もくじ
はじめに
ここでは『グループディスカッションの対策』と『グループディスカッションの対策がうまくいく条件』について解説する。このページでは
- 『グループディスカッションの対策はどう行えば良いか?』
- 『グループディスカッションの対策が機能する条件は何か?』
について理解してくれればと思う。
グループディスカッションの対策
グループディスカッションにおいて最も有効で、唯一無二の対策は『実践』である。これは、自転車に乗れるようになる時に、人が二輪車に乗れる原理を知ることからはじめるのではなく、まず乗ってみて転びながら覚えていったのと同様だ。
- どんなお題が出るか分からない
- 何分間で議論を行うか分からない
- どんな人が参加者になるか分からない
- 何人参加者がいるか分からない
等、グループディスカッションは本番になるまで不確定要素が多いため、
- ■ 原理原則を抑える
- ■ 出来るようになるまで実践する
以外に、グループディスカッションが出来るようになることは難しい。
《GDの原理原則を抑えるための参考記事》
GDを実践対策するときの条件→臨場感
グループディスカッションの対策を実践形式で行うときに、うまくいくための条件は
『本番環境の再現性』
に掛かっている。本番にいかに近い状態で行えるかが実践形式での対策の質を決定する。
本番に近い環境を作り出し、かつ、対策として価値のあるものにするには、
- ■知らない就活生と対策する
- ■動画を撮影して対策する
- ■成功条件を知るフィードバッカーをおいて対策する
これらの条件を満たす必要がある。
■ 知らない就活生と対策する
本番のグループディスカッションにおいて知人が参加者となる可能性は低い。従って、グループディスカッションの練習は見知らぬ他人と行う方が良い。すでに知っている学生と対策を行うと、他の参加者がどんな人間かという本番では織り込まれない情報を織り込んだ形で議論を行うことになるから、あまり再現性が高いとは言えない。そこで、
- ■その人のことはあまり知らない
- ■自分と能力が近い
就活生と行うことをおすすめする。実現性は低いが、人材企業が行っているイベント等への参加を通じてこうした機会に触れることは十分に可能だろう。
■ 動画を撮影して対策する
スマートフォンなどを使って”GDの動画を録音する””GDの議論を録音する”ことを通じて、GD終了後に見直し、”自分たちのグループディスカッションがどうだったのか””議論の過程に自分が貢献しきれていたか”を振り返る。
振り返りの中から課題点を見出し、もう1度議論をおこなうことで『PDCAサイクル』を回し、成長を促進する。漠然と実践形式での対策を行っていても、無意識下でPDCAサイクルはまわしている。ただ、これを意識化し、言語化していくことでより質の高いものにし、ひいては、グループディスカッションにおける能力をより高く、より速く開発していくことに繋がる。
■ 成功条件を知るフィードバッカーをおいて対策する
成功条件を知るとは、
- 『何がどうなったらそのGDが成功なのか?』
- 『何がどうなったら参加者がそのGDに貢献したと言えるのか?』
について理解した人間に評価者として立ってもらい、グループディスカッションに対するフィードバックをもらう。先に述べた動画撮影だと、振り返った時に「課題」として捉えるポイントが間違ってしまう可能性がある。
しかし、成功条件を知っているフィードバッカーであれば、
- 『その議論の何が問題だったのか』
- 『議論に対してあなたの言動のどこが問題だったのか』
を解決策まで含め明確に指摘することが出来る。やみくもに友人や先輩を立てても、間違ったポイントや抽象的で改善につながらないポイントを課題として指摘されてしまう可能性があり、対策を有効なものに高めてはくれない。
また、動画撮影と組み合わせることで、フィードバッカーが具体的にどの言動をもって課題としているのかを分かることが出来る。
まとめ
いかがだったろうか。グループディスカッションの対策の方法をまとめる。
《GDの対策の方法》
グループディスカッションは複合的な不確定要素が多く、また、複数の人間が必要なため対策の難易度が高く、対策が不足しがちだ。しかし、一度勝ち方を身につけてしまえば劇的に通過率を高めることができる。実践的な対策を通じて、きちんと対策を講じることをすすめる。