【業界研究】GREEとDeNAの特徴と面接の傾向

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IT業界
2016年01月19日
DeNAとGREEの企業研究

もくじ

  1. はじめに
  2. GREE、DeNAそれぞれの成り立ち
  3. 田所浩二が考えるGREEとDeNAが求める人材の条件
  4. おわりに

1. はじめに

初めまして、田所浩二と申します。茨城県出身、24歳の理系大学院生です。主に17卒の就活生の方に役立つ情報、様々な企業の事業内容をTwitterの@OkazuMo 「業界研究なんかするな!」を中心に提供しています。今回は色々と縁あって、エントリーシート研究所の方に普段Twitterでつぶやいているような企業研究を記事にまとめさせてもらうことになりました。よろしくです。

実は昔、学生ではありますが、新規事業の立ち上げを行ったこともあり、ベンチャー企業、ベンチャー業界には非常に興味のある僕です。そこで、今回は就活生の皆さんに向けて”GREEとDnNAの就活における違い“についてまとめてみました。

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2.GREE、DeNAそれぞれの成り立ち

DeNAのロゴと就活

DeNAの会社の成り立ち

では早速、DeNAの成り立ちから企業を研究してみましょう。

DeNAの創業期(1999年-)

  • 1999年に外資系コンサル企業マッキンゼーのパートナーズを務めていた南場智子さんがDeNAを創業
  • コンサルでアドバイスをするだけでなく、実際に事業を立てたいという思いで作られた
  • DeNAの事業内容はオークションサイト「ビッダーズ(現:DeNAショッピング)

この時、「ビッダーズ」の立ち上げ1ヶ月前に「外注してたシステムが未完成」という驚愕の事実が発覚。それでも諦めず、「出品できないオークションサイト」としてスタートを切ったそうです。この事件依頼、外注ではなく内製にもこだわり、エンジニアの採用に積極的になっていったのだとか。

2005年モバゲータウン(現:Mobage)誕生

  • 「ビッターズの黒字化」から、モバイルのオークションサイトやEC(通販)サイトを展開。
  • モバイル広告がインターネット広告の10分の1程度の市場において、成果報酬型広告モデルを導入
  • サービス開始から順調な成長を遂げ、2008年4月には会員1000万人を擁する巨大SNSへと成長
  • サブの事業としてアマゾンポイントのようなポイントサイトを運営し始める
  • そこで、ゲームでも仮想通貨のポイント制で行えば儲かるんじゃないか?という思いで
    モバゲーが作られた

DeNAの事業の多角化

モバゲータウンで得た潤沢な資金と優秀な人材を元手に

DeNAが展開した主な事業一覧

【決済事業】
三菱UFJニコスと提携して株式会社ペイジェントを展開
【旅行事業】
海外航空券・格安航空券の検索・予約決済を行うDeNAトラベルや『地球の歩き方』読者層にフォーカスしたアルキカタ・ドット・コムを展開
【漫画・小説サイト事業】
DeNAとNTTドコモの合弁会社エブリスタが運営するスマホ小説プラットフォームE★エブリスタや人気漫画家の新作連載が無料で読め、新人漫画家の育成の場としても機能する週刊漫画雑誌アプリマンガボックスを展開
【音楽ライブ事業】
オンライン上で、アイドルやタレント等のライブパフォーマンスを配信する仮想ライブ空間「showroom」を展開
【キュレーションサイト】
住まいと暮らしの情報を提供する「iemo」やトレンドに敏感な女の子へ情報配信する「mery」を買収し運営
【球団経営】
2012年より「横浜DeNAベイスターズ」を運営

など

様々な事業展開を行い、ゲームに次ぐヒットアプリを狙っている

DeNAの成り立ちから見る田所浩二の考察

■ ゲームは収益の一つであり、様々な事業を立ち上げたい
→ゲームに捕われない”新規事業立ち上げ”ができるガッツある人材が好まれる
■ 創業者が外資コンサル出身
就活の選考では地頭や論理性が当たり前に要求される可能性が高い

GREEの会社の成り立ち

GREEのロゴと就活

GREEの創業期

  • ■ 創業者の田中良和社長が2004年4月に個人で運営してきた「GREE」を公開
  • ■ 楽天を退社しGREEをネット、ゲームが好きという思いで会社が作られた
  • ■ 2004年12月に「GREE株式会社」が創設され本格的に運用開始

ネットへの思いは強く、一人で1週間寝ないでサイト運営をしていた事もあったそうです。

ちなみに、「GREE」の由来は

「Six Degrees of Separations」(六次の隔たり)
「→知り合いの知り合いを6人たどると世界中の人と知り合えるというアレ」
から来ているそうです。

ソーシャルゲームでの劇的成長

  • 2007年に世界初のソーシャルゲーム「釣り★スタ」を公開
  • ソーシャルゲームのブームとともに会員は3ヶ月に100万人ペースで増加
  • この頃から圧倒的な高待遇でエンジニアや優秀な人材を囲い込みだす
  • 2012年には新卒エンジニアに最大年収1500万までの条件提示を宣言し話題に

「ソシャゲ」と略され、賛否両論だったソーシャルゲームの火付け役となり、
その火で自らを牽引させることで「GREE」が躍進を遂げた時期です。

賛否両論のソシャゲですが、

  1. 既存のコンテンツをソーシャルと掛け合わせることの可能性
  2. 多額の報酬に釣られたとはいえ、web業界に多くの優秀な人材が供給された
  3. 高額報酬提示によるまだまだ『下請け』『影役者』扱いだったエンジニアの地位向上

の3点において、非常に社会に対するインパクトは大きかったといえます。

ゲーム事業を基に事業展開

GREEで得た潤沢な資金を基に

GREEが展開した主な事業一覧

広告事業
広告プラットフォームを運営する「Glossom株式会社」や広告代理業を行う「グリーアドバタイジング株式会社」などを通じて展開
住宅メディア事業
セカイエ株式会社が運営するリフォームポータルサイト「リノコ」を通じて展開
ヘルスケア事業
株式会社レッスンスパが運営する「Lespas」にて展開

などを立ち上げる

GREEの成り立ちから見る田所浩二の考察

■ 田中社長のゲームやネットへの思いで立てられた会社
→ゲームへの”こだわり”が重要
釣りゲームを初めとしたニッチでオリジナリティの高いゲームを作る
→キャラクター、人柄が大事

4.田所浩二が考えるGREEとDeNAが求める人材の条件

ここまでDeNAとGREEの成り立ちから企業研究を行ってみました。
お伝えした事実から考えられる両社に求められる人材は下記の3つを高く兼ね備えた人材だと考えられます。

GREEやDeNAが求める人材

  1. 高くて速い論理的思考能力
  2. 不確実性(リスク)に立ち向かう挑戦心
  3. 立ち上げという苦境に打ち勝つ忍耐力

1. 高くて速い論理的思考能力

ソーシャルゲームが何故あそこまで爆発的なHITを連発できたのかというと、
それは過去のゲームでは出来ない”データの蓄積”をソーシャルゲームでは行えたからです。
どの瞬間にどんなユーザーがいくら課金するのかといった仔細なデータを集積し、
底から導かれる精度の高い課題に対して的確な打ち手を高速で打つことで圧倒的成長を遂げることが出来ました。

また、そこから得られた高品質のデータが次回作のヒットの確率を高めることが出来ました。
従って、こういった「事実から結論を導き出すための論理的思考能力」が高く要求されます。

また、web業界には「ドッグイヤー」という言葉があります。

ドッグイヤー [4] 【dog year】
情報技術分野における革新のスピードを表す概念。通常七年で変化するような出来事が一年で変化すると考える。 〔人間の七年が犬の一年に相当することから〕

三省堂 大辞林より

この言葉に表わされるようにインターネットの世界は極めて速いスピードで外部環境やユーザーニーズ変化し、それに先回りするスピード感で仕事をすることが求めらます。「時間さえ掛ければ良い仕事が出来るんです」という発言をする人材はインターネットの世界では会社に「死」をもたらしてしまうのです。

2. 不確実性(リスク)に立ち向かう挑戦心

膨大なデータが有るとはいえ、「新規事業の成功」には様々な要素が複合的に存在します。従って、「絶対にうまくいく」新規事業は存在しないのです。事実、両者ともに、新しい事業を立ち上げては撤退を繰り返してきたからこそ、現在の規模まで成長することが出来ました。

従って、不確実性(リスク)に対して挑戦的な、自分なりの考えを持っていること。欲をいえば、そういったリスクを引き受けて成果をあげてきた様な人材が求められるといえます。

立ち上げという苦境に打ち勝つ忍耐力

両者ともに、一定の規模までの成長を遂げているため、これから「あえてGREEが」「あえてDeNA」が行う意義のあるビジネスは、必然的に社会に大きなインパクトを与えられるようなビジネスになっていきます。このような大きなビジネスは半年や1年で成果に結びつくことは難しく、先行きが見えない中でも事業のどこかに前進感を見出し、投資家である株主に対する説明義務を果たしながら、2年後、3年後に圧倒的な成果につなげていく事ができるような忍耐力の強い人材が求められます。

GREEやDeNA等のメガベンチャーのエントリーシートを見る

おわりに

記事を読んでくれてありがとうございます。就活って大変だし、希望の会社に受からないって事も結構あったりします。

サラリーマンの間でも実力主義化が進み、またその中でも個人間の格差は拡大しています。大手に入っても得られるのはステータスだけで、給与は徐々に下がり、税金は徐々に上がり、自分たちの両親以上の豊かな暮らしは出来ないのではないかという話も途絶えることがありません。

だから、自分のやりたい事って、何々だろう?お金なのか?人を幸せにするのか?スキルや経験なのか?
そういった事がハッキリすればワクワクしてくると思うので、前向きにやりがいを探してみるといいかもしれません。
人事だって就活に一所懸命なあなたよりも、やりたい事に一生懸命なあなたを取りたいわけですし。

田所浩二の画像
【田所 浩二のプロフィール】
茨城県出身の24歳理系大学院です。主に17卒の就活生の方に役立つ情報、様々な企業の事業内容を提供します 。