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グループディスカッションの流れを変えるキラートーク9選

※本サイトでは、プロモーションが含まれている場合があります。
カテゴリ:GD対策
ES研究所 2017年04月05日
グループディスカッションのキラートーク

もくじ

  1. はじめに
  2. GD突破のためのキラートーク9選
    • 1. Aって◯◯なんですか?
    • 2. この議論の◯◯って何でしたっけ?
    • 3. そもそもAって◯◯◯◯◯ですか?
    • 4. 何を◯◯◯Aとするんですか?
    • 5. 何が◯◯◯◯◯AってBになりますか?
    • 6. AがBだからといって◯◯◯CがD◯◯◯◯◯無いですか?
    • 7.Cを AとBに◯◯◯るのってあってますか?
    • 8. A◯◯◯Bなのではなく、B◯◯◯Aなのでは無いでしょうか?
    • 9. Aの◯◯◯◯◯なんでしょうか?
  3. まとめ

はじめに

このページでは『グループディスカッションの進め方とゴール』をふまえ、『グループディスカッションを通過するためのキラ―トーク』を

  • 例文
  • 使うタイミング
  • 効果

の3つの切り口から紹介する。下記のフレーズを通じて、議論に対して本質的な「問」を投げることが出来る。是非、実践で活用してほしい。ここでは

『GDで議論に貢献するのに使えるフレーズにはどのようなものが有るか?』

を理解してもらえればと思う。

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GD突破のためのキラートーク9選

では早速、GDで議論を前にすすめる、正すためのフレーズについて一気に紹介する。評価者に自分の主張を押し付けていると取られないように、全て質問形式にしている。しかし、実践の場面ではこれらのフレーズのあとに自分なりの主張を盛り込まないと発信力が低いとみなされてしまうので注意して使うこと。なお、例文については、GDのテーマを

『若者にもっとビールを飲ませるにはどうしたら良いか?』

とおいて説明する。

1.Aって本当にそうですか?

【例文】

『若者がビールを飲まない理由は味が苦いからとっしゃってましたが、本当にそうですか?』

【使うタイミング】

■ GD参加者や議論が納得感の低い意見を述べた時

■ GD参加者や議論が主観を一般的事実の様に述べた時

【効果】

質問される相手や議論の主張の確からしさ、正しい可能性の高さの証明を求める質問。その主張が間違っていそうな場合、他の参加者の論理的な誤りに気付き、議論に問題を提起することで、議論が説得力のある結論にたどり着くのに貢献することができる。

2.この議論の目的って何でしたっけ?

【例文】

『ここまで“ゆとり世代”の価値観とは何かについてばかり議論してしまっていますが、この議論の目的ってなんでしたっけ?』
(この議論の目的は『若者にもっとビールを飲ませる方法』を明らかにすること。)

【使うタイミング】

GD参加者や議論が論点から遠い意見や情報を述べた時

【効果】

質問される相手や議論の意見が目的からそれていることを暗に伝える。議論が論点とは無関係なところに発散しそうな時に、議論を論点に立ち返らせることで、チームの議論を時間内に説得力のある結論に導くことで貢献することが出来る。

3.そもそもAってどういうことですか?

【例文】

『そもそも、◯◯さんの言う”のどごし”ってどういうことですか?』

【使うタイミング】

■ GD参加者や議論が独自の表現や曖昧・抽象的な表現をした時

【効果】

質問される相手や議論の発信が成立していないことを暗に伝えつつ、定義が共有されていない単語で議論が進み、終盤になって参加者間での認識が食い違い合意が形成できなくることを防ぐ。GDの参加者全員の合意を得た結論に導けなくなるリスクを下げることで議論に貢献する。また、抽象的な概念に対してGD参加者の合意を形成することで議論を深め、前にすすめることでも貢献できる。

4.何をもってAとするんですか?

【例文】

『◯◯さんの言うビールは苦いって、何をもって苦いとするんですか?』

(※本来、断定にはカシスオレンジと比べて苦い等の一般的な基準が必要。)

【使うタイミング】

■ GD参加者や議論が根拠の無い断定表現をした時

【効果】

質問されるGD参加者参加者や議論の断定が間違っている、または根拠が乏しいことを示唆する。また、議論における単語の定義をGD参加者間ですりあわせて再共有することで、終盤になって結論に対して合意形成ができなくなるリスクを回避する。また、根拠が曖昧な前提条件を再議論・再定義することで議論を深め、前進させることで貢献できる。

5. 何がどうなったらAってBになりますか?(Bしますか?)

【例文】

『そもそも若者って何がどうなったら苦いものを喜々として飲みますかね?』

【使うタイミング】

■ 議論がAからBへの接続で停滞した時

【効果】

停滞する議論を大きく前にすすめるきっかけとなる。

  • AがBになる
  • AがBをする

条件を定義する新しい論点を議論に提起することで、議論を活性化させ前にすすめることができる。また、議論の内容を一般化させることで納得性の高いものにすることで貢献できる。

6. AがBだからといって必ずしもCがDとは限らなく無いですか?

【例文】

『今の若者がゆとり世代だからといって、必ずしも苦いものが嫌いとは限らなく無いですか?』

【使うタイミング】

■GD参加者や議論がある前提から間違った推論を行った時

【効果】

質問された参加者や議論で合意した推論が間違っていることを暗に伝える。このパターンの議論に陥った時は一文ずつに分解して考えると説得力のある論理を展開できる。上記の例文だと

  • 【前提1】今の若者はゆとり世代だ
  • 【前提2】ゆとり世代はみな苦いものが嫌いだ
  • 【結論】だから、今の若者は苦いものが嫌いだ

という推論を行った形になるが、【前提2】の正しさが証明されなければ、この論理の正しさは証明できない。最終的に議論から導かれる結論が誤った推論に基づいた納得性の乏しいものになるのを防ぐことで貢献している。

7.Cを AとBの分けてるのってあってますか?

【例文】

『そもそもお酒をビールとカクテルに分けてるのってあってますか?』

(※モレがある。本来であればビールとビールじゃないお酒で分けるのがMECE)

【使うタイミング】

■GD参加者や議論の行った“分類”がMECEではない」時

【効果】

質問された参加者や議論で合意した分類が間違っていることを暗に伝える。論理的に正しい分類を行うためには

  • 1. 適切な切り口で
  • 2. 等しい次元に
  • 3. MECEに分類

しなければならない。この分類を間違えた議論から導かれる結論は納得性が乏しいものになる可能性が高い。従って、このフレーズを通じて議論が誤った結論に帰着するのを防ぐことで貢献している。

参考:『就活生が覚えたい論理的思考能力における3つの視点-1.MECE』

8. AだからBなのではなく、BだからAなのでは無いでしょうか?

【例文】

『ビールって美味しいから何度も飲むのではなく、何度も飲むからおいしく感じてくるのではないでしょうか?』

【使うタイミング】

GD参加者や議論が要素の因果関係を逆に認識している時

【効果】

質問された参加者や議論が因果関係を誤って認識していたことを暗に伝える。分類した要素の因果関係を誤ることで議論が停滞したり、納得性の乏しい結論に帰着したりすることを防ぐことで議論に貢献することが出来る。

9. Aの他との違いってなんでしょうか?

【例文】

『ビールと他のお酒との違いってなんでしょうか?』

【使うタイミング】

■ 議論が用語定義で停滞した時

【効果】

用語定義である「◯◯とは何か?」とは、言い換えると、◯ ◯ は他のものとどこがどう違うのか?」と同じことである。私達にとってビールをビールとして認識させている要素を洗い出すことでグループディスカッションの最初に設定した「論点」に関連する用語の定義や認識を納得性の高いものにすることを通じて、それをもとに導かれる結論に納得性をもたせることで議論に貢献することが出来る。

まとめ

いかがだったろうか。

上記のフレーズは、グループディスカッションにおいて強烈に議論を深め、前にすすめることが出来る。一方で、

  • ■ 使い方を間違える
  • ■ キラートークの後にキレのある持論が展開できない

とかえって、マイナスの評価を受けてしまうので、下記の記事などを通じて

  • ■ グループディスカッションの全体像の把握
  • ■ 論理的思考能力

を前提として使って欲しい。

『グループディスカッションの進め方とゴール』

『内定のための論理的思考』