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研究職志望の理系大学生が就活解禁前にやるべき準備

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就活と研究職
2024年07月02日
研究職志望の理系大学生が就活解禁前にすべきこと

もくじ

  1. はじめに
  2. 就活解禁前にすべきこと
  3. まとめ

1. はじめに

こんにちは。今回は、研究職志望の理系大学院生が就活解禁前にすべきことをテーマにして記事を書きました。

ちなみに、私は薬学系の大学院の出身です。製薬企業と食品メーカーの研究職に的を絞った就活を行いました。自称真面目な性格なので、多くの就活本や就活サイトを読みあさりながら情報収集しました。ところが、それで出てくるのはESの書き方や企業研究の仕方、面接対策や面接作法など、いわゆる就活一般の情報ばかり。研究職志望の就活生向けの情報はほとんどありませんでした。そして今、就活を終えて振り返ってみると、研究職志望の学生こそ知っておくべき情報がたくさんあると感じています。そんな置き去りにされた需要に応えるべく、実際に研究職として4社から内定を頂いた私が記事を書きたいと思います

その第一歩として、今回は、就活解禁日前にすべきこと、というより、就活解禁日前にできることをまとめてみました。ライバル学生との差がつくスタートができるように、具体的に何をすべきかを理解して頂けたらと思います。

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2. 就活解禁日前にすべきこと

2-1 研究概要は作成しておく

 

理系大学院生が研究職や開発職を志望する場合、研究内容は必ずどこかのエントリーシートで聞かれます。研究概要を書くという作業は、研究職志望の学生であれば避けては通れないものですが、逆に言えば、必ず出ると分かっているものでもあります。これを就活解禁前にやってあるのと、就活解禁後に企業説明会やその他のエントリーシート書きと並行してやるのでは、負担の度合いが全く異なります。ですから、研究概要は早いうちに作成しておくことをお勧めします。

そんな研究概要の様式は大きく分けて次の二つです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

■ 研究内容をエントリーシート内に書くパターン

 エントリーシートの設問の一つとして、研究概要について聞かれるパターン。文字数は様々ですが、500字で書けというのが最も多かったです。他にも長いもので1500字や800字、短いもので200字にまとめるものもありました。図やグラフは使えません。半角英数字は1文字カウント(scienceなら7字カウント)という点にも意外と注意が必要です。手書きで書かせる場合も少なからずありますが、手書き場合は300~500字相当量で枠が埋まります。

■ 研究概要をword fileにまとめマイページ上でアップロードするパターン

 webエントリーが主流な昨今の就活においては、研究概要をword fileで作成し、PDF化したものをマイページ上でアップロードさせる場合があります(証明写真をアップロードするのと同じ感じ)。『A4 2枚以内』が多いですが、他にもA4 1枚でまとめる場合や「白黒印刷でもわかるようにしろ」という場合もあります。図やグラフは自由に使えますが、500 KB以下というサイズ指定がある場合もあります。オリジナルサイズの画像を貼るだけでは容量をオーバーすることがあるので、適宜画像を圧縮する必要があります。面接時に研究概要を持参する場合もありますが、その場合はA4紙に印刷して持っていきましょう。

 以上、研究概要についてまとめました。読んでいただけたら分かったと思いますが、同じ研究概要でも、様々なタイプのものが必要になります。以下に、私が、研究概要として求められた全てのパターンをまとめます。これらを就活解禁日前までに全て網羅しておけば、就活中の時間を有効に使えると思います。

○ 作成しておくべき研究概要パターン

  • ■ A4 2枚、カラー、500 KB以下。
  • ■ A4 2枚、白黒でわかるもの、500 KB以下。
  • ■ A4 1枚(カラー・白黒どちらも、500 KB以下)。
  • ■ 図・グラフなし1500字、1000字、800字、500字、400字、300字、200字。

2-2 自己PRは作成しておく

研究概要同様、自己PRも必ず書かされます。就活解禁前に作成しておいて損はありません。500字版を作成し、400字、300字、200字、100字を作っておけば、あらゆるパターンに使えると思います。また、『研究以外に頑張った事』が聞かれる場合もあります。自己PRは研究に関連のあるものと、その他のバイトや部活に関連のあるものの、計2パターン以上を用意しておくとよいでしょう。

2-3 自分の研究テーマに一区切りつけておく

 就活中は研究が滞るため、就活解禁前にある程度区切りをつけておくことは重要です。研究概要に書く内容としてあまりに発展途上なものはいい印象を与えません。研究としてある程度の区切りがついたもので就活戦線に臨みましょう。また、面接でよく聞かれた質問に、「この研究を今後どうしたいですか、それは残りの大学生活で達成できますか」があります。目標までの道のりと、それに必要な時間や労力を逆算し、やるべきことを時間内にまとめあげる能力を見ているのでしょう。その時にも、研究に区切りがついていれば、先の見通しが立てやすくなり、説得力ある回答ができると思います。

3. まとめ

研究職志望の理系大学生が就活解禁日前にしておくべきことについてまとめてみました。今回、偉そうに就活前にすべきことなどと書かせていただきましたが、私は上記のことを就活解禁後に始めました。今振り返ると、就活解禁後の約1か月間は、研究概要と自己PRについて推敲することにほとんどの時間を割いていた気がします。その時間を企業研究や志望動機書き、さらには面接対策などに当てられたら、どれほど精神的にも肉体的にもゆとりのある就活を送れたことか。この記事を読んでくれた皆さんには、このような後悔をしてほしくはありません。是非、ここでまとめた内容を参考にし、就活を有利に進めていただければと思います。

参考記事

【理系向け】絶対におさえておきたい研究概要のまとめ方