グループディスカッションのリーダーの役割

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カテゴリ:GD対策
ES研究所 2016年03月09日
グループディスカッションのリーダーの役割

もくじ

  1. はじめに
  2. グループディスカッションのリーダーの役割
  3. チームのメンバーの意見を引き出す
  4. チームの合意を率先して形成する
  5. チームの議論を率先して前進させる
  6. グループディスカッションのリーダーの役割に対する誤解
  7. まとめ

1.はじめに

このページでは、「グループディスカッションのリーダーの役割と発言すべきこと」について解説する。ここでは

  • グループディスカッションのリーダーの役割は何か
  • グループディスカッションでリーダーはどう振る舞うべきか

について理解してもらえればOKだよ。

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2.グループディスカッションのリーダーの役割

グループディスカッションにおいてリーダーをやったというだけは評価はされない。グループディスカッションにおけるリーダーとして、そのグループが

  • 1. 限られた時間内に
  • 2. 参加者全員が合意する
  • 3. 納得性のある結論

を導く過程において、リーダーの役割を認識し、果たすことで貢献してはじめて評価される。

従って、リーダーを引き受けてグループディスカッションで評価を得たければ、まず、グループディスカッションにおけるリーダーの役割を再認識する必要がある。グループディスカッションにおけるリーダーの役割を3つにわけて説明する。

グループディスカッションにおけるリーダーの役割は次の3つに集約される。

  • 1.チームのメンバーの意見を引き出す
  • 2.チームの合意を率先して形成する
  • 3.新しい論点の形成を積極的に行う

1.チームのメンバーの意見を引き出す

グループディスカッションがゴールを達成するには、議論をしつくす必要がある。

議論をしつくされた状態になるためには、

■全参加者が言いたいことを言えている

ことが必要となる。

参加者の中には集団の議論においてあまり意見を言えなかったり、よく考えてまとまった後でないと発言が出来なかったりする参加者も居る。こういった発現量の少ない参加者の「内に秘めた意見」が議論において実は非常に重要であることも多い。そこで、

『◯◯ さんは、~~という論点に対して、どのようにお考えですか?』

等のフレーズで、発言量の少ない参加者の意見を引き出し、議論全体を活性化させていくのがリーダーの役割の1つである。これにより、特定の発言量が多い参加者の意見だけが片影された結論に着地することを回避し、“参加者全員が合意する結論”というグループディスカッションの成功条件を満たすことに繋がる。

2.チームの合意を率先して形成する

グループディスカッションは

  • 論点の共有
  • 議論の発散
  • 議論の収束
  • 結論の形成

というフローを小さく繰り返し、副論点に対する小さな結論への参加者の合意を形成していくことで前に進んでいく。言い換えると、合意が形成されなければいつまでも特定の議論がチームでなされることを意味し、議論は前にすすまず、時間内に納得的な結論にたどり着くことは難しくなる。そこで、

『今の議論を通じて分かろうとしていることは何か?』※現在の議論の論点は何か?

を理解し、この論点に対するチームの納得解を形成して次の議論に進むために、チーム合意を得るのがリーダーの役割となる。具体的には、議論が出尽くしたタイミングで

「では、『◯ ◯ とはどういうことか?』という論点に対しては、『◯ ◯ は□□である。なぜなら、~だからだ。』という認識であってますよね?」

といったフレーズを通じ、参加者全体の合意を形成し、議論を前に進めていくのがリーダーの役割である

3.新しい論点の形成を積極的に行う

“論点=分かろうとすること”なしに、議論が行われることはない。従って、

  • ■ 議論を出し尽くす
  • ■ 議論を前にすすめる

という両面において、論点を形成していくことは必要だ。上述した『チームの合意を率先して形成する』という役割を果たしたら、すぐさま『議論の新しい論点の形成に取り組む』ことが求められる。チームで「次に明らかにすることは何か?」について共通認識を形成することで、全参加者がどんな意見を言えば良いかを明らかにすることで意見を引き出し、スムーズに議論を前進できるように、新しい論点の形成を促すことがリーダーの3つ目の役割だ。具体的には、

「先程明らかにした『 ◯ ◯とは何か?』の次は、『■■とはどういうことか?』について議論するべきだと思うのですがどうでしょうか?」

といったフレーズを通じて、議論の新しい論点の形成の流れを積極的に作っていく必要がある。

3.グループディスカッションのリーダーの役割に対する誤解

繰り返しにはなるが、グループディスカッションのリーダーをやること事態は評価されない。リーダーをやることが、優秀であることやすなわち積極性や主体性等のスタンスを意味するものではないからだ。リーダーの役割を認識し、それを通じてチームで1つの納得感のある結論を得るための過程に、どれだけ貢献できたか?に応じて評価が下るのだ。

従って、

  • ■ やみくもに発言量が多くする
  • ■ 議論に対して自分の意見を押し通す
  • ■ 持論は展開せず「◯◯さんはどうですか?」を連発
  • ■ 発表者を強引に引き受ける

といった行動は、リーダーの役割を認識してはたすことでは全く無いことを理解して欲しい。

4.GDのリーダーの役割のまとめ

いかがだったろうか。以下に、グループディスカッションにおけるリーダーの役割をまとめる。

【GDのリーダーの役割のまとめ】

グループディスカッションにおいては

  • リーダーを引き受けること
  • が評価されるのではなく、
  • リーダーの役割を認識し、果たすこと

がなされれば、評価となる。

グループディスカッションにおけるリーダーの役割は次の3つに集約される。

  • 1.チームのメンバーの意見を引き出す
  • 2.チームの合意を率先して形成する
  • 3.新しい論点の形成を積極的に行う

上記の役割を理解し、果たすことを通じて、組織で1つの納得のいく結論を導く過程に貢献しなければならない。