【業界研究】組織コンサルティング篇

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人材業界
2016年01月06日

組織コンサルティング

もくじ

  1. はじめに
  2. 組織コンサルティングに求められる能力
  3. 組織コンサルティング業の代表的な企業
  4. まとめ

1.はじめに

こんにちは。エントリーシート研究所の見谷です。このシリーズもいよいよ大詰めになりました。感慨深いです。今回は組織コンサルティング編です。まずは簡単におさらいをしておきましょう。

組織コンサルティングの目的は組織の力を最大化することにあります。では具体的に「誰にどのような価値を提供しているか」と言うと次の2点になります。

組織コンサルティング

・企業に対し、組織の潜在能力を最大限に引き出すための課題と、それを解決する施策を考え実行する

・その企業で働いている人々がモチベーションを高く、能力を発揮して働くことを支援する

まだ業界理解編(URL)をチェックされていない方がいらっしゃいましたらこの機会に是非ご覧下さい。

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2.求められる能力

本題に入る前にもう少し仕事のイメージを膨らませていきたいと思います。組織コンサルティングを通じて改善される主な項目として、評価制度・教育制度・採用・風土改革など挙げられます。例えばクライアントから「社員が個々の数字だけを追い求めているので、もっと組織の力を引き出したい」という要望があったとします。これに対し、組織コンサルティングでは評価制度の改革案として、「個々の数字に加えて、チームの数字も達成出来れば特別報酬を与える制度」を提案する等を行います。これによって、同じチームの社員同士で情報やスキルの共有が行われ、組織の力を引き出すことが出来ます。実際にこういったことを実現するのはそんなに簡単な話では無いため、しっかりと制度が内在するようにクライアントと伴奏していくのも組織コンサル会社の仕事の一つです。

では本題の求められる能力ですが、主に下記2つです。

1.本当の組織の課題を発見する力

取り組んでいる業務、成し遂げたいビジョンに対して、対峙している組織に何が欠けているのかを見定める力です。クライアントは往々にして表面的な課題にしか気付けていない場合が多いです。(本質的な課題に辿りつけていれば、組織コンサルの力を借りるまでもありません。)例えば、クライアントが「社員のモチベーションが低い」ということを課題と認識していたとしても、社員やマネージャー、経営層へのヒアリングを重ねていった結果「ビジョンが浸透していない」「給与制度に個人の頑張りが反映されづらい」「末端社員の裁量が小さく主体性を存分に発揮できない」等のより入り込んだ課題の中から、本質的な課題が洗い出されていきます。こういった課題を捉える力が、組織コンサルとして成果を上げる上で求められる力です。

2.仕組みを定着させる力

自身の組織改善提案が採用されたとしても、それを組織に定着させなければ、組織は変わらず、成果は上がりません。自分が考えた仕組みを組織に定着させるために、“何を持って解決・改善とするのか”を自ら考え出し、指標をとって、モニタリングを行っていくことが求められます。もちろん、モニタリングしていく中で指標の改善が望ましくない場合は、新たに”何故、指標は改善されないのか?”という問のもと、新しい課題を探りにいかなければなりません。

3.組織コンサルティング業の代表的な企業

リンクアンドモチベーション

リンクアンドモチベーション

  • 売上 289億円
  • 従業員数 175人
  • 平均年収 600~800万(vokersより)
  • 創立年 2000年

リクルートマネジメントソリューションズ

リクルートマネジメントソリューションズ

  • 売上 112億1800万円
  • 従業員数 374名
  • 平均年収 600~1000万(vokersより)
  • 創立年 1989年

alue

RMS

  • 売上 13億円
  • 従業員数 78名
  • 平均年収 約600万(vokersより)
  • 創立年 2003年

4.まとめ

いかがだったでしょうか。今まで紹介してきた業種と最も異なる部分は、求職者ではなく、その企業で働いている人たちを支援するという点です。仕事を探している人/人材を獲得したい企業を支援するのではなく、”人の「働く」という行為そのものをもっと支援したい”という人に向いているのではないでしょうか。業界理解編で私が書かせて頂いた「誰にどのような価値を提供したいか」という側面で考えてみると、自分がやりたい仕事を見つけられるかもしれません。もちろん、とにかく色んな企業の選考に参加してみるのもオススメです。人材業界に行きたい方、気になってきた方、応援しております。では。