研究概要を通じて人事が知りたい4つのポイントを踏まえ、作成時に注意すべきこと

カテゴリ:就活と理系
ES研究所 2016年10月08日
研究概要を通じて人事は理系就活生の何を知りたいのか

もくじ

  1. はじめに
  2. 研究概要を通じて人事が知りたい4つのポイント
  3. まとめ

1. はじめに

こんにちは。今回は、研究職に絞って就職活動に臨んだ私の経験と考察から、研究職志望の大学院生であれば必ず書かなければならない、研究概要を通して人事側は何を知りたいのかについて解説します。人事の質問の目的を理解し、それを踏まえて何をアピールすべきかを理解してくれればと思います。

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2. 研究概要を通じて人事が知りたい4つのポイント

2-1 他人が読んでもわかりやすくまとめられる文章能力があるか

研究にはコミュニケーション能力が必須です。自分の研究成果が何の目的のために行われていて、そのためにどのようなストラテジーを組んで、どのような結果がでて、それを今後どのように展開していくか、という一連の流れを分かりやすく相手に伝えられる能力がなければなりません。

しかも、自分の専門分野について背景知識を全く持たない人が読んでもわかるように説明する必要があります。もちろん、最低限の理系の知識があるという前提で書きますが、専門外の人に研究の核心を突くポイントまで伝えることはそう簡単ではありません。

企業側の質問の目的は、このコミュニケーション難易度の高い研究概要を書かせることで、その能力が大学時代に養われていることを確認したいことにあります。したがって、自分の研究の内容・成果を理系の人間ならば誰でもわかるように書く意識が重要です。

2-2 大学時代にどんな実験手技を身に着けたか

 私が内定をもらった製薬企業の内定者懇親会(いわゆる囲い込み)の際に、共に内定した同期や、一次面接時に面接官だった研究職の方とお話をする機会を頂きました。その時に感じたのは、『技術採用』的な側面も割と重要だということです。特に、内定者の顔ぶれや、最終面接時に話をしたライバル就活生の研究内容、面接時の質問内容等から考察すると、次のようなスキルは企業ウケがいいと思いました。

  • ■ 非常に高価で他の研究室は持っていないが、企業ではよく使われる機械を日常的に使用し、扱いにも慣れている。
  • ■ 企業側の今後の重点領域にマッチした研究を行い、その分野における豊富な知識・役立つ実験技術が身についている。
  • ■ 多種多様な装置の扱いを日常的に行い、様々な実験も行った経験がある(質より量が大切)。
  • ■ 海外の研究機関と共同して研究を行い、定期的な英語のコミュニケーションを図っている。

以上は私の個人的な考えですが、おそらく的は得ていると思います。理由は単純で、企業側は「労働力」よりも、「今はないけどあったら会社の発展のために役立つなという技術」の方が必要だからです。ですから、研究概要を書くにしても、面接でアピールする場にしても、企業の発展に貢献できるスキルを持っていることをアピールすることはとても意味があります。

特に昨今は海外の研究機関との共同研究や事業の海外展開なども進んでいるため、海外の研究者と英語でコミュニケーションを取っているという話は、ウケがいいと感じました。研究概要を書く際も、自分がどのようなスキルを身に着けているかを明確にすることで、『こいつは企業の発展に役立ちそうな学生だな』と思わせることができるはずです。

2-3 独自の工夫、発想力があるか

 研究職に絞った就活を進める中で、『あなたの研究のポイント・売りはどこですか』という質問をよくされました。また、直接的にこのように聞かれなくとも、質問が重なるにつれて、研究の”売り”を掘り出されることもありました。これは、競合他社との差別化を図れるような研究・商品開発のために、その学生に独自性のある工夫や発想力があるかを知りたいという企業側の狙いがあるからです。

したがって、自分の研究活動の中に他の誰かではできないような工夫やアイデアがあれば、それは全面的にアピールするべきです。伝え方のポイントは、

  • 自分の研究上でどんな壁にぶつかり、
  • それを乗り越えるためにどのように考え、
  • どんな工夫で乗り越えることができたのか?

という一連のストーリーで展開することです。これにより、独自の工夫にプラスして課題解決能力や分かりやすく伝えるコミュニケーション能力のアピールにもにながるためお勧めです。

2-4 先を見据えた研究であるか

 エントリーシートの設問や面接の場では、『今後この研究をどのようにしていく予定ですか』などとよくと問われました。これは、『残された学生生活の中で現在の研究をまとめ挙げ、目的達成までの道のりを認識できているか』を見ています。企業には限りある資金と期間の中で新たな製品を産み出し、企業を維持していくための利益を産み出し続けなければならないという前提があります。したがって、研究概要の最後の一行にでも、『今後の展望』という形で今後の予定と展開の道筋に触れるべきです。そうすることで、自分の研究が世の中のどのようなことに役立つかを理解し、限りある時間を意識した責任感のある学生だという印象を与えられます。

3. まとめ

いかがだったでしょうか。以上を踏まえることで、学会の要旨などとは異なる就活用の研究概要を書くことができます。

研究概要を分かりやすくまとめることは、自分の研究内容を分かりやすく整理するチャンスです。研究の背景・目的・方法・結果・考察・展望が一本の筋が通ったストーリーとなれば、面接も非常に楽になります。分かりやすく伝えることは簡単ではありませんが、是非この記事を参考にして頑張ってみてください。

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