1.はじめに
こんにちは。エントリーシート研究所の見谷です。就活って情報を集めるのに苦労しますよね。そして、私は集めた後も苦労しました。理由は、せっかく集めた情報を処理するのに、背景知識が足りなすぎて大量の時間がかかったからです。集めた情報の意味がよくわからないんです。そこで、今回は就活生として抑えておきたい用語をまとめ、皆さんの情報処理速度を格段に上げるお手伝いを出来たらなと思います。是非ブックマークしてください。是非。
2.用語一覧
ここからおさえたい用語までジャンプしちゃいましょう。
3.就活生が知っておきたい経済用語解説
■上場
上場とは、証券取引所で株式が売買されるようになることです。上場することで、投資家が興味を持ってくれればいつでもどこでも株を購入してもらえるようになるので、これにより資金調達がしやすくなります。しかし、上場すると企業は株主の意見を受け入れる必要があるため、経営の自由度が下がってしまう可能性があることもおさえておきましょう。
■GDP 経済成長率
Gross Domestic Product(国内総生産)の略で、「国内で新たに生産されたサービスや商品の付加価値の総額」とよく説明されますが、この説明で納得する人いるのでしょうか…。これを言い換えますと「日本人が日本で働いて儲けた額の合計」となります。つまり、この指標から日本人が日本で働いた稼ぎの増減が分かります。なので、よくこの指標がニュースで取り上げられる訳なんですね。
これに準じて経済成長率という指標があります。国の経済規模が、1年間でどれほど拡大もしくは縮小したのかを示す割合のことです。経済成長率は名目 (時価表示→物価の上昇を考慮しない) と実質 (一定時点の不変価格表示→物価の上昇を考慮する) の2通りの表示法がありますが、物価変動を除去した実質成長率を採用するのが一般的です。
■為替(外国為替)
為替とは一言で言うと、「通貨の交換のレート」です。ニュースでよく耳にする「1ドル=120円」とは、「1ドルが円に換算すると120円の価値がある」という意味です。この120円という数字が上がると「円安」、下がると「円高」と言われます。
例 1ドル=140円になった場合
「1ドルが円に換算すると140円の価値がある」という意味になります。つまり、円の価値が低くなっており、円安と言えます。円の価値が下がる円安は輸入品が高くなり、輸出品は安くなります。
例 1ドル=100円になった場合
「1ドルが円に換算すると100円の価値がある」という意味になります。つまり、円の価値が高くなっており、円高と言えます。円の価値が上がる円高は輸入品が安くなり、輸出品は高くなります。従って、輸入に頼っているものを原料・材料とする企業の利益は減り、輸出で売上を立てている企業の売上・利益は増えます。
■M&A
企業の合併、買収のことです。ここではメリットやデメリットについてご説明致します。株式の50%以上を取得すると会社を買うことが出来ます。
M&Aのメリット
- ・既存の企業を買収することで、売上や利益を急速に伸ばすことができる。また、その企業が持っている資産(ヒト・モノ・情報・技術)を手に入れることができ、既存事業とのシナジーを図っていける。
- ・事業に新規参入する際に0からスタートするよりも、コストを抑えながら成功確率も高めることが出来る。
引用:『1日3分で身につけるMBA講座』
http://www.mbasolution.com/onepointmba/lesson43.htm
M&Aのデメリット
- “・買収される企業の負の部分を発見できずにM&Aを行うと、投資の割に成果が上がらない危険性がある。”
- “・企業文化の違いから人が融合せず、効率化をかえって損なう可能性がある。”
引用:『1日3分で身につけるMBA講座』
http://www.mbasolution.com/onepointmba/lesson43.htm
■BtoB BtoC
BtoB はBusiness to Businessの略であり、顧客が法人であるビジネスを指します。例を挙げれば、素材・部品メーカーや商社などです。ビジネスの相手が法人であるため、生活者にはあまり認知度がありません。
BtoCはBusiness to Consumerの略であり、顧客が消費者であるビジネスを指します。例を挙げれば、食品メーカーやコンビニや家具など店舗を持つ企業などです。このような企業は消費者に認知されないと商品が売れないので、よくCM広告を打ち出しています。従って、生活者に対する認知度が高いです。
■経常利益 営業利益
営業利益=売上総利益-販管費
営業利益はいわゆる「粗利」のことです。販管費とは、売上を支えた管理活動のことを指し、正式名称は「販売費及び一般管理費」と言います。
・経常利益=営業利益+営業外利益-営業外費用
“経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のことです。これはどういうことかと言うと、本業の儲けを営業利益といい、それ以外を営業外利益といいます。例えば、本業が製造業であっても、保有する不動産から家賃収入などを得ることがあり、経常利益には本業の利益以外に家賃収入なども含まれます。つまり、毎年どれくらい稼げているかという指標になります。”
引用:SMBC日興証券
http://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ke/J0043.html
■選択と集中
“事業を複数展開している企業において、自社の得意な事業に経営資源(ヒト・モノ・カネ)を集中的に投下する戦略のことを言います。事例を挙げますと、日立は新興国企業で赤字を出していた家電事業から撤退し、社会インフラなど企業向けビジネスに絞り見事成功、株価は5年で3倍になりました。”
引用:MONEY VOICE
http://www.mag2.com/p/money/3438
簡単に言うと、「有限な経営資源を、何に入れるかを決めること」ということです。
■内需 外需
内需=国内の需要、外需=海外の需要のことです。いまの日本は人口が減少しています。従って内需が縮小することは避けられません。なので、企業は外需の獲得に奔走しています。たまに面接で「弊社は今後どうすればよいと思いますか」という質問があるので、内需と外需の話で分けてそれぞれの解決策を回答するのもいいかも知れませんね。
■キャッシュフロー
キャッシュフローとは「現金の流れ」です。例を挙げますと、
“営業活動によるキャッシュフローというのは事業活動を通じて実際に稼いだお金のこと、投資活動によるキャッシュフローとは設備投資などに伴うお金の流出のこと、財務活動によるキャッシュフローとは、借金(返済)などに伴うお金の流入(流出)のことをいいます。”
■アベノミクス
安部内閣がデフレ脱却のために考案した、「3本の矢」を柱とする経済政策(2012年12月に誕生)のことです。「3本の矢」とは公共事業・金融緩和・成長戦略で構成されています。
公共事業では、積極的に道路などを作ってお金の回りをよくしていこうという狙いがあります。金融緩和では、お金を借りやすくすることでお金回りをよくしたいという意図があります。どうやっているかと言うと、日銀が民間銀行の国債を大量に買い取ることで、民間銀行がお金を貸しやすくしています。成長戦略とは、企業が更に利益を上げるために規制緩和を行ったり、新産業を支援するという戦略です。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。ひたすら用語の説明になってしまいましたが、就活のみならずこれから社会人になるにあたっても必要な知識になると思うので、是非おさえておきましょう。就職活動をしながら分からない経済用語があれば調べる癖をつけて、リスト化しておくことをオススメします。また、覚えることができたら、他人に説明することでより知識が定着しますのでやってみて下さい。あ、ブックマークをお忘れずに。笑