年04月17日

もくじ

  1. はじめに
  2. 就活の軸とは何か
  3. なぜ人事は就活の軸を聞くのか
  4. 就活の軸とはのまとめ

1. 就活の軸とはのはじめに

このページでは、就活の面接やエントリーシートでよく聞かれる『就活の軸とは何か』について説明するよ。
ここでは、

  • 就活の軸とは何か?
  • なぜ人事は就活の軸をよく聞いてくるのか

が伝わればOKだよ!

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2. 就活の軸とは何か

じゃあ、早速『就活の軸』の正体について説明するね。

面接やエントリーシート等でよく聞かれるため、『就活の軸』という単語が独り歩きして、何か特定のことを答えなければならないように思うかもしれない。だけど、就活の軸に「特定の答え」は存在せず、

  • 就活の軸とはどのようなものか
  • 何故どの人事も就活の軸を聞くのか

について基本的な理解をもっておくことが、あらゆる業界、あらゆる企業での選考において、通過率の高い回答をすることにつながるから、しっかり理解しよう。

就活の軸とは、

就活の軸の定義

  • ■ 何故就活するのか?
  • ■ 何故その業界なのか?
  • ■ 何故その企業なのか?
  • ■ 何故その職種なのか?

の答えに一貫して共通する要素のこと

※何故その業界なのか?の1段上の次元に『なぜB to Cなのか?』という判断を入れて就活の軸を補足することも可能。

だよ。一般には就活の軸があって、それに照らしあわせて上記の4つの判断を重ねていくと思われがちだけど、実際は、直感的、なんとなくで下された上記4つの判断をもう一度振り返り、共通点を探って見つけ出すのが就活の軸で現実的な決められ方だ。就活の軸とは何かについて図解すると、以下のようになる。

就活の軸のフレームワーク

就活の軸とは何かの図解

就活生である君が今受けている企業を志望するという状態に至るまで、上記4つの判断を繰り返しているはず。これら4つの判断において、数ある選択肢から何故その選択肢を選んだのか?に共通する要素を言語化すれば、それがそのまま就活の軸になる。就活の軸を決めるための質問を言い換えると、

■ 何故就活するのか?
→なぜ公務員やフリーター、海外留学や院進学しなかったのか?
■ 何故その業界なのか?
→なぜ他にも数十の業界がある中で、自社が参入する業界なのか?
■ 何故その企業なのか?
→なぜ他にも企業があり、待遇がよく規模も大きい企業がある中で自社なのか?
■ 何故その職種なのか?
→自社において、なぜ他の職種を一番やりたいと思わないのか?

具体的な就活の軸の作り方としては、上記の図にならって、自分なりの答えを文章に落とし込み、その上で、それらに共通する要素をくくりだして言語化していくのが良いと思う。

3. なぜ人事は就活の軸を聞くのか

なぜ就活で人事は、エントリーシートや面接において『就活の軸は何ですか?』と聞いてくるのだろうか?それは、

  • ■ 発言内容の真偽性
  • ■ 対象者の思考の深さ
  • ■ 対象者の価値観(スタンス)

が『就活の軸』には現れているからだ。

就活の軸に出る発言内容の真偽性

上述したように、就活生が特定の企業を受けるには、

  • ■ 何故就活するのか?
  • ■ 何故その業界なのか?
  • ■ 何故その企業なのか?
  • ■ 何故その職種なのか?

という4つの判断を必ず重ねなければならない。従って、『就活の軸は何ですか?』という質問の回答が、上記の4点と論理的に矛盾したり、経験的に納得性の低いものとなってしまえば、『この就活生は、自己PRや志望動機などを表面的に語っているだけで、本当にそう思っているかどうか(真偽性)が怪しいな。』という判断を受けてしまう。『就活の軸』に対する回答の精度が低いと、

  • 自己PRを“盛っている”のではないか?
  • 本心ではない志望動機を述べているのではないか?

という疑いを人事から買ってしまい、選考通過は難しくなる。もちろん時には建前で就活の軸を答えなくてはならない時もあるだろうが、建前は建前と分からないように言わなければならない。

就活の軸に出る対象者の思考の深さ

上記で述べた『発言内容の真偽性』と重複する部分があるけど、『就活の軸はんですか?』の回答が場当たり的なものになってしまう、もしくは、4つの判断との整合性が取れないという事態が発生した場合、人事が次のような仮説を持つのは自然じゃないかな。

『この就活生は考える力が低いか、考えることを放棄したのではないか』

考える力が低いとなれば幹部候補生である正社員での雇用は難しくなり、そもそも自分のキャリアにすら真剣に思考できないスタンスの人間を自社に招き入れたいとも思わないだろう。

就活の軸に出る就活生の価値観(スタンス)

就職と大学院に進学することは、“一概に”どちらが良いとは言えないし、食品業界と化粧品業界も一概にどちらが良いとは言えない。ベンチャー企業と安定を重んじる保守的な企業のどちらが良いとも、一概には言い切れない。企業においても、売上や給与等の定量化出来る待遇面を除けば、どこの企業が「最も良い」かどうかは就活生次第だ。全ての選択肢が異なっていて、全ての選択肢が等しく良い。

このような『絶対的正解のない選択』において、何をもって特定の選択肢を選ぶのか?言い換えれば、それ以外の選択肢を破棄するのか?にこそ、就活生のスタンスが現れる。まして、4段階の判断に共通しているとなれば、かなりの精度で確からしく、かなりの濃度で「あなたらしさ」が現れていると言える。そこを人事は知りたいので、就活の軸を積極的に聞くんだ。

  • 『何故、大きくて安定したインフラ企業よりも、ベンチャー企業の方を魅力に思うのか?』
  • 『何故、売上1位のあの会社よりも、売上2位の自社を魅力に思うのか?』

という正解のない質問に対する『あなたらしい答え』の積み重ね、共通点を聞きたい。それを聞いた上で、自社と考え方や価値観があっているかどうか、自社で成長していける価値観を持った人間なのかを判断して、内定を出すんだね。

4. 就活の軸とはのまとめ

どうだったかな。ここでは、就活の軸とは何かについて説明しました。

就活の軸とは

  • ■ 何故就活するのか?
  • ■ 何故その業界なのか?
  • ■ 何故その企業なのか?
  • ■ 何故その職種なのか?

の答えに一貫して共通する要素のこと。

  • ■ 発言内容の真偽性
  • ■ 対象者の思考の深さ
  • ■ 対象者の価値観(スタンス)

を図れるため、人事は積極的にこれを尋ねる。

だからこそ、

上記の4つの判断に対する自分なりの答えを文章に落とし込み、その上で、それらに共通する要素をくくりだして言語化することで就活の軸を導くことが出来る。

ことを実践して、就活の軸を作りこみ、しっかりと就活に備えること。

良くも悪くも人事が様々なことを読み取れてしまう就活の軸だからこそ、しっかり、整理し、準備することでエントリーシートや面接の通過率は劇的に向上するはずだよ。

具体的な就活の軸の書き方については次のリンク先で解説しています!

図解で説明する就活の軸書き方