もくじ
1. はじめに
このページでは『就活のグループディスカッションのコツ』について解説する。このページでは
- 『就活のグループディスカッションのコツは何か?』
- 『就活のグループディスカッションのコツを実践で活かすにはどうすればいいか?』
を理解してくれればと思う。
2. 就活のグループディスカッションのコツ
グループディスカッションの全体像を知る
人は、知らないこと、分からないことが出来ることはない。
まずはグループディスカッションのコツの大前提としてグループディスカッションの
- 1.【GDのゴールと流れ】
- 参考:『グループディスカッションのゴールと進め方』
- 2.【GD評価基準】
- 参考:『グループディスカッションの評価ポイント』
を理解することをおすすめする。グループディスカッションは何がどうなったら成功と呼べ、その過程において、採用担当者はどんなところから議論への貢献の是非を判断しているのかを理解していることで、以下に解説する“グループディスカッションのコツ”の意味をより理解し、実践で有効に使えるだろう。
見た目を良くして臨む
特に選考フローの序盤にグループディスカッションがある場合、見た目や雰囲気によるスクリーニングを行っている可能性が高い。ESや履歴書の写真だけでは判断できない、その人の
- ・見た目
- ・雰囲気
を判断し、一気にふるいにかけるために、面接ではなくグループディスカッションを選考手段として用いている企業は少なくない。
- ・服装
- ・髪型
- ・肌
- ・化粧
に気をつけて、人事から『見た目が良くないな』『自社とは雰囲気があわないな』という評価を下されないように注意する必要がある。
※ここでいう見た目とは、容姿の端麗さではなく清潔感や覇気の有無を言う。
結論から話す
議論の時間は有限である。最小限のやり取りで納得の行く結論にたどり着くためには、また、自分の意見を論理的に(誰が聞いても納得できるように)他者に伝えるためには、「まず結論から話す」ことが求められる。これを実践するだけで「言ってることが分からない」という事態に陥る可能性が小さくなり、
- ・論理性の欠如
- ・発信力の欠如
等のマイナス評価を回避できることが期待できる。
他人の話をさえぎらない
グループディスカッションを通じて得られる結論は参加者“全員”の合意を必要とする。(参考:『グループディスカッションのゴールと進め方』)従って、参加者全員が『言いたいことを言えている』状況が必要だ。発言することが苦手だからといって、その人の主張や考えが議論に対して必ずしも価値が無いとはいえない。
上記を理解しているのであれば、他者が自分の主張を述べているときに、さえぎって自分の主張を展開するようなことはしない。他の参加者の発言中に、積極的傾聴が行えているかどうかも、『対応力』の観点から評価されている。(参考:『グループディスカッションの評価ポイント』)
相手の意見は一度受け止める
人は自分の意見を否定されて良い気分になることはない。仕事は人と人で行うものなので、一流のビジネスマンは論理的な正しさだけではなく協働者の“感情”まで視野に入れて仕事をこなす。『対応力』の観点(参考:『グループディスカッションの評価ポイント』)から、相手の意見を否定するときはまず、受け止めてから行うことをすすめる。この時、「イエスバット(Yes,but)法」と言われる話法を使うと良い。
『確かに~ですが、しかし、~ということは無いでしょうか?』
といったフレーズを用い、一度相手の意見を受け止めた上で、質問の形式を取ることで自分の主張を押し付けず、他の参加者の意見を引き出すことができる。
批判や受け止めの後には持論を言う
他人の主張に批判・反論を行ったあとや、『確かにそうですね。』といったフレーズで受け止めた後には、必ず自分がどう思うかという自分の主張を議論に投げること。これを行わないと、参加者としての価値を議論に提供しているとはいえず、
- 課題達成意欲
- 発信力
が低いと判断されかねない。自分の意見を展開するとき、自分の意見風にそれまですでに話されたことを言葉を変えて繰り返しているだけという状況に陥らないように注意することが必要。
常に論点に立ち返る
議論は常に論点にはじまり、論点に終わる。論点とは「分かろうとしていること」であり、常に質問の形をしている。今分かろうとしていることは何なのかを踏まえて議論を発散させなければ、いつまでたっても結論を導くことは出来ず、また、導けたとしても、テーマからズレた結論を導いてしまうという事態に陥りかねない。
- 白い紙
- ノート
- ホワイトボード
等に論点を書き出しておき、常にそこに立ち返って議論を行える様にしよう。
個別最適ではなく全体最適を考える
限られた時間の中で結論にたどり着かなければいけない中で、議論を行っていると枝葉末節な論点にこだわってしまう参加者が発生することもある。この時、優先度や最終結論への影響度が低い論点に対しての最適解にこだわるのではなく、与えられたテーマから形成した論点に対する納得解を求めるという全体最適を目指して議論を運営しなければならない。
3. まとめ
いかがだったろうか。グループディスカッションのコツについてまとめた。
ただ、これらのコツは
- ■ グループディスカッションの全体像
- ■ グループディスカッションの評価基準
を理解してはじめて実践で使えるものになる。論理的思考のはなしなのでどうしても抽象度は高くなるが、きちんと理解した上でこれらのコツを実践に活かしてほしい。
また、分からないことは出来ないが、分かるだけでは出来るようにはならない。実践的な対策を通じて、PDCAサイクルをまわさなければ本当にグループディスカッションは出来るようにはならない。