グループディスカッション(GD)の進め方とゴール

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カテゴリ:GD対策
ES研究所 2016年03月16日

もくじ

  1. はじめに
  2. グループディスカッションのゴール
  3. グループディスカッションの進め方
    • 時間配分の計画
    • 論点の形成
    • 議論の発散
    • 議論の収束
    • 結論の形成
    • 発表
  4. まとめ

1.はじめに

このページでは「グループディスカッションの進め方とゴール」について説明する。ここでは

  • ■ グループディスカッション(GD)の進め方はどのようなものか?
  • ■ グループディスカッション(GD)のゴールは何か?

について理解してもらえればと思う。

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2.グループディスカッションのゴール

グループディスカッションのゴールとは何かを

  • グループディスカッションに参加する個人としてのゴール
  • グループディスカッションを行うチームとしてのゴール

に分けて定義する。

グループディスカッションを行う個人としてのゴール

これは、ディスカッションを通じ、チームで1つの結論を導くことに貢献することにある。『グループディスカッションの評価ポイント』で詳細は説明するが、

  • ■ 論理的思考能力
  • ■ 1対複数でのコミュニケーション能力
  • ■ 役割を認識し、果たす力

を駆使して、「集団で1つの結論に合意するプロセスに貢献すること」が個人としてのグループディスカッションにおけるゴールとなる。

グループディスカッションを行うチームとしてのゴール

GDのチームとしてのゴールは

  • (1)時間内に
  • (2)参加メンバー全員が合意する
  • (3)納得感のある結論を導くこと

である。

仕事に期限はつきものだから時間を超えることは許されない。また、多数決等の強引な手法で結論を導くこともビジネスの実務においてはあってはならない。更に、当然だが、最終的に導いた結論は、課されたお題に対して誰が聞いても「確かに」と納得できるような品質でなければならない。

グループディスカッションにおいては

  • 結論の導き方(参加者の合意の取り方)
  • 導いた結論の品質(結論の確からしさ)

の両方が重用になる。特定の人物が高度な結論を導くだけではダメだし、皆で合意した結論が課されたお題からそれた内容や論理性を欠いた内容であってはダメだ。

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションの進め方は以下の様になる。

グループディスカッション(GD)の進め方の図解

グループディスカッションの進め方

GDの進め方1:時間配分の計画

グループディスカッションでは「有限な時間内に」確からしい結論を導かなければならない。1秒でも所定の時間を超えることは許されないため、まず、事前に議論の各過程でどれだけの時間を使うかを決める。グループディスカッションにおける時間配分は、時間配分を決めるだけでなく、「時間配分を意識し、守りながら進めていくこと」が重要なので注意。

GDの進め方2:論点の形成

論点とは「分かろうとすることを導くための質問文」のこと。課されたお題(テーマ)に対して、グループディスカッションを通じて何を明らかにするのか(主論点)を決定する。また、その主論点の正しさを導くため明らかにしなければならないこと(副論点)も明らかにする。この時、各論点は必ず質問文の形にすること。そして、この論点(分かろうとしてること)を間違えると、この先の議論は全て無駄なものとなるので、厳密に決定すること。

GDの進め方3:議論の発散

定めた各論点に対して、出来る限りの情報や意見、それに対する反論を出す。いかに、質の高い情報・意見を、いかに沢山の量を出すかが重要。この時、意見を出さなければ議論へ参加していないとみなされ評価が劇的に下がるので注意。また、意見・情報・反論を自分から主張するだけでなく、他者から引き出す力も重要で評価されている。議論の発散のフェーズにおいては、“まとまりのなさ”は気にしなくて良いが、常に「論点(分かろうとしてること)」に立ち返りながら発散を行い、論点から議論が大きくそれることを回避しなければならない。

GDの進め方4:議論の収束

発散を通じて得られた情報や意見を、比較や構造化を通じ、整理していく。テーマに対する結論に向けて、参加メンバー“全員”の合意を得ながら収束作業を行う必要がある。合意を行うときに「結論としてどの意見・情報がふさわしいか」をいきなり決めにかかるとなかなか議論がまとまらないので、「なにをもって結論に対し“ふさわしい”とするか」の判断基準(決め方)から決めにいくことでスムーズな収束を行うことが出来る。

決め方についての記事は『グループディスカッションの合意の形成方法』

GDの進め方5:結論の形成

収束させた議論を、最初に定めた論点の解答文となる様に言語化する。最初に設定した論点がYes/No型の質問文なのか、5W2Hのどの要素に対する質問文なのかに応じて、最終的に導く結論の形式を整える。

進め方6:発表

グループディスカッションによっては、議論を終えた後、代表者1名が発表を行う。発表においては議論で導いた結論を、はきはきとした声で堂々と行えば良い。時々、「発表を行うことが評価に繋がる」と発表に躍起になる就活生もいるが、すでに勝負はついている。グループディスカッションの評価は、「チームで1つの結論を導く過程にどれだけ貢献できたか」で決まるのだから。

3.グループディスカッションのゴールと進め方のまとめ

いかがだったろうか。

グループディスカッションのゴールと進め方についてまとめる。

《グループディスカッションのゴール》

個人のゴール
→チームで1つの結論を導くことに貢献すること
チームのゴール
→時間内に、参加者全員の合意する、納得的な結論を導くこと

《グループディスカッションの進め方》

  • 1.時間配分の計画
  • 2.論点の形成
  • 3.議論の発散
  • 4.議論の収束
  • 5.結論の形成

以上がグループディスカッションのゴールと進め方の全容だ。グループディスカッションとはどのような活動かということを理解するだけで他の就活生には大きく差をつけることができるはずだ。あとはこれを実践で活かし、自分なりの勝ちパターンを築きあげてほしい。

この記事の続きは

グループディスカッションの評価ポイントと基準

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GDの流れを変えるキラートーク9選