グループディスカッションでやってはいけないチームのまとめ方

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カテゴリ:GD対策
ES研究所 2016年03月08日
グループディスカッションのまとめ方

もくじ

  1. はじめに
  2. GDで「チームをまとめる」とはどういうことか
  3. GDの悪いまとめ方
    • 多数決でまとめる
    • 時間を理由にまとめる
    • 合意する要素だけ抜き出してまとめる
  4. GDの良いまとめ方

    • 目的と合っているかどうかでまとめる
    • 判断の基準をきめてまとめる
  5. まとめ

1.はじめに

このページでは『グループディスカッションにおける良いまとめ方と悪いまとめ方』について解説する。ここでは

『グループディスカッションの議論をまとめるにはどうすればよいか?』

が伝われば問題ない。

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2.GDで「チームをまとめる」とはどういうことか

グループディスカッションのゴールはチームで

  • 1. 時間内に
  • 2. GD参加者全員が合意する
  • 3. 確からしい結論

を導くことである。そして、個人はこの活動にいかに貢献することが出来たかで評価されることになる。

グループディスカッションにおいて「チームをまとめる」とは、

この

2. GD参加者全員が合意する

を満たすために、

各GDの参加者全員からの合意を形成する作業のことを意味する。

この各GDの参加者全員からの合意をまとめる方法を、

  • 悪いGDのまとめ方
  • 良いGDのまとめ方

に分けて、解説していく。

3.グループディスカッションの悪いまとめ方

先に、GDにおいて

  • GDの参加者全員の合意を得づらい
  • 説得力のある結論を導きづらい

まとめ方を「悪いGDのまとめ方」として解説していく。

多数決でGDをまとめる

就活生の多くが最も慣れ親しんでいる多数決での合意の取り方だろう。しかし、反対派の意見が判断に反映されないため、合意が形成しづらく、また、GD参加者が正しいという考えが、必ずしも客観的に正しいとは言えないため結論が納得感に欠けたものになってしまう可能性が高い。よって、グループディスカッションのまとめ方として良いとは言いがたい。

時間を理由にまとめる

グループディスカッションの時間は限られているので、「結論が出ないよりはマシ」という理由からGDの参加者が主張を放棄して合意に至るまとめ方。議論が十分になされていないため、見せかけの合意でしか無く、また導かれる結論も説得力の無いものになってしまうから良いまとめ方とは言えない。

合意する要素だけ抜き出してまとめる

各参加者から出た意見のうち共通する要素だけを抜き出して結論として合意するまとめ方。一見、健全に合意に至れている様に見えるが、

  • 結論が抽象的で無難なものにしかならず説得力に欠ける
  • 結論の大まかな方向性には合意が形成されるが具体的な事柄には合意が形成できない

状態に陥ってしまうため、グループディスカッションのまとめ方としてはふさわしくない。

総論賛成各論反対のジレンマ

「結論の大まかな方向性には合意が形成されるが具体的な事柄には合意が形成できない」とは、TPPが良い例としてあげられる。

各国ともに“自由貿易”による世界経済活性化には賛成だが、自国の利益を守るための一部の産業については自由貿易には反対している。各国の主張の共通要素としては「世界経済が活性化することは良いことだ」となるが、この合意を各国ごとの貿易規定という各論に落とすととたんに合意が形成できなくなる。

4.GDにおける良いまとめ方

次に、GDにおいて

  • GDの参加者全員の合意を得やすい
  • 説得力のある結論を導きやすい

まとめ方を「良いGDのまとめ方」として解説していく。

目的と合っているかどうかでまとめる

議論の目的や、議論から論点を明らかにしようとする目的に各意見や反論が沿っているかどうかで判断していくまとめ方。これを行うためにはGDの各参加者の意見の目的を抽出する必要があるため、議論が各参加者の納得が行くまでなされることが期待できる。また、「客観的に今回の議論とあっている」という「だから何なのか?」という観点からの批判がしづらい論拠が生まれるため、合意が形成しやすくなる。

十分な議論がなされることが期待されるため説得力のある結論を導ける可能性が高く、また、「議論の目的と合致している」ため参加者全員の合意も形成されやすい。従って、良いまとめ方といえる。理想的である反面、短い時間で結論を導かなければならない就活のグループディスカッションではあまり現実的な手法でない点がデメリットである。

判断の基準に合意してまとめる

GD参加者の各意見のうちどれが最も正しいかをいきなりまとめに行くのではなく、「何をもって正しい意見とするか」の基準において先に合意を形成するまとめ方。合意した判断基準の下、GD参加者が出した各意見や反論に対して議論を行うことで、その議論の結論を導いていく上でふさわしいかふさわしくないかの判断を積み重ねていく。

良し悪しの判断にGD参加者全員の合意が形成されているため、各主張の正しさにおいてもGD各参加者の合意を形成しやすい。また、合意した判断基準から各意見のふさわしさを判断するときに十分な議論が行われれば、納得感の高い結論を導くことも期待できる。更に、上の『目的と合っているかどうかでまとめる』方法と異なり、短い就活のグループディスカッションにおいても、十分に実践できる方法であるといえる。よって、良いグループディスカッションのまとめ方であるといえる。

まとめ

いかがだったろうか。グループディスカッションにおける合意形成の方法についてまとめる

グループディスカッションのまとめ方

《GDにおける悪いまとめ方》

多数決でまとめる
少数派の合意が取れず、内容と無関係に結論が決まる
時間を理由にまとめる
見せかけの合意の下、不十分な議論から結論が決まる
合意する要素だけ抜き出してまとめる
全体観には合意が形成できるが、具体的な各論にはできない。また、結論も抽象的で無難であり議論の必要性を感じない様な説得力の低いものになる可能性が高い

《GDにおける良いまとめ方》

目的と合っているかどうかでまとめる
「目的と合致している」という大義の下、合意が形成しやすい。また、各主張の目的を抽出する必要があるため、議論が十分になされ納得の行く結論を導ける可能性が高い。理想的だが、実践することは難しい。
判断の基準をきめてまとめる
「なにをもってふさわしいとするか」という判断基準に参加者の合意が形成されているため、最終的な結論にも各参加者の合意が得やすい。また、各主張を判断基準と照合する際に議論が十分になされれば説得力のある結論が導ける。短時間でも実践しやすい。

抽象度が高くイメージしづらい箇所も多かったとは思うが、実際の選考や練習を通じて上記のまとめ方が出来ていたかどうかを都度振り返ってほしい。また、とりわけグループディスカッションでリーダーを引き受けた際は、上記のまとめ方を強く意識して選考に臨んで欲しい。

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