入社後のキャリアプランの書き方と5つのパターン(例文あり)

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カテゴリ:ESの質問と回答集
ES研究所 2024年02月06日

もくじ

  1. はじめに
  2. なぜキャリアプランを聞くのか
  3. 入社後のキャリアの一般的なパターン
  4. 時系列に落とし込んでいく
  5. まとめ

1. はじめに

ここでは『入社後のキャリアプランの書き方』について解説する。このページでは、

  • 入社後のキャリアプランのパターンにはどのようなものがあるか
  • 入社後のキャリアプランはどうかけばよいか

について理解してもらえればと思う。

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2. なぜキャリアプランを聞くのか

まずは人事が就活生にキャリアプランを聞く目的について考える。人事には3つのノルマがあるため、

  • ■ 優秀で自社に合う
  • ■ 内定出したらちゃんとくる
  • ■ すぐやめない

人材を探している。上記の条件にあてはまる就活生かどうかを判断するために、

  • ◯ 自分の人生についてちゃんと考えているか
  • ◯ 自社の特徴を踏まえてキャリアを描けているか

等を査定している。優秀な人は自分のキャリアプランを主体的に設計できているだろうし、説明されたキャリアプランが自社での実現が難しい場合は、自社のことをよくしらないか、間違って理解しているかのどちらがだと考えられる。

参考記事:『人事の3つのノルマから見えてくる3つの内定条件』

3.入社後のキャリアの一般的なパターン

入社後のキャリアプランの答え方が分からない大きな原因として、そもそも社会にどのようなキャリアプランが存在するのかを知らないということが考えられる。そこで、一般的に社会人がどのようなキャリアを積んでいるのかを5つのパターンに大別して説明する。

一般的なキャリアプランの5パターン

一般的なキャリアプランのパターン

■ プレイヤー(営業)

通常の文系就職の場合、入社してから9割の人材は営業に配属となる。顧客に最も近いところで、『売上目標』という明確な指標のもと行動する。社外の人と関わるため、礼儀作法やマナー等をきちんと行うことや、時間・納期厳守等の基本行動が養われ、目標達成のプロセスを自ら考え、実践していくことで自走できる人材へと成長していく。企業のビジネスモデルや風土によってどの程度の期間プレイヤーに位置づけるかは変化するが、以下4つのキャリアの土台となる部分であり、プレイヤーとして一定以上の成果が出せなければ次のキャリアへのステップアップは難しい。

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■ ハイプレイヤー

個人として高い成果をあげ、小回りを活かしながら社内外の様々な人々を巻き込みながら新しい価値を創り出していくのがハイプレイヤーである。単に営業成績が良いだけではなく、豊富な知見と経験を活かして顧客に入り込み、本質的な課題を抽出して、自社商品を活用した新しい価値を生み出していくことが求められる。新しい価値とは自社商品の新しい活用事例の創造や、顧客の課題に基づいた新しい商品の開発提案などである。プレイヤーからハイプレイヤーのキャリアを経てマネージャーへと転身する人もいれば、ずっとハイプレイヤーとして個別にキャリアを積み続ける人ある。

■ マネージャー

高い成果をあげてきたノウハウを体系化し、後任のメンバーたちを育成しつつ、組織として事業や顧客に対してどのような価値を提供していくのかを考え、動かしていく役割がマネージャーである。経営ボード(役員以上)から要望される業務内容に対して、自分が任されたメンバー等の人的資源の使い方を考え、組織全体としての成果にコミットすることで成長を図っていく。事業や一度マネジメントを経験した上でスタッフやハイプレイヤーとしての活躍を期待されることもある。

■ スタッフ

スタッフとして成果を求める過程で積み上げた現場感覚や営業の知見をもって、社内の改善や事業を作ることを役割として持つ。具体的には、人事部や商品企画部、マーケティング部、広報部などがこれに相当する。営業と異なり彼ら単体で売上を生むことはできないが、組織全体としての売上を最大化するために、また、業務が健全・合理的に運営されるために必要な役割となる。

■ グローバル

日系企業の多くは少子高齢化によって海外進出を余儀なくされている。プレイヤーとして一定の成果と成長を納めた人材の中から、海外志向で語学力に長けた人材を海外事業へ送り出す。現地で行う業務が、営業的なものになるのかスタッフ的なものになるのかは企業によるが、国内で結果を出すよりも遥かに難しく、国内でのプレイヤーにおける一定の成長が見られない中でグローバルへ送り出すことは難しい。

4. 時系列に落としこむ

以上の役割を5年後、10年後という時系列にのせることでキャリアプランとしての説得力を高めていく。例えば、

まずはプレイヤー(営業)として高い成果を求めることで成長し、顧客・市場・商品の理解を高める。5年後には、ハイプレイヤーとして既存商品の売上拡大に最も貢献するとともに、顧客や市場との接点を活かして新しい事業や商品の開発を社内に提案・実装できる人材になりたい。その上で、10年後には、プレイヤーとして培った経験を体系化し、組織として市場や顧客にどう価値を提供していくかに向き合うことで新しい成長を図っていきたい。

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といった様に、具体的な情報を加えることで、自らのキャリアプランをきちんと考えていることを人事に伝えることができる。このとき、

■ なぜ上記のキャリアを上記の順番で積み上げたいのか?

についての回答も考えておかなければならないことに注意して欲しい。

5. キャリアプランの書き方のまとめ

いかがだったろうか。キャリアプランの書き方と答え方についてまとめる。

【キャリアプランのパターン】

■ プレイヤー(営業)
→ 全ての業務の基礎を学ぶ
■ ハイプレイヤー
→ 営業だからこその価値創出
■ マネージャー
→ 組織としての価値提供に向き合う。
■ スタッフ
→ 社内や中長期の価値にこだわる
■ グローバル
→ 海外でプレイヤーとしての成長を活かす

 

基礎としてプレイヤーでの活躍を前提とし、どのキャリアをどの順番で積み上げていくのかを整理し、時系列に落としこむことで説得力の高いキャリアプランを作ることが出来る。

後悔のない就活、後悔のない社会人人生を歩むために、自らのキャリアプランを考え、言語化しておくことは重要だ。単に就活のためと思わず、自身の人生をより豊かにするために上記のパターンを参考にしながらキャリアプランを考えて見て欲しい。