研究職で4社内定した僕が研究職や製薬会社を目指す理系大学院修士課程の学生に伝えたいこと

カテゴリ:就活を終えた先輩から後輩へ
2017年06月07日
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研究職で大手から4社から内定を獲得した学生の就活体験記

もくじ

  1. はじめに
  2. 就活前に考えていたこと
  3. 就活を終えて感じたこと
  4. 最後に伝えていこと

1. はじめに

こんにちは。2017年卒の採用で、旧七帝大の理系大学院を卒業後、東証一部上場製薬企業の研究職として内定を頂いた者です。

研究職の選考は非常にクローズドで不透明な部分が多いため、あまり情報がweb上に出まわらない傾向にあります。

そこで、僭越ながら理系大学院修士の学生として就活戦線に臨んだ私が体験し、感じたことが一人でも多くの理系就活生のお役に立てばという想いで書かせていただきます。

最後に『研究概要の書き方』などの理系用の記事をまとめていますので、こちらを読み終わってから参考にしてもらえると嬉しいです。

ここで簡単な自己紹介をします。私のスペックは、

  • ○ 旧帝大薬学部修士
  • ○ 浪人留年なし
  • ○ TOEIC 735点
  • ○ ボウリングベストスコア238
  • ○ 性格は明るい方で他人とのコミュニケーションに不自由を感じたことはなし
  • ○ 国語が苦手(センター試験は125点)で理系を選択
  • ○ 血が苦手なので医学部はダメ
  • ○ 機械いじりができないので工学部はダメ
  • ○ 残った中で何となく花形っぽいから薬学部を受けて合格

そして人並みに忙しい大学生活を送っているうちに大学院生となり、就活の時期を迎えました。

私は最終的に、新薬メーカー2社、大手ジェネリックメーカー1社、大手茶飲料メーカー1社の計4社から研究職として内定を頂きました。そんな私の就活を振り返り、就活に悩む理系学生の力になれればと思います。

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2. 就活前に考えていたこと

 

「どこかには受かる!」

 理系大学院生の多くは、大学での研究が学生生活の中心になっていると思います。私もそうでしたし、今もそういう日々を送っています。昼夜土日なく実験をすることも少なくありません。

ですが、その分、研究者としてのスキルに関しては自信があり、就活に対しても、「研究職ならどこかには受かるだろう」という根拠のない自信がありました。

3. 就活を終えて感じたこと

3-1 修士卒で研究職に内定をもらうことの厳しさ

 私就活中に痛感したことは、ズバリ修士卒で研究職に内定をもらうことの厳しさです。

就活スタート前には、どこかには受かるとなめてかかっていた自分を深く反省するほどです。今回は私の実体験と、同期学生らの体験談をもとにその原因について考えてみました。

《原因Ⅰ》 採用枠の狭さ

 研究職を目指す理系大学院生の多くは、大学で専門的な研究を行っています。研究を通じて培われた技術・知識・経験を活かすために、企業の研究職に就くことを夢見る方がほとんどだと思います。

しかし、その専門性の高さゆえ、「自分の研究内容的に行ける研究分野」が絞られます。そしてその枠は、多くの場合、「若干名」となります。

つまり、全体として20名程度の研究職の募集があったとしても、あなたが入る可能性がある枠は1つか2つですよという場合がほとんどなのです。

企業によって枠の大きさは異なるものの、大手製薬メーカーでも各分野で1~3名の採用が多いのが現状です。この枠の狭さが研究職の最大のネックだと私は考えます。

《原因Ⅱ》 博士課程の学生の脅威

 大学院には、修士課程の上に博士課程が存在します。そして製薬企業の場合、「博士課程の学生の採用活動は自由」となっているため、就活解禁日よりも早く選考を始めるところがほとんどです。

よって、もともと若干名の枠しかなかったところに、一部の優秀な博士の学生のために、「今年は修士を採りません」という場合も起こりうるのです。これは私の実体験ですが、とある抗がん剤メーカーの話をします。

企業説明会やエントリーシート上でも見かけの採用枠があった分野では、実は今年度の修士の募集はなく、研究職で応募した修士の学生は全てES落ちにしたようです。

ではなぜ企業側が博士の学生をそこまで求めるのでしょうか?

その一番の理由は、世界に目を向けた時に、「博士号のない研究者は研究者として見られない」という現状があるからです。このように、企業側の需要から考えても、修士卒であることは何一つプラスには働かないのです。大変な世の中ですね。

《原因Ⅲ》 運の寄与率が思いのほか高い

 他の職種に比べ、研究職の場合はそもそもの採用枠が狭いため、「運」の寄与率が大きいと感じました。

例えば、たった1つの採用枠を争う場合、

  • ・同世代に自分よりも優秀な人が一人でもいればそれで終わり
  • ・そもそもの募集がなければそれで終わり
  • ・他社との選考がかぶったらそれで終わり
  • ・自分の研究スキルを持った人がその企業に一人でもいればそれで終わり

などなど、いかに優秀な学生であったとしても、能力にプラスして御縁がないと入れないのだと感じました。

例えば、私が内定をもらった中堅新薬メーカーでは、私の専門分野の場合、最終面接に3人が呼ばれ、内定は2人。一方、前年度は6人呼ばれて内定1人だったそうです。一年早く生まれていたらどうなっていたことか、考えただけで震えます。

また、企業によっては、「教授推薦者しか面接に呼ばない」というところもありました。私の同期が内定をもらった製薬企業では、一次面接時に30人おり、30人全員が教授推薦書を手にしていたようです。教授推薦のあるなしもまた運です。ギャンブル要素が強い就活だということを感じました。

3-2 修士卒が研究職に内定をもらうためにやるべきこと

次のページではギャンブル要素の強い狭き門な研究職で内定をもらうために、私がすべきであると思うこと、またはしてよかったと思うことをまとめます。

〈次ページ〉研究職で内定を貰うための努力

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