就活生が行くべきインターン、就活生が行ってもリターンが少ないインターン

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就活とインターン
2016年01月06日

就活のインターンに参加するかどうか

もくじ

  1. はじめに
  2. インターンってそもそもなんだろう
  3. 企業と学生の本音
    1. 何が目的なのか
    2. インターンの種類
    3. インターンを見つけてみよう
  4. 安直なインターンへの応募はリスク
  5. まとめ

1. はじめに

こんにちは!エントリーシート研究所の伊藤です。採用選考開始が後ろ倒しになったために、インターンに意識が向いている就活生が増えています。今回はこの時期のインターンの参加是非について、自身の経験と併せてお伝えしていきます。

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2. インターンってそもそもなんだろう

インターンとは、一言で言うと「就業体験」です。学生が参加する本来の目的は、企業の実際の業務に携わり、仕事の経験を積み職業選択や将来に役立てるという点にあります。もちろんこれは建前で、実際は良い学生がインターンにいれば採用に向けてガンガンアプローチをかけます。また、企業が開催する大きな目的は、自社のPRやミスマッチを減らすことにあります。相互にメリットがあるうえ、就職活動の後ろ倒しにより開催企業も参加者も増加しています。そこで今回は、「インターンに対する、企業と学生両者の本音」について書こうと思います。

3. 企業と学生の本音

3-1. 何が目的なのか

先ほど述べた「目的」は建前の場合も多いです。実際は次のような本音があります。
企業側:

  1. 優秀な学生と早期に出会い、囲い込んで採用したい
  2. 早い段階から学生に門戸を開き、自社へ応募する母集団を増やしたい

学生側:

  1. 人事の目にとまることで、就活を早く、有利に進めたい
  2. 本選考の練習がしたい
  3. 社会人の人脈を作りたい

  以上を踏まえて、次に述べる「インターンの種類」と共にコメントしていきたいと思います。

3-2. インターンの種類

種類としては大きく次の4つです。これを考える上で軸となるのが、短期か長期か、有給か無給かの2点です。
インターンの種類
このうち、良く開催されるものが「短期無給インターン」、「長期有給インターン」の2つです。
更に今回は、先ほど述べた「学生と企業の本音」をふまえて4段階評価を作ってみました。

<学生側>

  • 【スキルがつく】…実務に役立つスキルがつくか
  • 【人脈が作れる】…社員や学生との新しい人脈が作れるか
  • 【参加しやすい】…拘束時間が短いか、選考がないか

<企業側>

  • 【囲い込み】…優秀な学生と早期に出会えるか
  • 【自社 PR】…自社をより多くの学生にPR出来るか
  • 【コスト】…インターン開催に際する準備や、社員の拘束時間

  

実際にインターンをパターンに分けて見てみる

① 短期無給型

  • <学生側>
  • 【スキルがつく】☆
  • 【人脈が作れる】☆☆
  • 【参加しやすい】☆☆☆☆
  • <企業側>
  • 【囲い込み】☆
  • 【自社 PR】☆☆☆☆
  • 【コスト】☆

…「1dayインターン」などが当てはまります。このインターンは正直のところ、参加する必要はないと考えます。なぜなら、終日型企業説明会とほぼ変わりないからです。
企業のメリットとしては、「1dayとはいえインターンに応募してくるような志望度の高い多くの学生にPRができる」点があります。しかし、学生としては「企業との接点は持てず、業務も体験できない」とデメリットの方が大きいです。私自身5社参加しましたが、実務の体験ができた企業は1社もありませんでした。また、これといった選考における優遇もありませんでした。

② 短期有給型

  • <学生側>
  • 【スキルがつく】★★★☆☆
  • 【人脈が作れる】★★☆☆☆
  • 【参加しやすい】★★★★☆
  • <企業側>
  • 【囲い込み】★★☆☆☆
  • 【自社 PR】★★★★☆
  • 【コスト】★★★☆☆

…開催は少ないですがおすすめです。1週間程度のプログラムで、給与が支払われるタイプのインターンです。
学生としては、長期に比べ参加しやすく、給与があるというメリットもあります。しかし、長期のインターンに比べると社員との関係構築は少ししづらいでしょう。
外資系企業や堅い業界(金融、インフラ系など)の場合、インターン生からの優遇ルートがかなり多いため強く志望する場合は参加すべきです。

③ 長期無給型

  • <学生側>
  • 【スキルがつく】★★★☆☆
  • 【人脈が作れる】★★★★☆
  • 【参加しやすい】★☆☆☆☆
  • <企業側>
  • 【囲い込み】★★★★☆
  • 【自社 PR】★☆☆☆☆
  • 【コスト】★☆☆☆☆

…いわゆる”タダ働き”が多いようです。1ヶ月程度のプログラムで、実務を経験できるという説明でしたが作業内容は清掃のみ、というニュースが昨年度ありました。こういった企業は少ないとは思いますが、参加する前によく確認すべきでしょう。私は1社このタイプに参加し、期間中ずっとパートの方と同じ作業をしていました。今では後悔しています。

④ 長期有給型

  • <学生側>
  • 【スキルがつく】★★★★☆
  • 【人脈が作れる】★★★★☆
  • 【参加しやすい】★☆☆☆☆
  • <企業側>
  • 【囲い込み】★★★★☆
  • 【自社 PR】★★☆☆☆
  • 【コスト】★★★★☆

…おすすめです。ベンチャー企業などでは3ヶ月以上の長期に亘る場合もあります。企業としては優秀な学生との関係構築、入社後の即戦力化も見込めますし、学生としても給与をもらいながら、社会人との接し方を含めたスキルを身に着けられます。
しかし、参加中は他のタイプのインターン生よりも責任の重みを感じる機会が多くなる場合もあるでしょう。

3-3. インターンを見つけてみよう

インターンは次のようなサイトから探せます!

4. 安直なインターンへの応募はリスク

では、志望企業でインターンが開催されていたらすぐに参加すべきなのでしょうか。答えは「一旦立ち止まるべき」です。安易なインターンへの応募は、企業に悪い印象を与え、みなさんのキャリアの選択肢を狭めてしまう可能性も含んでいます。例えば、エントリーシートや面接で、あまりにも出来が悪かった場合は、その印象が残り就活本選考時に不利になることがあります。焦って応募するより、万全に準備を整えて本選考に挑むほうが良いこともあります。
また、数日や1週間程度のインターンではESのネタとして使うには弱いので、いわゆる就活のネタづくりとして行くこともオススメできません。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。インターン参加にはメリットもありますが、デメリットも存在します。参加する場合は「自分が何を目的として参加したいのか」を考え、それにマッチしたインターンに参加してみてください。参加しない場合も、残り限られた学生時代の中で、今何に注力すべきか考え、有意義な学生生活を送ってくださいね。